「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

なんだかなー

2012年03月06日 13時09分21秒 | Weblog

昨年の大震災から間もなく1年が経とうとしている。“超”が
つくほどの過酷な現実、胸掻きむしる悲惨な事実を目の当たり
にして、大震災当初は、どんなドラマや映画を観ても、あまり
に幼稚で薄っぺらで、そして嘘臭くて観ていられなかった

この感想は、多くの普通の人々、そして製作側にとっても共有
できるものだったと思う。だから、それ以後の“物語”は、リ
アリティーを突き詰めたものではないにしても、少なくとも浅
薄で、民衆の生活からかい離した嘘臭いものは作らないだろう
し、恥ずかしくて作れないだろうと思っていた

それから1年(本当に早いもので、あれから1年…)

テレビや映画では、あいも変わらず「人生に疲れた冴えない中
年オヤジが、昔やっていたロックを再び始め輝きを取り戻す」
とか「子育てや夫の浮気など悩みを抱える主婦たちがロックバ
ンドを組み、輝きを取り戻す姿を描く」とか、「心が離れた家族
が、田舎への移住を通して絆を取り戻す」ナンチャラ、更には
「好きなら好きと正直に言えよ!」が人生の重大事的な低次元
のお子チャマ物語が横行している

なんだかなー(誰が観るのだ?)

そんなことが“人間としての蘇生”“人生の重大事”“ドラマの
核心”みたいに描く三文芝居や映画が多すぎないかい?
現実という厳しい世界に生きる人間にとって、それらは「お遊
びの世界の戯言」にしか写らない…と思うのは僕だけか

作り手たちは、世間の人たちの生活をそんな浅いものと思って
いるのだろうか。世間の浅き事に右往左往・付和雷同・毀誉褒
貶しているのが“物語”と思っているのかと思うと、情けなさ
を通り越して哀れに思ってしまう

「日本のマンガは世界に誇る文化」と政治家までもが言ってい
る。マンガ文化は否定しないが、知能指数や思考回路までもが
マンガのキャラレベルと揶揄されないようにしませんと、いか
んですなぁと、自戒するこの頃…
コメント
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