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Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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少しお洒落に Let's lunch,,, (3/6);当世流行?ブレッドにはオリーヴオイルを!

2008-01-17 18:45:00 | 食彩+酒の肴
    ??

 恥をしのんで我輩は、連れのモノに問い質した!!!

 「一体全体、この『あぶら』はナンタルちぁ?……」

 かしてその回答は、

         「?……!!!」
                   と、来た、、、。

 しかし、どうしてこうなったのか、よくわからない……

 たぶん、オリーヴオイルをふんだんに使える地域は?

 例えばイタリアやギリシャ等の地中海沿岸都市においては、 風味深いホンモノバターの替わりの「パンのあて」に、この柑橘系香り「まろやか」、且つ新鮮純粋にして馥郁なるオリーブの油をパンにひたして食したに相違ない。

 ならば、バターが正当か?

 オリーヴオイルは邪道なのか?

 歴史的に一体全体どちらが古いのか?

 もう面倒だ、そんな事は如何でもよい。

 そう!

 イチゴジャムもママレードも、杏でも桃でもブルーベリーでも、何だって砂糖ずけにして煮込めばジャムになり、それをパンにつけて食すのも伝統的オプションなのである。

 こんがりと焼きあがったトーストもさることながら、焼いてから少し時間のたった固めのフランスパンに少し火を通せば柔らかくなり、パンの香りは増してくる。 その温かなパンをおもむろに手でちぎり、かのオリーヴオイルの小皿にあてがって食すのだ。 かくして固めのフランスパンを口に含み、さらに赤ワインを口に含んで調和を取つつ喉越しの味わいを楽しめば、もう他のディシュは必要なく、もう何も言うことなし。

 ウム! な、なるほど、、、。

 これは香ばしく、いかにもクリスピー(crispy)であるぞ。

 我輩は、それでもバターをつけて食べたい。

 かのルイ14世の時代を想像するに、宮廷フランス料理が生まれた頃には「オリーヴオイル」など欧羅巴大陸の奥深い場所には存在しなかったはず。 若しくは、遠く地中海沿岸の地から運ばれてきた高級食材だったに違いなく、今こうして、若いオリーヴオイルを手に入れることが可能となった今どきの我が国日本のレストランは、何故かイタリアンレストラン紛いの調味料?(ここはオリーヴオイルを指す)をごく自然にパンのあてに使うから、これをお洒落というか?はたまた単なる流行なのか?良く解らないけれど、まぁ~バターよりも健康的な感じはしないでもない。

 いいでしょう、いいでしょう。 我が家もオリーヴオイルでパンを食してみましょう、、、。

 「……?」

 「ちょいと待った! まずいまずい、いかにもやばいぞ!!!」

 はぁ、実は実は、スープスプーンの中に我輩の撮影している現場画像が映り写ってしまったのだ。

 ま、ここは更なる恥をかみ締めて、しのびに、しのんで、このまま投稿してしまいます、、、。

 次回は、いよいよ前菜をいただこう、、、。


            <…続く…


 * 前回関連記事は、こちらから戻れます。

少しお洒落に Let's lunch,,, (2/6);和食の作法、その第一歩

2008-01-14 12:50:10 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:前回関連記事「ワインの話」(こちらから入れますこち)に続く… 「とあるフレンチレストラン」の『ランチタイム・テーブルセッティング』より……


