豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

奥穂高のジャンダルム付近で若鮎2号が墜落

2009年09月11日 | 山を飛ぶヘリコプター
岐阜の防災ヘリ「若鮎」は、槍岳山荘にいた頃よく見かけたものです。それだけにショックですね。


奥穂岩場に防災ヘリ墜落…3人の遺体を収容
読売新聞  2009年9月11日21時30分


墜落死した3人の収容にあたった岐阜県警ヘリに搭乗していた人によると、「事故の約30分後に現場に着いたが、ガスがかかっていて視界が悪かった」そうです。で、時事通信の記事では、ヘリコプターが墜落する様子を目撃していた穂高岳山荘スタッフの証言が載っています。


「ヘリ、頭上斜めに落ちた」=山荘従業員が目撃、顔青ざめ-北ア・奥穂高墜落事故
時事通信  2009/09/11-19:52

しかし、午後3時20分ごろ、突如としてガスが発生、ヘリが飲み込まれ、稜線ともども今田さんの視界から消えた。約5分後には「言葉では言い表せないような異常な音がし、一瞬大きな音がした後、プロペラ音が聞こえなくなった」と、今田さんは振り返った。




ガスの接近に気づくのが遅れたのかもしれませんね。強風の中、隊員2名を降下させるのはけっこう時間喰うと思います。その間ずっとホバリングしているわけですし、3000mを越える稜線で長時間ホバリングするのは大変みたいです。そんな状況でなおかつガスの動きも見るわけですから、山岳フライトって難しいと思いますよ。




悪天候をかいくぐって現場に接近する県警や防災ヘリを数十回は目にしていますけど、あらためて「ギリギリなことをやっているんだなあ」と、思った次第です。
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2 コメント

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上高地側から (G)
2009-09-12 10:34:40
はじめまして、いつも勉強させていただいています。

上高地側から事故の直前まで若鮎を見ていました。

当日は強風とは言えないまでも、この季節にしてはやや強めの風が朝から吹いていました。

若鮎は岩場への接近にかなりてこずっているように見え、なかなかホバリング体制に移れないようで、下から見ていても難易度の高いレスキューなんだろうなと感じました。

墜落の数分前から飛騨側から断続的にガスが登り始め、ガスの中に機影が何度も見え隠れしていました。
それでも若鮎は岩場への接近を何度も試みているように見えました。

機影が完全に見えなくなりしばらくしてから、ドンという小さな爆発音のようなものが聞こえ次の瞬間ホバリング音が消えました。

私が見ていたのは標高差1500mも下からだったので、あまり正確な情報ではありませんが以上のような状況でした。

事故から10分後くらいにはジャンダルム上空のガスがすっかり消えていました。

ギリギリの判断の中のレスキューだったと思うのでこれは後だしジャンケンでしかありませんが、一度ガスをやり過ごしていればと残念でなりません。

レスキューにたずさわる方達の事故ほど悲しい事はないですね。

感謝と追悼の思いで書かせていただきました。

長文申し訳ございません。
Unknown (bongo-pete)
2009-09-12 17:36:22
G様

貴重な報告ありがとうございます。

報道では現場の天候についていろいろな話が出ていていまひとつよくわからなかったのですが、これでほぼわかったような気がします。

ガスが出てきたタイミングが微妙ですね。もうちょっとで終了って時にガスが湧いてきたわけで、焦りがあったのかもしれません。

ドン、という音は、尾部が接触した時の音かもしれませんね。また詳しくはエントリーで書きたいと思います。