Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

開帳!「深川めし」 (2/2)

2007-02-21 09:45:45 | 食彩+酒の肴
  !!!

 もう少し、もう2切れ!「あなご焼き」が食べたいのだ。

 もう1~2本、小ハゼを摘みたい!

 あと、2口くらい、あさりご飯を食したい、、、。

 そんな気分?

 「どのような気分なのか?」

 と、問われれば、どれもこれも「もう少し食したい!」・・・ もうひとくち、欲しくなる、、、。

 すでに申し上げたとおり、全部平らげても「腹七分」程度にしかセッティングされていないから、ニクイのであります。そこが「粋な計らい」と受け止める。

 焼きアナゴは、思ったほどに強力な「濃い味」ではなく、さっぱりと味付けされている。
 焼きアナゴの下には味付け海苔が隠されている。駅弁であるからして、すでにぱりぱり感のなくなったこの海苔は、シットリ感にて食感はさほどよくない。が、しかたない。あさりの炊き込みご飯が美味しいから、我慢する!我慢できる。

 そう、
 弁当の表面には、小粒のアサリがちらほら見える、、、。つまり、カタチになっているアサリは、観得(ミエ)のためであり、すなわち見せかけで宜しい!なぜならば、炊き込みご飯の内部には、アサリ独特の味と風味がバランスよくしっかりと調和し、潮の香りをタップリと含んでいるからして、いちいちアサリの抜き身を摘んで食す心得は無粋である。ならば、小粒アサリの量的問題は問わず、これで納得、、、。

 画像上部に位置する「香の物」のバランスがよい。ベッタラ漬は、焼きアナゴの風味とマッチする!当然ながらやや甘口にて、古大根の臭気を消し去ってしまう「麹の香り」は「磯の香り」とバランスよく、ベッタラ漬けを添えるは大正解である。
 注:(弁当の蓋を開けるやいなや、コウコウ独特の臭気分散し周囲の乗客に拡散するは日本人的食生活の基本的悪臭であるからして欧米人には忌み嫌われているは必定。かくなる悪臭感度、我輩も苦手とする・・)

 小茄子の食感も甘味も酸味も、調子よい。骨ごと食すハゼの食感を整えるか?アブラアゲの細切り(ベッタラ漬けの右手にセットされている)も、バランス良い。食し始めて、途中から、さほどのしつこさなく、適切な下味のついたアブラアゲを、あさり炊き込みご飯にまぶして食す。ならばいっそのこと、湿気で粘着性のました味付け海苔も千切りにして別のラップにパッケージし、アブラアゲ同様にご飯に振りかけて食す手法をとってもよいけれど、ココは百歩も千歩も譲って「深川めし」の駅弁製作担当者殿のご判断にお任せし、湿気べたつき海苔に対する不平不満は一切問わず!
 なぜならば、すでに200%の合格点であるから、この段になって尚、重箱の隅を突付くような無意味且つ珍奇な何癖言葉など、一切付けたくない。
  
 〆て、
 江戸湾的下町の、風情と味を凝縮してコンパクトに、新幹線車内までケータリングしてくれる「深川めし」。なんとこにくい「粋さ加減」か・・・



 <深川めしの巻・完了>


<参照>:(第1回投稿「深川めし」(1/2)記事、こちらから入れます・・


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