白夜の炎

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テオ・アンゲロブロス監督追悼

2012-01-25 12:36:06 | EU
 アンゲロブロス監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 学生時代、岩波ホールで見た『旅芸人の記録』の強い印象は忘れられません。

 ギリシャの近現代史を旅芸人一座に重ね合わせたこの作品で、ギリシャ内戦の悲惨さや、複雑な民族問題について知りました。

 最近財政難に関連して、日本国内でギリシャを揶揄するような報道が多くなっていますが、そのような報道をする人たちはどの程度ギリシャの近現代について理解しているのでしょうか。

 ほんとうに素晴らしい作品をありがとうございました。

 なお監督の死は世界中が悼んでいます。気がついた記事をいかに紹介します。


 ル・モンド http://www.lemonde.fr/cinema/article/2012/01/24/la-television-grecque-annonce-la-mort-du-realisateur-theo-angelopoulos_1634003_3476.html
 

「テオ・アンゲロプロス監督死去 世界的巨匠、交通事故で


 テオ・アンゲロプロス監督=2009年2月、ベルリン(AP=共同)

 【アテネ共同】

 映画界の世界的な巨匠でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞の「永遠と一日」などで知られるギリシャのテオ・アンゲロプロス監督が24日、アテネ近郊で新作映画の撮影中、道路を渡ろうとしてバイクにはねられ、搬送先の病院で死去した。76歳だった。ギリシャ紙カティメリニ(電子版)などが伝えた。

 35年アテネ生まれ。フランスで映画を学び、ギリシャに戻って映画評論家となった後、映画制作を始めた。「旅芸人の記録」(75年)で名声を確立。独特の長回し撮影による映像で知られた。

 他の代表作として、ベネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)受賞の「アレクサンダー大王」(80年)などがある。」


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