白夜の炎

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‘悪い日本’だと心を閉ざす前に/チョン・ナムグ

2013-09-27 17:27:41 | アジア
「数日前‘女たちの戦争と平和人権基金’という団体に郵便物発送を手伝いに行ってきた息子が、彼らの活動を見て感じるところがかなり大きかったようだ。 この団体は‘日本軍「慰安婦」メモリアル・デー’である8月14日を控えて様々な準備をしている。 息子は多くの日本人ボランティアメンバーが過去に日本が犯した恥ずかしい過去をありのままに表わして被害者を助ける活動をしていることが意外だったとし、熱っぽく話した。 この団体が設立した‘女たちの戦争と平和資料館’の案内パンフレットを見れば、資料館運営を助ける会員数だけで1152人に達する。

 3年余り前、東京に特派員として赴任して、私も驚いた。 慰安婦被害者ハルモニを助ける集いが日本全国各地にあって、強制徴用被害者訴訟と韓日条約文書公開訴訟を支援する集い、原爆被害者を支援する集い、韓国人で日本軍に徴集され戦犯になってしまった人々を支援する集い、歴史わい曲教科書採択を阻むための集い、在日同胞良心犯の名誉回復を助ける集いなど、実に多くの団体が活動している。 今年に入って東京、新宿で右翼の集会が行われる日になれば、右翼に対抗して抗議デモを行う人々の数が右翼デモ隊の数を凌駕していることも新鮮な経験だ。

 彼らの活動がそんなに容易なことばかりではない。 時間を割いて自分の金を使わなければならないだけでなく、一部の日本人の刺すような視線に耐え抜かなければならない場合も多い。 彼らは非常に真剣で、心を込めてその活動をしているが、彼らの活動は日本の政治家たちの妄言に比べれば韓国ではそれほど良く知られていない。 このような話を新たに持ち出すのは最近‘右傾化日本’に対して高まる憂慮がややもすれば全ての日本人を‘日本’という名の下にざっくりまとめて批判・非難することにつながることを恐れるためだ。

 日本の政治指導者が保守右翼の人々で埋め尽くされてしまったことは事実だ。 橋下徹 大阪市長のように、人権に対する基本素養さえ不足した分別ない右翼もいる。 ‘在日特権を許さない市民の会’のように外国人に嫌悪感を表出する形で自身の挫折に対する慰安を求めている人もいる。 しかしそれが日本の全てではない。

 日本の政界を見れば、小選挙区制の‘魔法’で、保守右翼が支持率に比べて途方もない議席を確保した。 だが、日本人の多数は依然として日本が平和主義路線を捨てることを強く警戒している。 橋下の妄言に怒り、人種差別的で暴力的な言語に抵抗できる。 日本が進まなければならない道を真剣に省察する人々の長期にわたる活動はまだ力を失なってはいない。 私たちはよく彼らを‘私たちを助ける優しい日本人’と見る。 そうではない。 彼らは言う。 平和と人権のために、人類愛で連帯する世の中のために活動しているのだと。

 政治家たちは国民の不満が大きくなる時、不満の矢を他所に逸らすために‘外部の敵’を作り出す。 韓国・中国・日本の政治家らがこの頃そのような手法を巧妙に使っている。 彼らは‘国家対国家’の対決構図を助長し、すべての国民をその中に一列縦隊に並ばせようとする。 国旗が掲揚され国家の前で人々が胸に手をおいて思案する時、平和と人権のような普遍的価値が‘愛国心’に踏み付けられて地べたに匍匐することになれば悲劇を産む。 覚めている人であれば、それに引き込まれてはならず、さらにそれを助長するのに加担してもならない。

 日本がアジアの平和を破壊する道へ前進することは、私たちとしては鳥肌が立つことだ。 それを阻もうと努力する日本人たちと手を握らなければならない。 少なくとも彼らが萎縮しないようにしなければならない。 そうするならば、日本という名の下に日本人をひっくるめて敵対視したりする私たちの中にある傾向を私たちも抑制しなければならない。

チョン・ナムグ東京特派員 jeje@hani.co.kr

韓国語原文入力:2013/08/01 19:00
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/597980.html 訳J.S(1738字)」

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/15302.html

秘密保全法パブコメ・反対が8割

2013-09-27 15:49:03 | 諜報活動
「「報道の自由」明記=秘密保護法原案―意見公募は反対8割・政府  /時事通信 9月26日(木)18時18分配信

 政府は26日、国の機密情報を漏えいした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案について、「報道の自由に十分に配慮する」と明記した原案をまとめ、自民党のプロジェクトチーム(PT)に提示した。「知る権利」については憲法に規定がないことから、盛り込まれなかった。政府は与党との調整を経て、法案を10月15日召集予定の臨時国会に提出し、成立を目指す。

 ただ、政府が実施した法案概要のパブリックコメント(意見公募)では、約8割が反対だったことが判明。「報道の自由」の明記で法案への慎重論が沈静化するかは未知数だ。

 同法案をめぐっては、拡大解釈により国民の「知る権利」を侵害する恐れがあるとの懸念が与党の公明党からも上がっていた。「知る権利」の扱いに関し、自民党PT座長の町村信孝元官房長官は記者団に「書くべきか否かは決まっていない。あらゆる可能性はある」と述べ、政府と調整を続ける考えを示した。

 同法案は、公になっていない情報のうち「漏えいがわが国の安全保障に著しい支障を与える恐れがあるもの」を行政機関の長が「特定秘密」と指定。特定秘密を漏らした公務員らへの罰則を最長で懲役10年とし、厳罰化したことが特徴だ。

 政府が同時に示した法案別表では、特定秘密の対象を「防衛」「外交」など4分野とし、「自衛隊の運用、計画、研究」「防衛に関して収集した電波・画像情報」「安全保障に関する外国政府・国際機関との交渉、協力の内容」などの具体例を列挙した。

 政府は一方、3日から17日まで実施した法案概要のパブリックコメントの集計状況も自民党に説明。約9万件の意見のうち、賛成は1割強にとどまり、8割弱が「特定秘密の範囲が広範かつ不明確」「内部告発できなくなる」といった反対意見だったことを明らかにした。 」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130926-00000142-jij-pol

郡山市の子供たちに異常/親たちからの報告

2013-09-27 15:20:24 | 放射能
「2013年4月8日月曜日

【報告】それでも、伝えたい福島の親の声:どんな被ばくと健康被害の中で生きているのか(郡山市からの報告1)

◎あなたのアクションが目前に迫った判決の行方を決めます->今すぐ、判決前夜アクションに参加を!

