信州大学で登山道に関するシンポジウムが開かれたようです。
登山道の安全管理考えるシンポ 大雪渓土砂崩落を基に
信州山小屋ネット 09年2月22日(日)
昨年、白馬大雪渓で土砂崩落があり、2名が土砂に埋まって死亡、また1名が行方不明になったことは記憶に新しいと思いますが、当時、雨量による入山規制などが話題になりました。この話題を中心に大学教授や山小屋関係者、救助隊らが集まって検討したようです。
で、ちょいと引用します。
日大文理学部の小森次郎講師は「知識の有無で落石事故に遭う可能性は変わる。登山前のレクチャー(解説)が有効ではないか」と提言。山岳や環境など系統立てた教育プログラムを企画できれば、観光地としての魅力も高まる-とした。
引用おわり
素晴らしい。
引用
専修大の苅谷愛彦准教授は、同村が注意喚起のため登山口などに立てている看板に対し「あいまいな情報」と指摘。危険個所を詳細に記した地図を配るなど、事前の情報周知の重要性を強調した。
引用おわり
実に素晴らしい。
なんでこんなに褒めちぎっているのか不審に思う方は、こちらを読んでね(はぁと)
やはり、肩書きのある人に言っていただかないと、ダメですね。
まあ私もこのブログで遭難事故を分析してはご満悦しているわけですが、分析ばかりでは前に進みません。
というわけで、ここらで一発、前から考えていた「遭難事故防止対策」を披露しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/90/194200b48510f34c0226a8f213373cb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/99/2eee76e032f5f52a72d8313995e41c1a.jpg)
この画像は、山洋社発行の中島道郎著「山での病気とけが」という小冊子です。画像だとわかりにくいかもしれませんが、手のひらサイズの小さいものです。
著者の中島氏はそのスジでは有名人なのですが、こんな著作を出しているのですね。
私は救急セットの中に、いつもコレを入れています。
いくらパトロール隊員だとはいえ、応急処置はまかせてちょ、というわけにはいきません。夏山しかパトロールしない、いわば山岳不正規雇用労働者なわけですから、応急処置なんて習っても忘れてしまうものが多いのですよ。そういうわけで、カンニングペーパーは必須です。
で、これを見ていてひらめいたのですが、こういう小さな冊子で山登りに関するごく簡単な内容のテキストをつくり、山小屋や登山用品店で無料配布すれば、啓蒙活動としては悪くないのではないかと。
このサイズなら山に持っていっても嵩張りません。で、いざ!という時にはこの本を開いて参考にするわけです。ですから、この本は緊急時に役立つ内容と、普段から読んでおくべき登山の知識とで、分けて書いておくのです。
登山者の多くが、山登りの入門書すら読んでいません。ガイドブックを読んでいる人でまだマシな方でしょうか。そう考えれば、簡単な内容であっても、多くの人の目に触れるだけでヨシとすべきだと思います。
もちろん発行および配布に要する費用は、ヤマケイのゴミ袋方式で、ということで・・・・・小冊子の裏ページにロゴでも入れておけばいいでしょう。
どこかのお偉いさんが、コレを実現してくれないかなあ、と願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/bd/e8587925a8cc21ee3ad1ecfbec25f213.png)
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登山道の安全管理考えるシンポ 大雪渓土砂崩落を基に
信州山小屋ネット 09年2月22日(日)
昨年、白馬大雪渓で土砂崩落があり、2名が土砂に埋まって死亡、また1名が行方不明になったことは記憶に新しいと思いますが、当時、雨量による入山規制などが話題になりました。この話題を中心に大学教授や山小屋関係者、救助隊らが集まって検討したようです。
で、ちょいと引用します。
日大文理学部の小森次郎講師は「知識の有無で落石事故に遭う可能性は変わる。登山前のレクチャー(解説)が有効ではないか」と提言。山岳や環境など系統立てた教育プログラムを企画できれば、観光地としての魅力も高まる-とした。
引用おわり
素晴らしい。
