前書でご紹介した文章に採りあげられていたエーリッヒ・フォン・デニケンは、「失われた未来の記憶」の中でナスカについて次のように述べています。
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(引用ここから)
ナスカとは何か?
ナスカのメッセージは覆い隠され、あらゆる理解を拒んでいる。
この風景は測りがたく、不可解で、荒唐無稽で、非常識だ。
ナスカでは論理の糸は堂々巡りの末、煙となって消え失せる。
ナスカはわれわれを過去へ連れていくタイムマシンのようなものであり、ナスカの謎に少しでも迫ろうとするなら、独創的に考えるということをしなければならない。
たしかに考古学的アプローチはいくつかの面で面白い可能性を示したが、それは半分しか正しくないのだ。
ナスカの砂漠にはまた奇妙な形の山があり、私はこれを「切頭山」と呼んだ。
そう呼んだのは、その山に頂上がなく、上部が平坦になっていて、周囲のどの山とも違っていたからだ。
他の山はすべて一般的な山のように頂上がある。
それに加えて「切頭山」の表面には、空中からもすぐにわかるジグザグ線があった。
「軌道線」の下にジグザグ線があるところがとくに興味をひかれた。
それは一般的なカルト宗教の狂宴には適合しない。
この山の「軌道線」の南端に考古学者たちは石壁のある小さな構造物を発見している。
これは(いつものことだが)“何らかの祭祀遺跡”に分類されている。
国際調査隊の最新鋭機器のおかげで、われわれは非常に詳細かつ良好なデータを取ることができた。
通常の地面の地球電気の抵抗値が、地上絵のある部分に比べて弱いということが判明したのだ。
突如として計測器の針が跳ね上がり、通常の値の1000倍以上もの値をはじきだした。
エリアN4と名付けられた区画に滑走路のような地形がある。
ここでは「軌道線」の縁に沿ってきわめて高い電気抵抗値が計測された。
電気抵抗値の中心は地表から2メートル下にあった。
また別の場所では強い電気的異常が見られた。これらの理由は不明だ。
本当なのか?
ナスカではよくあることなのか?
これは本当に「行進の道」なのか?
ナスカとその周辺では物事は見かけほど、あるいは口のうまい科学者が言うほど単純ではない。
「パンパ・サン・イグナチオ」の軌道線の年代について疑問を呈しておこう。
ここでは2本の軌道線が衝突し、終端が重なっている。
調査隊は一方がもう一方よりもはるかに古いということを確認した。
実際にどのくらい古いものかは分からない。
だがナスカのカルトは考古学者の主張よりもはるかに古いものに違いない。
なぜなら、地表にある「軌道線」の多くは事実上、砂塵に覆われてほとんど判別不可能になっているからだ。
ナスカに異常はなかったのか?
化学的な点では?
調査隊がみつけたものは、「ヒ素」だけがけたはずれに多かった。
計測値における「ヒ素」の濃度は、通常の10倍から17倍におよんだ。
いったい誰が「ヒ素」など使いたいと思ったのだろうか?
今日では亜鉛の合金にこれを添加することで硬度を上げることができる。
また半導体やエレクトロニクスの分野でも使われる。
「ガリウムヒ素」という形で集積回路やコンピュータの高周波部品の製作には欠かせない。
「ヒ素」はまた半導体レーザーにも用いられる。
計測地点での「ヒ素」の濃度は、明らかに高すぎる。
ナスカ・パルパ地区における他の元素の一般的な平均値とまったく合わない。
これが行進路だとしたら、いったいどこに続いていたのか?
敬虔な人々はそのまま空中へ飛んでいったのか?
さまざまな“空飛ぶ乗り物”――「ヴィマナ」と呼ばれるーーの記述された古代インドの文献、ソロモン王の“空飛ぶ戦車”、エゼキエルが記述した“スペースシャトル”、チベットの“空中の真珠”やエジプトの“神々の屋形船”などを知らない人は、
とりあえずナスカに関する最終結論を保留していただきたい。
ナスカのような謎と驚異に満ちた場所については、何人たりともいたずらに最終結論など下すべきではない。
遅かれ早かれその結論は荒唐無稽なものだったと判明する日がくるのだから。
(引用ここまで)
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デニケンは、電気抵抗値やヒ素が検出されたことから、高度な文化をもつ何者かが関与していたと考えているようです。
世界の古代文明に記述されている空飛ぶ物体との関連を考慮しなければならない、という彼の考えは、熟慮に値するものであろうと思います。
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