先月(3月)、郡山市の中学2年生(※)の女子が急性白血病で亡くなりました。訃報を知った子どもたちはマスクをし始めたそうです。

(※)「現在、中学3年生の同級生」でしたので、3月時点では中学2年生でした。訂正します。

この事実を聞いた郡山市から県外に自主避難したお母さんから弁護団の柳原宛てに次のメールをくれました。

亡くなった女の子の無念さや、ご両親の悲痛な嘆きに思いを馳せるとき、どんな言葉も見つかりません。

女の子は、どのような苦しみの中で亡くなっていったのでしょうか…?

ご両親は、どのような悲しみの中で、愛する我が子が目の前で息絶えるのを見届けたのでしょうか…?

柳原さん

でも、これは序章なのですよね。
チェルノブイリに学べば、これから先、どんなことが起きるのか…。

悲しいけれど、悔しいけれど、未曾有の健康被害が起きてしまうことは避けられないでしょう。

でも、私達大人には、子ども達の命を守る責任があります。

子ども達の集団疎開は、なんとしてでも、実現させなければなりません。

以下は、昨年暮れ、弁護団の柳原に届いた、郡山市から県外に自主避難したお母さん(Xさん)からのメールです。
福島では3.11以後今日まで、表面上の復興騒ぎとは裏腹に、水面下でただならぬ事態が進行中です。

**************************************

以下は、「自主避難したくてもできないから集団疎開を!!」と願っている友人(注:Yさん)からのメールです。


彼女とは、ここ2~3ヶ月ほど連絡を取り合わないでいたのですが、その間にまさか、こんなことになっているなんて思いもしませんでした。

以下、転送します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

○○さん(注:Xさん) おはようございます。(^_^)

10月に 中学校で 甲状腺のエコー検査があって、結果が2日前に 届きました。

『A2  5.0mm 以下の小さな結節 (しこり)を 認めましたが 二次検査の必要はありません。』

二次検査の必要はありませんって ひどい

〇〇(注:Yの娘さん)の友達 みんな A2

何となく 覚悟 していたけど ショック(ノ_・。) (ノ_・。)です。

しこりが 何個あるか ○○の◎○病院で診察したほうが良いよね。

××小学校の△△(注:Yの息子さん)の友達は大丈夫だったみたい。

だけど △△(注:Yの息子さん)は 10月から風邪が全然治りません(:_;)
学校に行く 力がなくなって ほとんど 学校を 休んでいます(:_;)

郡山の子供達の心療内科は 予約がいっぱいで 来年になっても 診察できないんだ…

△△(注:Yの息子さん)と同じ子供達がいっぱい います。

福島から 出ない私達が悪いんだけど…ね(:_;)
辛いよ!!


転送終わり
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

このメールを読んでびっくりした私は、すぐこの友人に電話をしました。

彼女が語った内容は…。


娘さんと同じテニス部の仲よしのお友達5~6人全員、5mm以下の『しこり』があり、A2との判定。でも二次検査は必要なしとのこと。

娘さんやお友達は、「病院が大丈夫って言ってるんだから大丈夫なんだよ~。どうせ死ぬんだし、自分ひとり助かったってしょうがないし~」と言っているそう。

先日には、死んだっていいと言ったこの娘さんに、旦那さんが手をあげてしまったと。
それでも、「もし、避難することになっても、私は絶対行かない!!」と、頑なな態度だそうです。


息子さんも10月から体調不良が続いていて、10月から今までで14日間ぐらい休んでいて、11月頃からは、遅刻して登校することも多く、登校しても保健室で休んでいるとのこと。

とにかく、だるくてしょうかないそうです。

近所の心療内科は、予約でいっぱいで、断られたとか。

息子さんのような症状の子が、たくさんいるそうです…。


柳原さん、私は怖いです。
明らかに、始まっています。

彼女の場合、自主避難できないのは(娘さんのことはおいといて) ネックになっているのは身内なんです。‥‥(中略)‥‥

彼女自身も、夏頃、○○○炎になり、入院しています。

最近では、ストレスから何分間か目が見えなくなり、頭痛も併発。嘔吐や吐き気もあり、病院へ。仕方なくCTを撮ったとのこと。(異常無し)

彼女と話をする度に、「避難して!!」と思うのですが(実際、何回か言っています)、身内の近況を聞かされてしまうと、「これでは避難はムリだ」と、絶望的な気持ちになってしまうのです…。


私には、友人の話を聞いてあげることしか出来ません。
でも彼女は、私に話を聞いてもらえるだけでいいと言います。

家族のために頑張っている友人の心情を思うと、悔しいし、悲しいし、私も気持ちの持って行き場がありません…。

でも、なんとか友人を支えてあげたいと思っています。

明日は、抗議行動金曜日だというお忙しいところ、長々と申し訳ありませんでしたm(_ _)m

(※)その続編は->こちら。」

http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2013/04/blog-post_3787.html