引用
専修大の苅谷愛彦准教授は、同村が注意喚起のため登山口などに立てている看板に対し「あいまいな情報」と指摘。危険個所を詳細に記した地図を配るなど、事前の情報周知の重要性を強調した。
引用おわり
実に素晴らしい。
なんでこんなに褒めちぎっているのか不審に思う方は、こちらを読んでね(はぁと)
やはり、肩書きのある人に言っていただかないと、ダメですね。
まあ私もこのブログで遭難事故を分析してはご満悦しているわけですが、分析ばかりでは前に進みません。
というわけで、ここらで一発、前から考えていた「遭難事故防止対策」を披露しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/90/194200b48510f34c0226a8f213373cb4.jpg)
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この画像は、山洋社発行の中島道郎著「山での病気とけが」という小冊子です。画像だとわかりにくいかもしれませんが、手のひらサイズの小さいものです。
著者の中島氏はそのスジでは有名人なのですが、こんな著作を出しているのですね。
私は救急セットの中に、いつもコレを入れています。
いくらパトロール隊員だとはいえ、応急処置はまかせてちょ、というわけにはいきません。夏山しかパトロールしない、いわば山岳不正規雇用労働者なわけですから、応急処置なんて習っても忘れてしまうものが多いのですよ。そういうわけで、カンニングペーパーは必須です。
で、これを見ていてひらめいたのですが、こういう小さな冊子で山登りに関するごく簡単な内容のテキストをつくり、山小屋や登山用品店で無料配布すれば、啓蒙活動としては悪くないのではないかと。
このサイズなら山に持っていっても嵩張りません。で、いざ!という時にはこの本を開いて参考にするわけです。ですから、この本は緊急時に役立つ内容と、普段から読んでおくべき登山の知識とで、分けて書いておくのです。
登山者の多くが、山登りの入門書すら読んでいません。ガイドブックを読んでいる人でまだマシな方でしょうか。そう考えれば、簡単な内容であっても、多くの人の目に触れるだけでヨシとすべきだと思います。
もちろん発行および配布に要する費用は、ヤマケイのゴミ袋方式で、ということで・・・・・小冊子の裏ページにロゴでも入れておけばいいでしょう。
どこかのお偉いさんが、コレを実現してくれないかなあ、と願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/bd/e8587925a8cc21ee3ad1ecfbec25f213.png)
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モノクロですからオンデマンドで十分だし、イラストはPDF貼り込みなら廉価ですよね。
無料配布するものなんで、仕上げは安いので充分です。どこかやってくれないですかねえ。
タダだと続かないか、いずれ破綻するのはボランティアでもNPOでも同じですよね。
こういう知識を予め身につけようとしない(たぶん中高年)方々でも、”万一のヘリ救助に備えて保険だけは入っておこう”って人は多いでしょうし。
保険にすら入らないような人が、このような冊子を読むとは思えませんからね。。。
費用は保険会社、警察、環境庁、山小屋あたりで出し合うのがよろしいかと。広告なら受益者負担にもなりますし。
多くの登山者に読んでもらうためには、無料配布が一番です。そして、普段から携帯してもらえるように、緊急時の対処法などを掲載しておくのです。そしてサイズも小さくして、ザックのポケットにでも放り込んだままにしておけるのがポイントです。
本文で触れましたけど、北アルプスではヤマケイゴミ袋ってのが大量に配布されています。これは各山小屋や登山用品店、メーカーがお金を出して作っているものです。そのため、袋にはスポンサーのロゴがずらりと並んでいます。こういう方式でできないか、と思った次第です。
たぬたぬ様
保険に加入している人の割合って、夏山とかハイキングレベルでは絶望的に低いと思われます。遭難現場に行って、保険加入してますか?と聞いても、「入ってます」なんて答えを聞いたことがほとんどありません。
もちろん、普通に作った程度では、なかなか中身を読んでもらえないでしょうけどね。