豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

北アルプス槍ヶ岳・槍沢コース下山中に疲労で救助要請

2019年09月19日 | 山岳遭難
槍沢コースといえば個人的に仕事でさんざん往復したところですが、ここってちょくちょく下山中に疲れ切って救助要請するケースがあるんですよね。

日没後の遭難など「もしも」に備えた心構えを 島崎三歩の「山岳通信」 第163号
ヤマケイオンライン

引用
9月6日、北アルプス槍沢で、単独で入山した70歳の男性が、槍ヶ岳から槍沢を下山中に疲労により行動不能となる山岳遭難が発生。男性は北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊により救助された。
引用おわり

引用
6日に発生した槍沢での疲労による行動不能遭難は、下山の疲労により両足が痙攣し、それ以上の行動は不可能と判断し、山小屋を通じて救助要請をしたものです。
引用おわり

救助要請してきた地点がわかりませんが、たぶん大曲りの上ぐらいかな?(超ヤマカン)

通報してきた時間が午後6時とかなり遅いので、恐らく少し下っては休み、の繰り返しをしているような気がします。で、最終的に両足が痙攣したために救助要請したとのこと。

下りで疲れてきて、頻繁に休憩しないと歩けない状態になったら、明らかにオーバーペースです。その状態で行動を続けると、まず時間を喰います。苦しい上に、コースタイムの2倍3倍かかるようになってしまいます。
こうなった場合にやるべきことは、うんとスピードを落とし、極端なまでに段差を避けて歩くことです。段差をダイレクトに降りることを繰り返しているから筋肉を無駄に使っているのであり、なるべく筋肉を使わないように、そーっと降りていくのです。そして時間のコトは忘れて、スピードをうんと落としてください。

どんなに体力があっても、全力120%で行動を続ければバテます。バテバテの人と何度も何度も同行しましたが、ちゃんとペースを落とさせて、段差を避けるように歩けば、休憩しなくても済むようになり、そんなに悪くないペースでいけるものです。バテバテになる人の多くは、ペースのコントロールがまったくできていないだけですよ。

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ガチで考える山岳遭難の防止

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