 新年早々、やはり「食べるお話」です…


 その昔のずいぶん若い頃(たぶん二十代後半)、海外旅行中の夕食の席で「和食のマナー」について教わった記憶がある。

 お教え頂いた場所はアラスカの日本食レストラン。
 本来ならば、私の方からさりげなく洋食マナーをお教えしなければならない立場にあるにもかかわらず、ご参加のお客様から和食のマナーを教わったのだから青天の霹靂であった。 かなり恥ずかしい思いをしたけれど、天性の素直さを持った我輩は、これを素直に受け止めお教え下さったお客様に深く御礼を申し上げた。 そんな訳で、青天の霹靂的記憶は今も尚、鮮明に脳裏に焼きついて離れない。 我輩に和食マナーをお教え下さった方は「Alaska Photographic-Tour」(アラスカ写真旅行)にご参加のお客様のお一人だった。 そのお客様は、(けっして今も忘れない私の明確なる記憶によれば)京都のとある旅館の若旦那、当時のご年齢は50代半ばである。
 1970年5月下旬、当時はまだ珍しかったアラスカ旅行(7日間)始まって早くも1週間経過した頃、フォトグラフィックツアー参加者(総勢11名様)の大半は、毎日続くヴォリュームたっぷりの亜米利加的洋食に辟易され、「そろそろ和食が食べたい」等という声が盛んに上がる。 ここは添乗員の腕の見せ所と云わんばかりに我輩はアラスカのアンカレッジ市内を奔走し、未だ当時のアンカレッジに一軒しかなかった日本レストランを見つけ出し夕食の予約をした。 キングサーモンをはじめとする新鮮なアラスカの魚介類メニューの設定に参加者全員喜ばれ、我輩をして「さすが一流添乗員であるぞ!」と賞賛を受けつつ、その夜はナイフフォークをかなぐり捨てて久しぶりに箸を駆使する和食の夕食がスタートした。
 当時の海外旅行添乗員はお客様のテーブルと同じテーブルで食事をとるのが常識、我輩もお客様の間に分け入って箸をすすめていたところ、我輩と差し向かいに席をとっておられた上述のお客様から声がかかる。
 「ところでThomasさん(トーマスとは我輩のこと)、貴方はナイフフォークをお使いになって食事をされること多く、なかなか和食のレストランにお出かけの機会は少ないと思います。 和食をいただく時にも、それなりの作法がありますなぁ。 私ごときが先輩面するわけではないのですが、一つだけ、貴方にお教えしておきたい……」
 「? はい、宜しくお願いします!」
 「貴方の箸の持ち方はずいぶん綺麗ですから全く問題ありません。 そして箸は右手に持つものであり、貴方は右手に持っておられるからこれも問題ない。 そこでひとつ、食事の合間に右手から箸を離すとき、一旦左手で箸の真ん中あたりを持ち『箸休め』に置くのでして… また再び箸を使うときは左手を使って箸休めから箸を持ち上げ、そして右手に持ち替えるのです。 その行為その動作の繰り返しができれば和食の作法は完璧なのです」
 我輩ははたと気がついた。
(お客様の仰せの通りであるぞ!)
 話を聞き終わった瞬間、どうしようもなく恥ずかしかった。 しかしここは素直に気を取り直した。
(尤もだ!)
 そして素直に礼を申し上げた。
 「ありがとうございます……」
いい年とった今も尚、素直である。 が、若かりし頃の我輩はめっぽう素直であった。 その若旦那の含蓄ある一言一句とさりげない会話の間合いはいかにも自然体にて説得力あり、決して相手(我輩を指す)を傷つける言葉尻など皆無だった。 しかしその瞬間、我輩の顔から火が出るほどに恥ずかしく、且つ我輩の心臓は止まりそうになった。 そういえば、箸の上げ下ろしと、テーブルに箸を置かねばならない時の『箸を置く位置』には、さほど気を使った経験がなかったことに気づいたのだ。 たぶんその時、右手だけで箸の操作をやっていたに違いなく、その無知無教養にて育ちの悪さを目の当たりにされた京都の若旦那は見るに見かねて、我輩に対して直接指導を決断されたに違いない。

あれから四半世紀以上もたった今日、箸の上げ下げに恥ずることなく人前で食事できているかどうか?については、すでに及第点か?
「……?」
今もって自分自身のことは解らない。
一流料亭の席での会席膳マナーともなれば、未だに多くの疑問点が湧き出してくる。 要するに和食のマナーに対する自信がない。 たぶん、その理由は只一つ。 我輩の生活習慣上において余りにも和食の宴席に挑む機会が少なすぎたのであり、今からも少ないと予測する。
ならば、洋食はどうか?
これは、まったく問題ない。
まず、ナイフフォークなど自由自在に操れる。 何故か? 理由は簡単である。 ひとえに、度重なる外国生活や海外旅行中に、全くの自然体で洋食を食しているからである。
しかししかし、若し、世界の一流人たちとディナーを共にする機会があったら如何であろうか? 全くたじろぐことなく彼らと共に歓談しながら延々3時間、超一流のフルコースの晩餐をエンジョイできるであろうか? そのような晩餐会に出席することのない我輩にとって、なんら恥ずかしくなく立ち居振舞うことが可能かどうか、これは大いに疑問である。 なぜなら、この場合、食事のマナーの問題はとっくに通り過ぎており、一番の問題点となるのは、晩餐を共にする超一流人物たちとの会話について行けるかどうか?たったそれだけの問題だ。 しかしこれは難題であるぞ!

