ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

ナニコレ?! ・・・・・おかしいでしょ。

2014年02月26日 23時28分07秒 | Weblog
 本日夜配信の某新聞の記事・・・・・
 
 原子炉水位、暗闇で殴り書き…中央制御室を公開
 福島第一原子力発電所の事故から3年になるのを前に、東京電力は26日、1、2号機の中央制御室を報道陣に公開した。
 制御室は、40メートル離れた原子炉をコントロールする原発の中枢だ。事故直後には約20人の作業員がここに詰め、原子炉への注水を試みるなど事故対応の最前線となった。炉心溶融の影響で一時は室内の放射線量が毎時1000マイクロ・シーベルトを超えたが、除染が進み、この日は同4マイクロ・シーベルトほどだった。
 津波で電源を失った状況を再現するため、東電の担当者が室内の明かりを消した。真っ暗で距離の感覚がつかめず、隣の記者とぶつかった。計器が並ぶ制御盤を懐中電灯で照らすと、「21時40分 プラス50センチ」という内容の文字が浮かび上がる。事故時に、作業員が計器の横に書き殴った原子炉の水位だ。同原発の小野明所長は「事故の最前線で当直の人たちはがんばった」と話す。
 事故から3年が経過しても同原発の状況は厳しさを増している。今月19日には貯蔵タンクから高濃度汚染水が110トン漏れるなどトラブルが続く。敷地内に絡み合うように張り巡らされた汚染水の配管に、廃炉に向けた作業の難しさを改めて痛感した。


 現場はがんばっている・・・・・それは分かった。
 制御盤に表示されなかったからこその書き殴り・・・社員の危機感・実直さが伝わってくる。

 しかし、そもそも老朽化をはじめ様々な問題が指摘されていたにも関わらず、その対策が放置されていた原子力発電所です。
 何より会社の経営の根幹として、国策として推進されていた原発です。
 ならば、社員の安心安全な労働環境の整備は、会社・国の責務のはずです。
 社員が1000マイクロシーベルトの人権侵害・過酷な環境の下で「がんばった」ことは評価してもいいのかと思います。彼らをこのような環境下で働かせた責任の追及は全くされていないのではないでしょあか。

 ここに某新聞社の体制的な体質、労働者に対する見方(まるで歯車のように交換可能な部品として)が見てとれると思うのです。
 新聞記事は個々の記者の取材により原稿が作られていきますが、編集過程で会社の方針なりに染められて記事になっていきます。
 
 そこに住んでいた住民の生活権はまだ取り戻されていない中で、こんな情緒的な記事でいのかと思います。
 「がんばった」のは会社として当然であり、それを語る所長の「無神経さ」とそれを批判もせずそのまま掲載するこの新聞社の人権感覚には「異常」を通り越して、背筋が冷えるような恐怖感を感じます。もっと結果責任を問わないといけません。 

 伝えたいのは「敷地内に絡み合うように張り巡らされた汚染水の配管」の問題だろうか・・・・・違うでしょう。
コメント
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