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タイの水害―バンコク週報より

2011-10-27 13:21:54 | 災害
① 10/26

 都知事、「バンコクは危機的状況」

 スクムパン・バンコク都知事は10月26日午後9時、ドンムアン区とバーンプラット区の住民に対し、早急な避難を呼びかけた。

 同都知事は「バンコクは危機的状況に陥った。特に、高齢者、病人、障害者、こどもは一刻も早く避難してほしい」と危機感を露にした。

 さらに、ラートプラオ区とワントンルアン区の住民に対しても、警戒を怠らないよう求めた。

 バンコクでは27日から31日まで長期休暇となることから、洪水を逃れるためパタヤに避難する都民が続出。このため、バンコク・パタヤ間の幹線道路は26日、各所で渋滞となった。


② 10/26

 首相「バンコク全域が浸水の恐れ」

 バンコク北部のドンムアン空港が浸水したことを受け、インラック首相は10月25日夜、テレビ放送を通じて、バンコク全域が浸水する可能性のあることを国民に伝えた。

 バンコクでは同日、チャオプラヤ川の水位が海抜2.35~2.4メートルに達し記録を再び更新した。都庁によれば、同川沿いの防水堤の高さは2.5メートル。これを超えて水位が上昇すれば、川沿いのエリアは浸水・水かさ上昇は避けられない。

 インラック首相は、「浸水の程度は当局がどの程度状況に対応できるかにかかっている」としているが、浸水被害がバンコク中心部にまで及ぶ可能性が高いという。


③ 10/26

 米空母帰還で外務省が釈明

 タニ外務報道官(外務省情報局局長)は10月25日、米政府が災害支援のためタイに派遣した空母ジョージ・ワシントンが艦載機による被災者空輸を行わずに帰還の途についたことに対し、「米政府はタイ国内の状況が深刻でないと判断した結果」と説明して、「タイ政府の反応がちぐはぐだったため」との一部報道を否定した。

 米海軍太平洋艦隊のパーキンス報道官によれば、米海軍の艦船4隻が16日からタイ沖合で待機していたが、タイ政府から正式な支援要請がなかったため、21日にタイを離れた。

 タニ報道官の説明では、「被災者空輸は人命にかかわるケースに限られており、米側は空輸の必要なしと判断した」。だが、米海軍関係筋によれば、「タイ政府とのチャンネルは2つあるが、支援提供について、一方は『受け入れ』、もう一方は『不要』と伝えてきた」とのことだ。


④ 10/24

 被災者245万人、死者356人


 水害被災者救済センターは10月22日、洪水に見舞われたのは28県175郡、被災者が245万人、洪水関連死が356人と発表した

 また、道路は15県で77カ所が損傷、鉄道の北部路線は18の路線が運休している。

 東北部路線は運行しているが、ルートを変更しており、サムセン、バンスー、ドンムアンの3駅は経由しない。

 なお、海軍によれば、27-31日にかけ海の水位が海抜2・30-2・35メートルに上昇するため、警戒が必要という。


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