ともあれ、それなりの場に出席する頻度が少なければ「それなりのマナー」を会得できないことは確かである。
 
さて、話戻って「添付画像」のこと。 これはフレンチのハーフコースの食器セットだ。 しかも、ナイフフォークと共に箸がくっ付けてある。
「……?」
洋食の平たい皿で箸を使っている人を見かけると、いつも同じことを思う。 つまり、この平たいお皿に盛り付けられた料理を一対の箸を駆使して食事を進める所作を見ていると、やはりこれは「日本流なる食事の芸当」であるか。 でも、傍から見ていて何だか無様である。
やはりこの場合はスムーズにナイフフォークを使って食した方が食しやすいのではなかろうか、、、。

 <…続く…

PS:理屈っぽい話はこれまで、次回はいよいよランチタイムのお話です。 ご期待下さい。
 

上手く焼けたか?殻付焼き牡蠣…

2007-12-05 06:05:15 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:宮島・もみじ館庭園にて・イヴェント「第1回せとうち再発見in宮島」の一こま…
撮影場所:宮島もみじ館海岸沿い広場にて
撮影日時:平成19年11月24日午前11時ころ
天 候: 絶好の秋晴れ



 宮島の話題になると、ここはやはり「牡蠣の話」に触れておかねばなりません。

 先のイヴェント「せとうち再発見in宮島」の会場内で、地元宮島漁協さんのご協力を得て「牡蠣の殻付焼き」と「牡蠣フライ」の試食会が催された。

 新鮮な牡蠣フライを頂いたところ、味は絶品でした。

 「・・・?」

 「いや、殻付牡蠣の試食はしていません…」

 実はこの時間、残念ながらドラム缶ヴァーべキューコンロの火力弱く、なんだか殻付牡蠣の燻製状態になっており、幾分乾燥している「nonジューシー」な焼き牡蠣など食せたものではありませんぞ!!

 宮島の漁師さんたちのほとんどは、養殖牡蠣の水揚げでご商売をなさっているはずだから、海に繰り出すのはお手の物に違いない。

 けれども迷調理師揃いにて、殻付牡蠣を焼くための火を熾(oko)すのは苦手なようですぞ、、、。

 牡蠣の話題となると、今からがシーズンなのだ。

 年末から来年にかけて、一度徹底的に瀬戸内海の島々に渡り、牡蠣の取材をしてみたいと考えている今日この頃です、、、。

少しお洒落に Let's lunch,,, (1/6)

2007-11-26 06:50:55 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:赤と白のハウスワイン……


 たいしたことではないけれど、仲間内が集って「それなりの句切り」をつけるために「それなりのランチ」を楽しんだ。

 内輪の大人が集まって、

 「それなりの句切りをつけるために?」とは、

 たとえば、
  A) なにかの「祝い事」?
  B) 仕事が一段落したときの、「打ち上げ」?
  C) とある「記念日」?

 なんだかメリハリのつかない人生を過ごしてきた我輩にとって、「句切りをつける」? なんてことは、なんとも気恥ずかしい限りであるが、とにかく仲間が「メリハリ」をつけてくれた。

 メリハリをつけるためにランチをご馳走してくれたので、我輩もメリハリをつけたくなった。

 「……?」

 そう、我輩のメリハリとは、「ランチタイムの感想を述べる」という事。

 でもって暫らくは、「とある場所」での「フルコースランチ」の一幕をご紹介したい、、、。


 「……?!?」

 そう、まずは「とあるレストラン」の赤白一対のハウスワインからご紹介だ、、、。

 味は如何? と、聞かれても、

 「本日の料理に合うワインを持って来てチョウダイ……」

 等と、ギャルソンに任せてしまったから、、、。 もちろん、ただ単にワインを飲んだだけで良し悪しを云々するわけにはいかない。 ワインは、あくまでも「今から食する料理を如何に美味しく味わうか?!」の為の、食欲増進剤?的立場とする。 つまり、その時々選択されるメニュー構成をベースにして、料理に一番フィットすると思われるワインを選ぶ。 結果、事後的に取り決められる「脇役的存在」がワインの立場だと考える。 でもって今日的ワイン流行りの中、ワイン評価のみ単独先行する「巷のワインブーム」は、いまいち理解しかねる。 そんなワインの一人歩きに起因する「ワインの味の即興的感想」は致しかねる!

