まずはひとつめ。
「道を間違えて引き返そうと岩に腰掛けた途端、スリップして滑落」と書かれています。引き返すのに岩へ腰を掛けているのがポイントです。
普通の踏み跡でしたら、岩に腰を下ろして方向転換なんて必要ないはずです。危険なところへ入り込んでしまい、二本足で立てない場所に追い込まれてしまったのでしょう。
結果、斜面と雪渓の間に滑落してしまい、身動きが取れなくなってしまいました。幸い遭難者はホイッスルを吹くことができたため、通りがかった登山者に発見されることができました。長時間発見されなかった場合、雪渓で身体が冷やされて低体温症になってアウトだったでしょうね。
さて次です。
白いウェアを着た登山者が、ハイマツかなにかの灌木帯にハマっています。場所は書かれていませんが、同じ日に北アルプス槍ヶ岳の南、横尾尾根付近で道迷い遭難があったと報道されていますので、恐らくそこでしょう。
恐らく灌木が密生している急な斜面に取り付いてしまい、それ以上進むことができなくなってしまったのでしょう。しかし、下ることもできなくなったようですね。
この画像は、じっくり見て欲しいですな。道迷いに陥っている人は、こんな登山道も何も無いところをガムシャラに進んでしまうのです。よく「迷ったら、来た道を引き返せ」って言いますが、本当にヤバい道迷いは、道なんか歩いていないのです。だから、容易に引き返すことができません。
迷ったら引き返せばいいって発想、登山用の地図アプリが普及してからさらに広がっているように思えますが、危険です。最初から迷わない、ミスったとしても1歩で気づくようにすべきです。
ツイッターやっています
↓キンドルから本を出しました↓
ガチで考える山岳遭難の防止
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【遭難事例から学ぶ】
— 長野県警察山岳遭難救助隊 (@NAGANO_P_M_R) July 28, 2023
先日、北アルプス白馬鑓ヶ岳で発生した滑落遭難。
Aさんは、道を間違えて引き返そうと岩に腰掛けた途端、スリップして滑落。岩と雪渓の間に挟まり、身動きが取れなくなってしまいました。画像は、実際にAさんが発見されたときの状況です。(続く)#知って備えて安全登山 pic.twitter.com/rft4Opw57c
「道を間違えて引き返そうと岩に腰掛けた途端、スリップして滑落」と書かれています。引き返すのに岩へ腰を掛けているのがポイントです。
普通の踏み跡でしたら、岩に腰を下ろして方向転換なんて必要ないはずです。危険なところへ入り込んでしまい、二本足で立てない場所に追い込まれてしまったのでしょう。
結果、斜面と雪渓の間に滑落してしまい、身動きが取れなくなってしまいました。幸い遭難者はホイッスルを吹くことができたため、通りがかった登山者に発見されることができました。長時間発見されなかった場合、雪渓で身体が冷やされて低体温症になってアウトだったでしょうね。
さて次です。
本日は道迷い遭難が発生しました。
— 長野県山岳遭難防止常駐隊 (@Nagano_sotaikyo) July 25, 2023
山行中は、こまめに自分の位置を確認して下さい。
そして、おかしいと感じたら、進まずに引き返して下さい。
道を間違えても、気づいて引き返すことが出来れば、遭難にはなりません。#山岳遭難 #山岳救助 #常駐隊 #長野県 #北アルプス
#モンベル #味の素 #道迷い pic.twitter.com/mb8RrpBgaZ
白いウェアを着た登山者が、ハイマツかなにかの灌木帯にハマっています。場所は書かれていませんが、同じ日に北アルプス槍ヶ岳の南、横尾尾根付近で道迷い遭難があったと報道されていますので、恐らくそこでしょう。
恐らく灌木が密生している急な斜面に取り付いてしまい、それ以上進むことができなくなってしまったのでしょう。しかし、下ることもできなくなったようですね。
この画像は、じっくり見て欲しいですな。道迷いに陥っている人は、こんな登山道も何も無いところをガムシャラに進んでしまうのです。よく「迷ったら、来た道を引き返せ」って言いますが、本当にヤバい道迷いは、道なんか歩いていないのです。だから、容易に引き返すことができません。
迷ったら引き返せばいいって発想、登山用の地図アプリが普及してからさらに広がっているように思えますが、危険です。最初から迷わない、ミスったとしても1歩で気づくようにすべきです。
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