豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

退くことを常に考えてないとドツボにハマる

2019年09月18日 | 遭難と救助について考える
今年は北鎌での救助要請がめちゃ多かったんですね。

槍ヶ岳・北鎌尾根への無謀な挑戦は控えること―― 島崎三歩の「山岳通信」 第162号
ヤマケイオンライン

引用
8月26日、北アルプス槍ヶ岳北鎌尾根で、単独で入山した68歳の男性が、北鎌尾根を目指して登山中に道に迷い、行動不能となる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。
引用おわり

引用
8月5週は、8件の遭難が発生しました。26日に発生した単独登山者の北鎌尾根における道迷い遭難は、当初から尾根に登り詰める沢を間違え、途中で間違いに気がついたものの、ロープなどの装備がないために、急斜面を降りることも進むこともできなくなり行動不能となったものです。
北鎌尾根は有名な山岳小説の舞台となったこともあり、バリエーションコースとして人気がありますが、近年は実力不足の登山者による遭難が後を絶ちません。今年の夏山期間中も4件の遭難が発生しており、そのうち2件は行動中の疲労によるものでした。
北鎌尾根はアプローチを含め標高差も大きい長大なルートです。また、複雑な岩稜帯を進むため、いったん尾根を登り始めたら途中で引き返したり、脱出したりすることは非常に困難です。技術、体力、経験が揃っていることはもちろん、それに加えて気象条件が揃っていなければ無謀な挑戦になってしまいます。

引用おわり

68歳の男性は北鎌沢の右俣を行かねばならないところを間違って左俣に突っ込んでしまい、挙げ句の果てには登ることも下ることもできなくなって救助要請となりました。北アルプスのように岩稜が続く山では、降りることを常に考えていないと非常に危険です。

必死になって登ったところで、そこから先に進めない場合、今度は降りられるかどうかが問題になります。何度も書いていますが、登ることよりも降りることのほうが難しく、怖いのです。

これは岩稜に限らず、悪天候の時も同様です。強風が吹いていても、それが追い風だったり横風であれば前進できるかもしれません。が、もし途中で引き返さなければならなくなった時、追い風で歩いてきた道を今度は向かい風の状態で歩くことになるわけです。

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ガチで考える山岳遭難の防止

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