 つまり、料理在ってのワインであり、美味しい料理を食しながらワインを飲み進めていくものと思っているのだ。

 ならば、食事を進めつつ、ワインの味と食事の味わいを、合わせ語ってみたい。

 ?
 
 はてさて? 果たして首尾よく書けるかどうか?トライしてみたい……


        <…続く…

カレーの栞:真打ビィーフカレーの味と値段のバランスは?(6/6)

2007-11-22 15:20:20 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:(広島リーガロイヤルホテルcoffee-shopにて……)


 さあ、いただきま~す!

 「……!」

 さすがです。

 いまや巷の「ありきたりの言葉」になってしまったけれど、まさに、この味はまろやかでコクがあって風味豊かな味わいであるぞ!

 でも、なんだかカレーライスに鎮座するビーフステーキがもったいない。

 小皿に取り分け、辛子醤油かバターを乗っけて、別に食したい気分である。

 「……?」

 「ハイ、お値段は確か、¥1,8?0.- 也……」

 先にご紹介した「スタンダード・カレー」よりも600円割高?

 さりとてこれがカレーライスだけの値段と思えば、確かに高い! 加えて、シーザーズサラダ&トマトジュースを合算すれば、トータル三千云百円の昼食代だから安くはない。

 何度か、ホテルの現役料理人から聞かされたことがある。 つまり、「なぜホテルのカレーが高いか!?」に、ついての話である。
 老舗のホテルは、まず、その「ホテル独自の味」を、かたくなに守り続けている。 中でもソースの味は何十年もの伝統に則って引き継がれている。 素人が考えるほどに簡単にはソースは作れない。 たとえば軽トラックの荷台一杯分の玉葱を調理し、炒め煮込んで丸3日間、ようやく1.5リッター程度のオニオンペーストが出来るというもの。
 あれこれ考えれば、この一皿分のカレールーを作るのに、あまたの調理人が数日時間を掛けて複数の食材を炒めて煮込んでいくのだから、食材経費はもとより人件費に光熱費を加えて割り出していけば、なんだか値段を云々することそのものが「申し訳ない!」などと、このカレーの調理に携わった関係者とこのレストランサービスに携わっているウエイターウエイトレスの皆々様ご一同にまずは感謝し、その後、直ちに謝らなくてはならなくなる。

 銭金(zeni-kane)を云々するようでは、ホテルレストランでカレーライスを食するに値しない顧客である!等と、あらためて痛感するのであります。

 かくして、納得のいくカレーを食すならば、

まずは、
  A.一流ホテルのコーヒーショップにて、

それが嫌なら、
  B.各自の家庭にて、
 
 ま、トコトン納得のいくカレーを各自自宅で調理するとなると、予定外の食材を用意し、それ相応の日数と時間を掛け、手間隙いとわずセッセと自己主張的カレーの味を工夫しなければなりませんぞ。

 ならば、このリーガロイヤルホテルの「ビィーフカレー」の一品に相当する「自分好みのカレー」を作るとなると、食材だけでも2,000円をオーバーするであろうし、調理創作の時間を(時間給的に)加算すれば、たぶん2~5万円くらいの値段になるのではないでしょうか。

 あれこれ比較対照的に考えると、レストランでいただく料理の価値が見えてくるのだ。と、納得してしまうのであります。


 <カレーの栞・-完->


 関連過去記事『カレーの栞(5/6)』 は、こちらから入れます。(戻れます…)

カレーの栞:まるで「ミニ・ビーフステーキ」なのだ!・・(5/6)

2007-11-19 09:45:45 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:広島リーガロイヤルホテル・コーヒーショップにて


  こうしてみると、堂々たるビーフステーキではないか!?!

 まちがいなく100g以上?150g程度はあるであろう。ムム… ステーキ好きな我輩と致しましては、如何にも、この上からカレールーを降りかけ塗す(mabusu)のは、もったいないやら口惜しいやら、、、。 取り皿を頂いて「ミニ・ビーフステーキ」を取り分けて、濃厚スープとしてカレーを頂きながらステーキをほおばるスタイルの方が好みなのだ… 

 しかししかし、これが広島リーガロイヤルホテル・コーヒーショップの定番メニュー『ビーフカレー』のビーフたる所以である。 

 ???

