Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

トリノ五輪の「華」=金メダリスト静香さんに寄せて・・

2006-02-26 15:57:52 | つれずれ紀行
 嗚呼「美しき快挙」、伊太利亜トリノに、日本人の「伝統と美」の結晶を見た。日章旗の掲揚される中、演奏される日本国国歌「君が代」の空間に立った我らのSHIZUKAの姿に日本文化の「美意識」をみつけたり。国歌の奏でられる中、国旗掲揚と共に映し出された「金ダリストSHIZUKA」の姿。これぞ瞬時にして世界に発信された「日本の誇る文化の象徴」である。と、位置付けしたい!

(その1)「天晴れなり!しなやかなる和風美の代表!Miss Shizuka ARAKAWA」

 冬季五輪報道・・・
連日の連夜に亘るメディアの空騒ぎから、メダルを期待する報道の空転振り虚しく、トリノ冬季五輪における日本選手団の不振は悲惨極まりなく、つい数日までは、メダル無しに終わるかと思いきや、女子フィギュアスケートで静香さんが史上初(フィギュアスケート種目に於ける)の金メダリストに輝いた。ここに至るまでには、幾多の苦難と挫折を乗り越えた「自分との戦い」があったはず。そんな時間空間の推移する中、物理的な修練と鍛錬に加えて、頭脳的精神的切磋琢磨の連続は、いよいよ五輪に向けて結実し、カタチになり「金メダル」までに結晶した。
 五輪会場銀盤での彼女の演技は、動きの中に「しなやかさ」がかもし出され、伝統的日本の「和の美」があふれ、あたかも日本舞踊を舞っているが如く日本風独特な素養が感じられた。銀盤の舞に、我輩は彼女の持つ精神的素養を見た。その素養が、いまや、彼女の容姿は世界に通用するもの、誇れるもの、しかし東洋的且つ日本的な美しさであったこと、思い浮かべる。我輩が思ったくらいであるから、彼女の演技に見入っていた世界中の鑑賞者は、まさしく同じ(同じ以上)感度で見入り、「日本的美」に陶酔したに違いない!
(お詫び!我輩の試論的な感情移入がしつこくなり、恐縮!)
 そして女子フィギュアー世界における金メダルが日本人選手にもたらされたニュースは、世界のメディアに大きく取り上げられ、いやがうえにも「日本国」の栄光が世界に報じられた。これ、日本国民にとって大変うれしい出来事ではないか。
うれしい出来事は素直に喜ばなくてはならない。が、我々はここで、重要な事柄を見落としてはいけない。

その重要な事柄とは、
つまり、
「これでようやく、我々は日本人としての面子と自信を取り戻した」
等と、
一億総日本国民をして上述の事を感じているに違いない。
その実、ひそかに我輩、日本人のプライドを回復し、不思議に、気分が爽快となっているのである。
 いつの時代もスポーツの世界に於ける自国の優位性は、間違いなく自国民に自信と夢と希望を与える。すでに世界中のメディアにより、「ゴールドメダリスト静香」のニュースは一夜にして世界に報じられた。美しく清楚なSHIZUKAの演技、容姿と立ち居振る舞いをとくと観た世界のTV視聴者は、彼女をして日本人女性の総体をイメージしたはず。よきイメージも悪しきイメージも、世界を駆け巡るが、この度は誇るべき日本女性のイメージを世界に発信できた。(総合的な意味で)日本の美を発信するは、受け取る側によって日本の「伝統と美意識」にも拡大し、昇華させうるものであること、あらためて認識したい。

 あらためて、荒川静香さんの「秀麗な演技」に感動された方、以下のバーをクリックいただきたい!

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(その-2)「世界に発信される日本の伝統の美、芸術と文化」

本日あらためて、日本の文化と美意識を振り返ってみる。
 A)明治維新後間もない若き独立国家日本は、新渡戸先生の名著「武士道」により、日本的武士道の精神は世界に発信された。江戸時代の末期に遡れば、開国以前19世紀の科学技術と世界文化を一堂に会した「バリ万博」の逸話に及ぶ。当時、ヨーロッパに紹介された日本文化の中、「浮世絵」の紹介があったと聞く。日本文化の一遍「浮世絵」に触発された往時の欧羅巴絵画世界は、浮世絵の画法に観る簡潔且つ無駄のない日本絵画技法に、大いに影響を受けたと聞く。かくして19世紀のパリ画壇は、印象派をはじめとする「近代絵画」の新たな手法を生み出す切っ掛けが浮世絵であったこと、思い出す。

