0.09μ㏜/h。
何回もここで書いたが、雨の日は数値が上がる。
改めて放射性物質が滞留した場所を考えておきたい。
新潟に関して言えば、群馬・福島との県境の山岳地帯と少しそこから入ったところである。これは震災後文科省がヘリで行った放射能の分布図などに明らかである。
このような地域は以下のような影響をもたらす。
①これらの地域は水源地である。ここはコメどころ新潟の水源地である。したがって飲料水の汚染、さらにはコメや野菜など農作物を通じての影響が考えられる。特にキノコ類は深刻だと思われる。実際震災後数ヶ月間は断続的に信濃川や阿賀野川で通常はない放射能汚染が検知された。
②当該地域自体の被害である。山岳地帯といっても人は住んでおり、また観光地でもある。高速道路や新幹線が通過し、PAや駅がある。このような地域で生活したり仕事についてる火度とすべてに影響が出る可能性がある。
③影響の長期化である。森林の除染は実際問題として不可能である。チェルノブイリ近郊の広大な森林は除染されていない。NHK-BSで放映されたドキュメントをみると、影響の出方は複雑である。汚染地域の植物でも、食べられる物、食べ方を工夫すればほぼ無害なもの、いろいろあるようだ。例えばサクランボは放射性物質が種に集中するので、周りの身の部分は食べられるとのこと。そうであれば、山形のサクランボは安心できるかもしれない。しかしいずれにせよ影響の長期化は避けられない。チェルノブイリを訪れる鳥は弱って多くが死に、さらに子孫を残せないケースが多いという。小動物による検証は、短期間に他世代への影響が検証できる点で貴重である。これから福島、その周辺地域、おおよそ東北、中部、関東地域は、放射線の脅威を考えながら生活するしかない地域になったといえる。