 またしても、なんだか訳の分からないエセ男爵流こじ付け的「所以」(yuen)であるぞ。

 これなら本当に、ミニ・ステーキとして一品料理として、立派に通用する内容である。 もちろんヴォリュームも、ランチメニューならば頃合かもしれない。 このままマスタードとバターを適量加えて食せば、いかにも美味であると思われる、、、。 ちなみに、ビーフステーキの下敷きになっているのは、スライスオニオンをこんがりと狐色になるまでソテーしたもの。 パリパリ感あって、ステーキにソースをかけたとき、程好いアクセントになるのである。

  ウム、あったかいライスの上に乗っかっているからして、この上からカレールーをかけて食すのがスタンダードな作法であろう。

 見ているだけでは様にならない。 では、では、「ミニ・ビーフステーキ」の上に、「カレー・ルー」をかけてみようぞ、、、。


    <…続く…


 * 前回掲載記事は、こちらから入れます…
    

カレーの栞:「広島RRホテル」の場合(4/6)

2007-11-18 10:55:15 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:広島リーガロイヤルホテル・コーヒーショップにて、

 
 画像上部のグラスに入っている血液色の液体は「トマトジュース」であります。 外食でカレーを食す時、あるいは食したその後には、必ず飲んでおきたい液体なのだ。 カレー風味とは相性良く決してバッティングしない。 栄養学的な目的として、酸性食材且つコレステロールの塊と化したカレールーをアルカリ性と混濁し、この昼食のバランスを可能な限り中性に近寄らせるため、野菜サラダに加えトマトジュースを補っておきたいのである。

 しかし、カレーに直接混ぜ合わせたくない。

 記事書いていて、3年前の出来事を思い出す。
 関西出身の「カチ頭(kachi-atama)料理人」に協力を請い、とあるイヴェントに参加した。 飲食屋台店の500人分のカレーを作ってもらったことを思い出した。 試食した瞬間、口一杯に酸味を感じた。 一瞬、そのカレーは賞味期限を過ぎて腐ってしまったのではないかと思い、同時に試食した友人に尋ねたところ、何と「この料理人はカレーの仕込みの隠し味でトマトソースを使っていましたよ……」と、きた。 我輩は驚いた。 あの時は、富士スピードウエイでのイヴェントで、さぞかし関東一円からお集まりになり屋台カレーを食されたお客様にとっては、酸味残る後味に対し、どのようにお感じになったか? そうか、関西はソース、関東は醤油なのだ。 カレーを食すときの我輩、幼少の折にはソース、最近では気分によって醤油を「香り付け」でかけることあり。 敢えて言えば、隠し味には醤油が良い。と、最近思うようになりました。
 (注釈:kachiatama=石頭or頑固、人の言う事に耳を傾けない人物の頭脳構造を揶揄する)

 「……?」

 「いえいえ、関東と関西を比較しているものではありませんぞ!」

 あくまでも気まぐれな『私的な好みの問題』です……



 さて、前置きが長くなった。

 本論に入り、ホテルレストランのカレーのお話です。

 かくしてスタンダードカレーの具された後、待つこと、おおよそ3分、おもむろにビーフカレーなるもの、出てきた。

 「……?」

 「なんたるちあ?」

 「仮称スタンダードカレーとの違いは、ライスの上にビーフが乗っかっているだけか!?!」

 違いはあるのか!? となると、確かに「違い」はある。

 そして、前回記事のスタンダードカレーと比較し、さらなる違いをご認識頂けるであろう。 つまり、カレーの量がスタンダードのものよりはるかに少量で、「ルーの具」が具体的に認識できない点であろうか。

 これ、ライスの上に乗っかっているビーフは、ミニ・ビーフステーキではないか? 我輩は、当日のお昼ご飯のメニューとして、これだけでも十分おなかいっぱいになる感、なきにしも非ず。

 この画像の有様(arisama)を見ているだけで改めて、何だかおなかがいっぱいになってきた、、、。



                <…続く……


* (連載「カレーの栞」の前回掲載記事は、こちらから入れます……)

カレーの栞:広島リーガロイヤルホテルの場合(3/6)

2007-11-17 00:25:15 | 食彩+酒の肴
<画像>:場所(広島リーガロイヤルホテルのコーヒーショップ、昼食メニューより)

