「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

正義思想と悪魔思想

2010年08月19日 22時15分24秒 | Weblog
 
あいも変わらず食品偽装事件が起こっている
今回は、あの、超有名、巨大企業である
セブン&アイ・ホールディングスの子会社
イトーヨーカ堂だ

要は、ヨーカ堂が輸入した中国産冷凍ウナギが
大量に余り、賞味期限が過ぎてしまったので
他に転売しようとしたが、ヨーカ堂の
名前がついていると非常にマズイ
だから、名前を張り替えてから
販売業者に転売した、というもの
これは食品衛生法違反という立派な犯罪

これに対して親会社セブン&アイ・ホールディングスは
「違法性はなかったと信じております」だって

あのね、信じようと信じまいと
違法なの。犯罪なの
判る? ハロ~、起きてる?
日本語通じてる?

最近、この手の答えをする企業や役所
学校や警察や…ともかく多いよね
「こちらには何も問題はなかった」云々
問題がないのに、何故、事故が起こり
殺人が起こり、子供が死ぬの?
問題があったから、そうなったんじゃないの?

もー、困ったもんだ
日本語が通じない日本て何?


ともかく、企業の犯罪は後を絶たない
三菱自動車のリコール隠し事件や
今は潰れた雪印食品の牛肉偽装事件
有名菓子・赤福の賞味期限偽装事件
ミートホープの食肉偽装事件
中国産ウナギ&しじみの産地偽装事件
運輸業界の違法カルテル
もー、枚挙に暇がない


何故にこんな偽装事件が起こるのか
腕を組んで頭をひねって胡坐をかいて
時折立って、思い切り考えてみた…

すると…あることに思い至った

それは「正義の定義」という問題だ
問題を起こす人や企業・団体は
この正義の定義が間違っているのだ

彼らは、自分、そして会社や
団体・役所にとっての利益を
守るのが正義と考えている
これは実は“悪魔の思想”なのだ

世界に通用する正義の要件とは
人のため、社会のため、人類のため
皆の幸福のため、平和のためという
規範がなくてはならないのだ

その正義を壊すものとして
人殺し、盗み、欺き、嫉妬
落としいれ、嘘、破壊
そして利己主義がある
特に、自分・自分達だけを
守ろうとするのは反社会的
正義に対するものとして
世界では認識されている
自分さえよければ
他人はどうなっても構わない
または、知ったことじゃない
これが反正義の彼らの思想だ

また、この「正義」の定義が曖昧で
しっかりとした価値観を持たない者は
結局は流され、反正義思想となってしまう
そうした人間は、「会社を守るため」
「役所を守るため」もっと言うと
「国を守るため」という殺し文句で
簡単に悪に加担してしまう

けれども、そうやって悪に加担した結果
消費者を欺き、人的・経済的被害を与え
結果的に人々を不幸にしていくのだ
人間を不幸にする思想だから
反正義思想は“悪魔の思想”なのだ

映画で悪魔が描かれる
まるで他人事のように僕らは見ているが
実はその人の思想によって悪魔か
そうでないかが決まるのだ

さて、アナタは正義思想?
それとも悪魔思想?
中間はない
どちらかだ
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養護施設の思い出

2010年08月19日 16時20分25秒 | Weblog
児童養護施設や児童相談所での
職員らによる子供へのイジメや
わいせつ行為が報道されている

施設で暮らす子供達は
大抵が家庭や社会から
見捨てられた経験を持つ
そんな傷ついた子供をあろうことか
守るべき立場の人間が精神的
肉体的に虐待をしていたのだ

親との離別や肉親による虐待
そして貧困などの苦しい現実から開放され
ようやく人並みに生きられる
そう思ったのも束の間
子供を守るべき施設で
そんな行為が行われていたのだ
子供は二重の苦しみを受ける
絶対にあってはならないことだ
そういった職員らは厳罰に処して欲しい

しかし、こういった許されざる行為が
実は一部で、昔から横行していた
何を隠そう、私も父親の酒乱で一家離散となり
児童相談所から養護施設に預けられ、思春期の
数年をそこで過ごした経験があるから判るのだ

職員に苛められ体罰を受け
施設の年長の孤児にも苛められ
更に、中学を出て施設を出た先輩の
「後輩の指導」目的という“シゴキ”もある
年長者から意味なくビンタを食らったこともある
それを職員(先生と呼ばされる)に言っても
何も解決してくれない
今思えば、彼らの仕事の基準は
子供の幸せではなく公務員として
そつなく失敗なく、だったのだ

そして「告げ口」をしたと理由で
また年長者に叩かれるのだ
年長者(中学三年生)に
手や口による性的行為を強要された者もいた
そんなことも、私がいた施設では横行していた
更に、一人の中年男性職員による
男児たちへの性的虐待もあった
そのことを子供達は皆知っていたが
職員達は知らなかったのか
その中年職員はクビになることはなかった
今でも、爪で濃いヒゲを一本づつ抜く男の所作が
気持ちの悪い思い出として記憶の底にある
そのためか、今も濃いヒゲの中年は苦手だ


子供達は大抵が義務教育を終えると
その施設を出て、大工や左官などとして働く
高校に行く者は極端に少なかった

通常の卒業とは別に、親や里親などが
子供を引き取ることになり
施設を“卒業”することになった子供は悲惨だった
卒業の前日の夜、年長者らに囲まれ袋叩きに合うのだ
それは激しい嫉妬による暴力だった

私も、妹と共に卒業が決まった際
(父が退院したのだ)
私と妹は卒業をひた隠しに隠した
卒業の儀式が怖かったのだ
誰かに聞かれると「父は、また入院した」と嘘を言った
そして、当日、私と妹は
逃げるように施設を出たのだった

全ての養護施設がそうだとは思わない
殆どの施設は健全なのだろう
だが、私にとってあの養護施設は
思い出したくない忌まわしい記憶となっている

閉鎖された社会は淀み濁る
養護施設も社会に開かれたものにしないと
子供達が可哀想だ
何より子供は安全で健全な場所が欲しいのだ
その環境を大人は作る義務がある

それら施設に関係する人たちは
自分達の環境は安全で健全か
よく確かめてみてほしい
それが最も大事な仕事なのだから
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