アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

「草間彌生展」、「モアナと伝説の海」、「ライオン」原作者来日

2017-03-14 11:33:11 | 日記

ポスターに抱きつく水玉娘。

「直島で大きな水玉のかぼちゃ、見たでしょ?あれを作った人の展覧会に行かない?」と娘に尋ねたら「行く!」。


木々も水玉模様になりました。

一番最初の展示は巨大な富士山の絵、それを見てびっくりした娘は「これ、本当にあの年寄りが描いたの!?」
ポスターを見て、この人が描いたという認識はあるのですが、いやはやボキャブラリーが足りなくて(汗)。


写真OKの超カラフルなスペース!

その次には、壁一面を埋め尽くす「わが永遠の魂」と題されたカラフルな2mx2mのキャンバス群、その真ん中にラフレシアをさらに奇妙に
したような巨大な立体の花が鎮座している空間です。


踊りたくなっちゃう。

思わず、うわ〜と声を出してしまうほど圧巻ですが、娘は巨大な花に感心して、その周りで少し踊り(?)、壁いっぱいの
無数の絵には関心なし。
「アボリジニの絵みたいだ」と夫は妙に感心していましたが。


中に入れなくて残念な屋外展示のかぼちゃ。

次の部屋にあった「Ocean」と題された、巨大な白地のキャンバスを埋め尽くす無数の白い網の目。
オブセッションを視覚化すると、こうなるんだろう、とうならずにはいられない作品で、これには娘も驚いていました。
「うわ〜〜〜〜!!でもあんまり海に見えない」


展覧会場外にある、自分でシールを貼れるスペース。

ニョロニョロのような物体が生えた椅子やらハシゴやらの立体を見ながら、「ほら、あそこに手がある、靴もある!」
とこれまた大喜びする5歳児。


模様と一体化しつつある娘。

鏡の間と題された、鏡の部屋に無数の色が変化する電球が釣られた空間は、とてもマジカルで、娘は何度も何度も
入りたがりました。入るたびに、確かに「もしかしたら魂はこんな風に宇宙空間を漂っていて、何かの偶然で体を
与えられ、しばらくするとまたここに戻るのかもしれない」と思わされます。

はるか昔、初台のギャラリーで見たと記憶している、大きな壁一面に青いLEDの数字が変化しながら点滅していた宮島達男の作品を
見た時も、ちょっと似たような感覚になったことを思い出しました。
ただ、宮島達男の作品の方が、数字が変化して行くせいか、もうちょっと上の視点というか、神とか何かの支配者の視点、あるいは
少し「意図」を感じさせました。

草間彌生の空間は、もっと恣意的、「そうなっている」、という感じ。

娘の反応を見ながら、なんとなく草間彌生って子供の欲求表現みたいなものを、80なん年ずっと驚異的に維持していて、だから生きづらくて、
でもだからオブセッションにならなくてはいけないのかなあ、なんて思ってしまいました。

とても生々しくて原始的な力があり、それは、たいていの場合、いわゆる大人になるうちにある程度社会的に矯正されたり、抑圧されたりするんだけれど、
そのプロセスを免れてしまった、とでもいうような、根源的な力を突きつけられ、圧倒してしまうのです。

卵子と精子がくっついて受精卵になる時の力とか、細胞分裂する力とか、そういう生命力、とでもいいましょうか。

いやはや、すごいわ、って一言で片付けちゃいますが(笑)。


子供のアトリエにて。

圧倒されたまま一晩寝て、月に1度の「子供のアトリエ」に行きました。

http://www.i-m.mx/renkonan/renkonan-miwayuko/home.html


鳥の指人形作ったよ。

手を動かしている子供たち、熱中しているときは、みんな静かです。
なんか、こういう雰囲気、好きだな〜。


指人形のお家作り。

一応のガイダンスはあるけれど、それに従わずに好きに作っていいので、子供達も自由にやっています。
でもちゃんとみんな自分の作りたいものに行き着きます。
いつもながら、のびのびと楽しく、何か作りたくなっちゃう空間を提供してくれる、お友達でもある先生に感謝です!


ずっと楽しみにしていました!

ディズニーチャネルを見ていた娘は、この「モアナと伝説の海」を見るのをず〜っと楽しみにしていました。
海の色が綺麗なので、私も密かに楽しみでした(笑)。

そして本当に海がとっても綺麗な映画で、こういうところで泳いで見たい、と心から思わせられる映画でした。
強い女の子の成長物語なので、娘に見せるストーリーとしても好ましい(笑)。
可愛らしい戦闘シーンを、でも娘は怖がっていて、見終わってから「面白かったけど、怖かった」そうで・・・。


4月7日公開です。

アカデミー賞6部門にノミネートされた、奇跡的な実話に基づく映画「ライオン 25年目のただいま」の原作の著者である
サルー・ブライアリーさんが来日し、通訳させていただきました。