 先の記事でご紹介した「シーザーズサラダ」が現れて約3分後、共に昼食をとった友人の注文の一品がテーブルに現れた。

 現れたのは、カレーライスの「RR Hotel カレー・スタンダードメニュー」である。

 なぜあえて、カレー・スタンダードメニューか?というと、我輩が注文したカレーは「ビーフカレー」であり、友人の注文したカレーは「カレー」だからである。 でもって我輩勝手に、このカレーはスタンダードカレーである。と、形容詞的注釈を付した。

 適度な厚さにスライスされた大振りのマッシュルームが、しっかりとカレーの中に入っているからうれしい。

 カレーには、ピクルスが合う。 ピクルスと言っても「ほんもののピクルス」は必要ない。 ピクルスではなく、ご覧のとおり画像左下には「福神漬」と「ラッキョウ」、加えて「干しぶどう」が添えてある。 ラッキョウに干しぶどう! これらがカレーの味を引き立てるから良いのだ。

 気になるカレーのプライスは?

 そう、確か、¥1,260.- ?

 高いか? 安いか? 

 たぶん、安くはない。 しかし、大急ぎで口に掻きこむことなく、落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりとそれなりの時間をかけて食せるからありがたい。

 そして、味はどうか?

 味は、あくまでもマイルドであり、辛くもなく甘すぎもせず、味に癖がなく、しっかりとビーフの風味を堪能できるから気分は上々にて満足感あり、、、。

 結果、高いか? 安いか?


 我輩は、
         「高くない!」と、断言できる…


                     <…続く…


PS:
 次回は、Hiroshima RR Hotel の真打!? ビーフカレーをご紹介する。

カレーの栞 : Hiroshima Riga Royal Hotel の場合(2/6)

2007-11-15 11:45:25 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:
(広島リーガロイヤルホテル・コーヒーショップにて、アラカルトより『シーザーズサラダ』をチョイスする…)


 前回記事に続き、本日も『カレーの栞』を書きたい。

 さて、ずぅっと以前? たぶん2年前くらいの記事に書いていると思うが、我輩の場合はカレーと飲酒を同時進行できない。 つまり、酒の肴としてカレーを食せないのである。 若い友人のなかに、酒を嗜みつつカラオケの好きな教育数学の博士がいる。 この博士の大学院時代には、お互い行きつけの飲屋で顔を合わした。 ビストロ風な飲屋のマスターは、各種洋風手料理を創り客の酒の肴としていた。 とりわけカレー作りはマスターの趣味であり、必ず週に一回カレーを作っては、食欲旺盛な学生さんや若いサラリーマン達の夕食代わりに大盛りカレーをふるまっていた。 カレーの食材はシコタマ良いものを使い、特に牛肉はカレーの煮込みにぴったりのスジ肉やテールなどをふんだんに使用していた。 カレーにするのがもったいないくらいに、たっぷりの牛肉に赤ワインをぶち込んで作るから、出来上がったスープはまるで上等なビーフシチューかフレンチ料理の一品に相当する。 カレーライスの値段は決して千円を上回らず、たぶん原価スレスレか?あるいは原価以下のメニュー価格設定をしていたに違いない。 いかにも、若者好きな不良中年マスターなのであった。

 しかし、この破格な安価定価はカレーメニューだけに限定されていた。 その他の酒の値段は一般的な居酒屋よりも高価であったと記憶する。 ま、カレー作りも凝れば凝るほど原価は高くつく。

  かくして、
        たかがカレー、されどカレー……

 そんな場所で出会った若き数学博士のタマゴは、我輩の目前でカレーを酒の肴にウイスキーの水割りを飲んでいたこと思い出す。
 今にして思い出せば、頭脳の内部でカレーの香りとウイスキーのモルトの香りがあいまって「胸が悪く」なりそうだ。

 さて、若かりしころ極端に野菜を嫌っていた我輩は、かれこれ10年前位から努めて野菜を食すようになり、今になってようやく生野菜が喉を通るようになった。 かくして、カレーのような各種油脂の塊ともいえるカロリー高き一品は、可能な限り生野菜と一緒に食したほうが健康維持にはよいのではないか? と、考えるようになった次第です。

 リーガロイヤルホテル・コーヒーショップのメニューから、生野菜をチョイスするとなると、我輩の場合ここは迷わず「シーザーズサラダ」を選びます。 ソースは、迷わずフレンチドレッシング(白)。 でも、使ったり使わなかったり、かけたりかけなかったり。 できれば、岩塩と粗挽きのブラックペッパーをその日の好みに合わせて振り掛ける。