 B)現代世界の外食文化おいて、近い過去は「すき焼き」に「テンプラ」。今や「寿司」文化は世界を駆け巡り、米西海岸においては和風の「うどん屋」は予約無しでは入れないほどの大流行と聞くし、日本原産カップラーメンの需要は、東南アジアのみならずヨーロッパ諸国にまで浸透し、韓国製カップラーメンの流通が激しくバリエーション多く、すでに和製オリジナルを凌駕する、、

 C)また、すでに日本の国技「柔道」たるや、世界の柔道になって久しく、哀れかな、お家芸から世界の柔道に昇天させられてしまった。が、世界の巷では、日本の「空手」の先生は引く手あまたと聞き及ぶ。空手を修めている「日本人空手家」は、世界を放浪しても食うに困らないと聞く。

 D)日本の盆栽は、いまや東南アジアの裕福層の間で「流行」し定着し、Bonsaiという趣味世界の新語が生まれており、世界に流行し始めて久しい鑑賞魚の王者「鯉」は、英語のCarpと共に世界語となっている。

 E)ハワイ・フィリピンの「夜の巷」では、四半世紀以上も前から「KOKONI-SACHI-ARI(大津よしこ唄・ここに幸あり)」の歌謡と演奏を耳にして久しく、なぜかここに幸ありの旋律とウクレレの奏でるハワイアンメロディーは、心憎いほど溶け込んでいる。

 F)欧羅巴諸国、いや、いまや全世界の夜の社交場においては、SAKURA & Koujouno-Tsuki(荒城の月)のバイオリン演奏は哀調を湛えて日本人旅行者に郷愁を回想させ、

 G)フランスやベルギーに於いては、ドラエモンを始めとする日本アニメ文化がTV番組に浸透して揺るがず、

 H)言わずもがな、かの坂本九ヴォーカル・作曲中村八大・作詞永六輔各位の手になる「上を向いて歩こう」の不朽の名曲は、SUKIYAKIとなって世界を駆け巡っているし、

 I)映画界を辿れば、日本の生んだ映画界の巨匠黒澤明氏の存在は金字塔となり、今尚世界映画界の伝説的存在となり、

 J)我が敬愛する坂本龍一氏は、今や世界の名作曲家として名を馳せ、バルセロナオリンピックの音楽プロデューサーに抜擢され、且つ、名画ラストエンペラーの映画音楽をプロデュースし、さらに活動は続く、、、

 K)和製ポップスの定着は、台湾韓国を皮切りに東南アジア全域に広がり、当然ながら現地語で歌われている。まさか?と、思った「カラオケ文化」は、今や世界中に蔓延し、発祥の地日本を凌いで「地元住民」の憩いと社交の場を提供しているから、二の句が告げない、、

 K)まだあるまだある、際限がない・・・

 これ!と思った心当たりのある世界の日本文化人の名前が浮かんだら、如何かコメント欄にてご紹介且つお教えいただきたい!
 (あえてこのたび、世界に躍進する日本企業やビジネス世界の話題は省いた。なぜか、我輩の不得意なスポーツ選手の名が出てこないこと、少々お詫びする)
 まあこうして、世界に躍動する日本出身者を上げれば切りがない。

 かくして今、国境を飛び越えて、世界の文化世界に名を馳せ活動を続ける日本人文化人は、数え上げればきりがない。スポーツ世界も同様、日本の生んだ冬季五輪女子フィギュアスケート金メダリストたる静香さん、日本における大なるスポーツ文化の発展と日本文化の世界規模発信は、すでに金メダルを獲得した時点で行なっているからすばらしい。
そう、
21世紀も6年経過する今日、今尚試行錯誤しつつ、未だに閉塞感の充満する我々日本人。この度の「静香金メダル」の朗報をバネに、あらためて我国の将来と我々の目標について、我輩は整理してみたくなった。加えて迷わず、次世代の日本人のため、我国の伝統と歴史と文化を再認識し、広く世界に発信する活動に賛同する。日本文化の世界発信の根幹には、いかにも我国教育世界の占める責任は重要であると考える。せめて、50年先の日本の栄光と繁栄を考えるならば、目先の経済競争(狂騒)や近隣国の井戸端会議的こき下ろしに惑わされず、本来日本人の持つ勤勉なる向上心を基盤に、我々日本民族に受け継がれている繊細な文化的素養の探究と練磨の集積に尽くすべきだと考える。
さあ、日本の老若男女よ、日本の誇る歴史と文化と伝統を、再認識しよう。
日本は今日すでに、世界の認める技術立国となって久しい。ならば、21世紀をして世界に誇れる文化立国と為るを目指し、日本から世界に向け日本の歴史と伝統に育まれた「新たなる日本的文化」を、世界に発信しようではないか。

 
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<添付画像>:、'06.冬季五輪開催地・伊太利トリノ市遠望(スイスアルプスを望む)from
Wikipedia