救助要請について、以前はその山がある地元の警察署に直接連絡するのがベストかなあと思っていましたが、スマホにGPSが当たり前のように搭載されるようになった現在では110番あるいは119番に電話するのがいいのかもしれません。そんなことを考えさせられた遭難事故というか未遂があります。
遭難電話の女性、自力で下山 「捜していると思わなかった」
福島民友 2016年02月17日 10時35分
ちなみに最初の報道はこちら。
女性から救助求める電話 北塩原の山で遭難か
福島民友 2016年02月14日 16時59分
さて、1番目のリンクから引用します。
引用
同署によると、スキー場の通話記録から女性の電話番号を特定。16日朝までに連絡を取り、無事と分かった。女性は東京の会社員(49)で、12日に同山で1泊、13日の下山中に道に迷って電話をかけた。女性は県警ヘリの捜索を見たが、「自分を捜しているとは思わなかった」と話しているという。
引用おわり
このニュースは報道された当初からチェックしていましたけど、なかなか続報がありませんでした。このまま続報無しで終わるのかな?と思っていましたが、ほぼ予想通りの展開でしたね。
自力下山しちゃったので、(無責任にも)そのまま何の連絡もせずに帰宅したんだろなあ、と。
引用
同署や喜多方地方消防本部などは遭難事故として、15日まで捜索活動を続けていた。
引用おわり
本人は13日の午前中にスキー場へ連絡したのですが、当日の昼には自力下山しているのです。警察消防は存在しない要救助者を探すために3日間捜索活動させられていたわけですな。
もっとも、似たようなケースはよくあります。自分も「動けない登山者がいる!」と警察から連絡を受けて現場に向かったものの、誰もいなかった、なんてことを経験しています。電話してきた「遭難者」はとっくの昔に山小屋まで自力下山しており、そのまま警察に連絡せずにメシ喰ってたわけですよ。
今回のケースですけど、恐らくスキー場の電話にナンバーディスプレイが無かったのでしょう。そのため警察はわざわざ通話記録を取り寄せて番号を特定し、本人に連絡をとったのでしょうね。
引用
同署は「登山届の提出と、道に迷った場合は110番に電話をかけてほしい」と呼び掛けている。
引用おわり
冒頭にも述べましたが、スマホからの110番通報であれば架けてきた人の番号はもちろん、位置情報まで即座に取得できるはずです。こんな大騒ぎにはならなかったでしょう。また、当ブログでは何度か触れていますが、警察消防へ直接救助要請しないで、山小屋の事務所だとか観光案内所だとか宿泊予定の旅館に電話してくるケースがとても多いです。これはすごくムダなことです。本当に助けを求めているのであればダイレクトに警察消防へ連絡してください。これは前にもどこかで書きましたけど、例えば下界にある山小屋の事務所へ連絡するとどうなるか。
遭難者
↓
山小屋事務所
↓
稜線にある山小屋
↓
山小屋にたむろっているパトロール隊員
↓
警察
と、こんな感じでいくつも経由した上でようやく警察につながるわけです。
もちろん、「困っているけど警察へ連絡するのはちょっと…」という心理はわかります。このケースでも、そういうのがあったのかもしれません。が、それならそれできちんと事後報告せーよ!と思いますわ。
登山・キャンプ ブログランキングへ
遭難電話の女性、自力で下山 「捜していると思わなかった」
福島民友 2016年02月17日 10時35分
ちなみに最初の報道はこちら。
女性から救助求める電話 北塩原の山で遭難か
福島民友 2016年02月14日 16時59分
さて、1番目のリンクから引用します。
引用
同署によると、スキー場の通話記録から女性の電話番号を特定。16日朝までに連絡を取り、無事と分かった。女性は東京の会社員(49)で、12日に同山で1泊、13日の下山中に道に迷って電話をかけた。女性は県警ヘリの捜索を見たが、「自分を捜しているとは思わなかった」と話しているという。
引用おわり
このニュースは報道された当初からチェックしていましたけど、なかなか続報がありませんでした。このまま続報無しで終わるのかな?と思っていましたが、ほぼ予想通りの展開でしたね。
自力下山しちゃったので、(無責任にも)そのまま何の連絡もせずに帰宅したんだろなあ、と。
引用
同署や喜多方地方消防本部などは遭難事故として、15日まで捜索活動を続けていた。
引用おわり