 以上、こりこりとクリスピー(crispy)な「大きめクルトン」に薄くスライスした「パルメザンチーズ」のテイストとバランスが生野菜にぴったりなのだ、、、。


              <a href="http://blog.goo.ne.jp/baron24ese/e/0bb90b80482fba78ad803355184c99e4">…続く……>

カレーの栞:カレーの味は一流ホテル・レストランに限る?(1/6)

2007-11-11 11:35:50 | 食彩+酒の肴
(添付画像:広島リーガロイヤルホテル、コーヒーショップのランチョンマットより・・)


 いや~

 こんなにも多くのエネルギーを、小説の原稿精査に費やすとは、思いもよらなかったのであります。

 「集中力が続かない!」

 「気力と体力がもたない!」

 (たぶん知的限界であるか! 元々希薄な知力を、これ以上に振り絞れなくなったのである…)


 その道の人曰く、

 「モノカキとしての限界は如何? なかでも小説家としてのピークは、45歳なり!? これ以上に年齢過ぎると、もはや書き続けるのは難しいですねぇ」

 いやはや、まったくその通り、実感しています。

 トーマス青木にして、すでに旬を過ぎた小説家であって、黄昏のポジョニ・ウッチャ完成した後には、
「ひょっとすると、これから先の小説次回作品は書けなくなってしまうのではないか?」
等と、訳の分からない恐怖心にかられている今日この頃なのですなぁ。 ま、そうなってしまったら開き直って紀行文や随筆を書き連ねればそれでも好いか、、、。

 おっと、書きかけの小説があるではないか! それはブログで発表途中の「フォワイエ・ポウ」! 

    ?!?

 ま、これは小説の領域に非ずか? これを小説にするには並大抵のことでは立ち行きませんぞ…… 

   「・・・!」

 「な、なんですって? 逃げたらアカン!ですって」

 (サモ在りナン… 考えておきます……)
  
 しかししかし、画家の世界は違う。

 モネのように晩年になって視力が衰えても、まだ絵を描いて大作を後世に残した画家がいるではないか! はたまた葛飾北斎の如く、75歳過ぎても精緻なタッチは終生衰えず、大作を世に残しているではないか! しかし小説家はそうはいかない。 多くの小説家は、ピークを過ぎると大作を書いていないし書けなくなるか。

 そんなこんな、あれこれ思う閑があったら息抜きにブログ記事の更新でもしましょう。

 そう、食彩シリーズ「カレーの栞」の連載が滞っているのです。

 郷里で友人と会う場合、6割は「リーガロイヤルホテル広島」のコーヒーショップを利用します。

 スペース広く、隣とのテーブルの間隔が十分にとってあり、密談ができる? 密談しないまでも、ここは落ち着いて話ができる。 そして昼食時間になれば、和洋問わずそれなりのレベルのそれなりのヴァリエーションでもって「はずかしくない食事」ができるというもの、、、。

 我輩は極力、「カレーは自分で作るもの」 と、決め込んでおり外食する時にはめったにカレーを注文しないこと、既に何度も述べた通りであります。 しかし、リーガロイヤルホテルのランチタイムにカレーを注文することしばしばです。

 そう、本日より4回シリーズで、リーガロイヤルホテルの話を中心に「カレー談義」を展開してみましょう……


<…続く……>

            ---------------------------------------------

<付録>:

クロード・モネ(Claude Monet, 1840年11月14日 - 1926年12月5日)は印象派を代表するフランスの画家。「光の画家」の別称があり、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した画家であった。(wikipedia百科事典より…)

葛飾 北斎(葛飾 北齋)(かつしか ほくさい、宝暦10年9月23日?(1760年10月31日?) - 嘉永2年4月18日(1849年5月10日))は、江戸時代の化政文化を代表する浮世絵師の一人である。森羅万象何でも描き、生涯に3万点を越す作品を発表し、版画の他、肉筆画にも傑出した。さらに読み本挿絵芸術に新機軸を出したこと、北斎漫画をはじめ絵本を多数発表して毛筆による形態描出に敏腕を奮い、絵画技術の普及や庶民教育にも益するところが大であった。葛飾派の祖となり、ゴッホなど印象派絵画の色彩にも影響を与えた。代表作に「富嶽三十六景」「北斎漫画」などがある。
その功績は海外で特に評価が高く、1999年雑誌『ライフ』の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に日本人でただ一人、ランクインした。(ウイキペディア百科事典より…)