孫が学校(学童ホーム)から帰って来て、昨日採った小さな小さなバッタを虫籠から手に取り出して遊ぼうとしたらしい。
1㎝ほどの飛蝗はきっと孫の手からジャンプ、床にでも着地したかもしれない。
昨晩も、孫の手から離れて近距離を跳ねるのをまた捕まえて大事そうに虫籠に入れ直した。
バッタは何を食べるのか、ジイジに聴きに来たのだが、夏はオオバ(アオジソ)を食い荒らして憎い存在だったが、今は孫のペット。大葉は我が庭のは抜いてしまったし、胡瓜は駄目かもしれないが少しだけ籠に入れてやった。暫くしてママが調べてくれたらしく『エノコログサ、食べるんだって』と私に教えに来てじきに部屋に戻り、就寝。
今日は、帰って来るなりバッタは元気かと取り出し戯れる気分だったのだろう。
私は風呂に入っていて事の詳細は分からないが、「あ、ダメ!ああっ」。その後大きな泣き声。
それは嗚咽と共に、長いこと鎮まらなかった。
孫の帰宅を知ったハスキー犬が寄って来たかと思うと、バッタを食べてしまったと、あとから聴いた。
動くものがあれば追いかけ捕らえ口に入れるのは犬の本能だ。バッタも犬もカブトムシも、それから狗尾草(えのころぐさ)にも、ひとつずつにある大切な命。
ひとつにひとつずつたいせつないのち ... 。
イルカが歌っていた。まあるいいのちというCMソングが、何故だか浮かんだ。
+++++++++++++++++++一つずつ+
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2021.10.8 大泣き1時間後の夕食では笑顔も。ザリガニ・甲虫・蟷螂・飛蝗 ... 。幾つもの命を体感しながらの成長。