本人は13日の午前中にスキー場へ連絡したのですが、当日の昼には自力下山しているのです。警察消防は存在しない要救助者を探すために3日間捜索活動させられていたわけですな。
もっとも、似たようなケースはよくあります。自分も「動けない登山者がいる!」と警察から連絡を受けて現場に向かったものの、誰もいなかった、なんてことを経験しています。電話してきた「遭難者」はとっくの昔に山小屋まで自力下山しており、そのまま警察に連絡せずにメシ喰ってたわけですよ。
今回のケースですけど、恐らくスキー場の電話にナンバーディスプレイが無かったのでしょう。そのため警察はわざわざ通話記録を取り寄せて番号を特定し、本人に連絡をとったのでしょうね。
引用
同署は「登山届の提出と、道に迷った場合は110番に電話をかけてほしい」と呼び掛けている。
引用おわり
冒頭にも述べましたが、スマホからの110番通報であれば架けてきた人の番号はもちろん、位置情報まで即座に取得できるはずです。こんな大騒ぎにはならなかったでしょう。また、当ブログでは何度か触れていますが、警察消防へ直接救助要請しないで、山小屋の事務所だとか観光案内所だとか宿泊予定の旅館に電話してくるケースがとても多いです。これはすごくムダなことです。本当に助けを求めているのであればダイレクトに警察消防へ連絡してください。これは前にもどこかで書きましたけど、例えば下界にある山小屋の事務所へ連絡するとどうなるか。
遭難者
↓
山小屋事務所
↓
稜線にある山小屋
↓
山小屋にたむろっているパトロール隊員
↓
警察
と、こんな感じでいくつも経由した上でようやく警察につながるわけです。
もちろん、「困っているけど警察へ連絡するのはちょっと…」という心理はわかります。このケースでも、そういうのがあったのかもしれません。が、それならそれできちんと事後報告せーよ!と思いますわ。
![](http://blog.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_2010_1.gif)
私は単なる一般ハイカーで、山岳遭難の救助現場について全く疎いのですが
中途半端な通報に振り回され実働した皆様方、本当にお疲れ様と思います
尚、今回の一件でこれを思い出しました
山道を行くさんより
【遭難カルテ131】 氷ノ山で女性、遺体で発見
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/blog-entry-324.html
ここでも取り上げておられましたね
http://blog.goo.ne.jp/bongo-pete/e/e499b501a84700f5827f4ffa22f52487
今回は結果オーライで良かった訳ですが、只ため息ばかりです
(あまりにもお粗末な行動で、同じ山好きとは思いたくないです)
リンク先のページを読みましたけど、自分が知る限り警察のナワバリ意識ってあまり感じませんね。少なくとも最近ではほとんど無いと思います。長野と富山の県境で活動していましたけど、長野側に通報してもすぐに富山からヘリが飛びまーすなんて返事が来たりしますよ。
入りこんで急斜面手前で現在地がはっきりしなくなり、
警察に「道を訪ねた」事があります。
当時 私は単独行でしたが、まだ暗くなるまで時間があり
登り直して正しい道に戻れそうな余力があったのですが
同じように間違った人(見知らぬ他人ばかり)が数人いて
内一人の年配男性がそのまま急斜面を下り続けると言ってきかず、
きくと地図も携帯もライトもないというので心配して
「現在地を確認してみましょう」と私が110番したのですが
即座に遭難認定(当たり前ですよね)。
通報から丁寧な手順を踏んで探していただき
5時間後に救助隊に救出していただきました。
ただ、同じようについてきた若い男性一人が
「警察沙汰に巻き込まれたくない」と思ったのか
黙って戻っていってしまい、
救助隊の方に「名前を聞きませんでしたか? どんな服装ですか?」と
色々聞かれたのですが、知り合いではないのできちんと答えられず
隊の方も「大丈夫かなぁ」と困っておられました。
救助隊としては違う登山道に入った人がいると知った以上
いくら私達が「健脚そうでしたよ」と言ったところで
それで救助終了か判断に困ったのだろうと思います。
別の話ではありますが、
私がおじさんが心配で警察に連絡したという事について
山友達と
「自分なら放っておいて登り返す」
「いや、放っておけない」で意見が分かれました。