始まりに向かって

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「ア コース イン ミラクルス」を聞きかじって

2008-10-01 | 心理学と日々の想い
 


  あなたは知っている

愛し合う関係がどのようなものか
その記憶は私たちのなかに埋もれている
それがどれほど神聖で
やさしさに満ちあふれ
天国のくちづけで祝福されたものか
また、その愛はすべての人に可能だということも


私たちだれのなかにもその場所はある
だれもがすべてを憶えていて、知っている場所
今はかすかなささやきになってしまったかもしれないけれど
静かに耳を傾ければ
それは今でも聞こえる

愛の名において席巻する狂気
機能不全のパターンや分離、そして怖れ
そうしたことすべての根底に
この古代の叡智は横たわる

私たちは戦いのためにここにいるのではない
聖なる地を地獄にするために地球にいるのではない
お互いを愛しあい、ともに地球で天国を体験するために
私たちは今この時、ここにいる

「聖なる愛を求めて(「奇跡についてのコース」にもとづく愛の実践編)」ジョーン・ガトゥーソ著 大内博訳 まえがきより




「ア コース イン ミラクルス(奇跡についてのコース)」は名前しか知らなかったのだが、受講生であった著者の本書は、そのとてもわかりやすい解説書となっているようだ。

心理学的な洞察とアプローチによって、神秘主義的な境地に到達することが試みられているようで、それが真理であるかどうかは、一人ひとりが判断しなければいけないことであるけれど、心理学的な飢餓感を洞察によって解消することで、「むさぼる愛」、「比べる愛」から、「与える愛」「個我をこえた愛」(聖なる愛)に、自分の愛を発展させることで、あたらしい世界観を拓こうとする試みは、時代の要請にかなっていると思う。

「コース イン ミラクルス」HP
http://www.acim.org/Image/Home/acimlogo_and_words.gif (日本語テキストは来年発刊予定)



「私たちの世界は、なんの意味もないことや重要でもないことで、あっという間にいっぱいになってしまいます。
私たちの考えは本末転倒もよいところで、まるで私たちは狂気と貧欲と憎悪のブラックホールに吸い込まれてしまったようです。

そういう状態にあっても、私たちの内なるスピリットは目を覚ますように、喜びに目覚めるようにと呼びかけています。

私たちがめざすゴールは、毎日毎日の生命の営みのなかに喜びを見出すことであり、いたるところで奇跡を体験することです。」P.118



「あなたの兄弟、姉妹を自分自身として愛する、それがスピリチュアルな現実です。

「聖なる関係」においては、まず自分自身を本当に愛することを学び、それからパートナーを自分と同じように愛することを学びます。
これこそ祝福された行為です。

私たちがこの地球に存在して、それぞれの人生を歩んでいる理由は、お互いを愛するためです。「聖なる関係」は、そこに到達するためのひとつの道なのです。

わたしたちの魂はそれを知っていて、身体をもった「親愛なる魂」との出会いを準備してくれたのです。
それなのに、わたしたちがその計画をぶちこわしにして時間がかかっているというのが実状です。

わたしたちのちっぽけな計画は放棄して、神様が準備してくださっている壮大な計画を受け入れてください。
神様が通れるように、道を譲ればよいのです。

すばらしく、かつ簡単なお祈りを紹介しましょう。
「わたしは道をゆずり、大いなる存在に導いてもらいます」。」P225




「コース イン ミラクルス」は、キリスト意識からのメッセージであるという。
フィンドホーンが、キリスト教と一線を画しているのに比べて、これは、キリスト教文化の中の、ネイティブマインドと言えるだろうか?
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