ユニセフの試写会で質疑応答。

インドの田舎で育ったサルーくんが、お兄さんについて電車の駅に行き、お兄さんを待っている間に止まっている列車に乗り込んで
眠り込んでしまい、気がついたら遠く離れたターミナル駅についてしまった。迷子になったサルーは様々な危険をくぐり抜けて、
孤児院に入れられ、オーストラリアの養父母に引き取られます。元気に育ち大人になったサルーはどうしても25年前に離れた故郷や生母、兄弟が
忘れられず、記憶にある光景を頼りに、グーグルアースを使って、探し始めます・・・


ネットより拝借。寺田心くんと一緒に。

これでもか、というほど泣きました。泣いて、泣いて、見終わってからも、涙が止まりません。

こんな奇跡が起こるのか、これほどまでに母は子供を想い、子供は母を想うのか、そして養父母になった夫妻の広くて
深い愛情と優しさとある種の神秘さ。
心と体の声に従って、未知に飛び込んだ時に初めてみえる新しい地平。

インターネットが登場して、(そしてこの映画の元になる奇跡もグーグルアースがあってこそ成立したわけですが)指でタッチすれば
いろんなことがすぐにわかってしまう時代ですが、それでも検索するのは自分の知識経験の範囲の中だったりします。

想像を超える恐ろしいことや、素晴らしいことが実際の世の中でたくさん起こっている、とこの映画を見ると改めて思い出させてくれます。

すごい映画見て、楽しい舞台見ました〜!

2017-03-09 13:27:56 | 日記

絶賛上映中。

「この映画、すごいから見てみて」!と韓国映画に詳しいお友達に勧められ、見てみました「お嬢さん」。



どっひゃ〜!!

かなり昔、同じパク・チャヌク監督の「オールドボーイ」を福岡の映画祭でみたときも度肝を抜きましたが、
この「お嬢さん」も勝るとも劣らないパワフルさ!!
官能的でグロテスクで、裏切りに続く裏切りのサスペンス復讐劇・・・
全く長く感じない2時間半、どこかにぶっ飛ばされて、見終わって映画館を出て新宿歌舞伎町を歩いても、
電車に乗っても、一体自分がどこの時代のどこの国にいるのか定かでないほど、なかなか映画の世界から
現実に戻れませんでした。

私があまり韓国映画に慣れていないせいもあるのかもしれませんが、いやあ、すごいわ・・・。


これも絶賛上映中。

萩上直子監督の作品はどれも好きですが、この新作があるのを見逃していました。
「かもめ食堂」が好きな友達から「よかったよ」と言われ、慌てて見に行きました。



これまでの、ほんわか、マイペースで淡々と生きる人々の癒し系ムード溢れる作風から、トランスジェンダーの主人公を中心に、ネグレクトされた
子供やら同性愛に悩む子供、親子関係の軋み、などなどかなり人間の痛みにがっつり食い込み、監督としてさらに違う段階に
入ったことを感じさせる作品です。

でもね、編み物が出てくるおかげでこれまでの可愛らしさ、空気感は失われていないのも嬉しい。

なぜか最初から小川のせせらぎのような涙が流れてきて止まらず、最後には洪水のような涙になり、見終わってから
目の周りが塩分で痒くなりました(笑)。


ペーパーマットのかるたを読もうと努力中。

「普通」であることの難しさ、誰かの子供であること、親であること、恋人であること、夫婦であること、
家族であること、一緒に住むこと、食べたり、お洗濯したりといった生活の営み・・・あれやこれや登場人物の一人一人に
共感しながら、自分のことをいちいち振り返り、これまでのたくさんの間違い、謝りたいこと、感謝することを
たくさん思い出させるのです。


カップゼリーをつるり。

「お嬢さん」で現実からぐ〜んと引き離され(SFじゃないのに)、なんとなく宙ぶらりんなまま、次の日に「彼らが本気で編むときは」を見たら、
しっかりと現実に突き戻され、痛いところや見たくないところまでじっくり考えさせられ、でも最後には笑っちゃうシーンで終わるのが暖かかったなあ。


チャコールモンキーの「レフトオーバー・サーカス」という舞台。

いつもお世話になっている方が出演するので見てきた舞台。ウエルカムステージで、子供も大歓迎なので娘と一緒に、またお友達の1歳児君とも
一緒に見てきました。サーカスと夫婦愛を引っ掛けるという、とんでもないひねりをうま〜く演出した、楽しめて泣ける舞台でした。
暗転すると子供達がきゃあきゃあいって怖がるのががおかしかった・・・子供って暗がり怖いんだよね、単純に(笑)。


銀ブラしたけど、眩しいよ〜。

ああ、映画も舞台も楽しいですね〜!どんどん見たいな〜〜!!

「ポーランド語、やめる!!」

2017-03-01 13:27:27 | 日記

「たかが、世界の終わり」グザビエ・ドラン監督、さらに緊張感まして、すごい!

先週末、「今日はポーランド語のクラスだね」と夫が話しかけたら、「もうやだ!」。
「でも、ほら、10回行ったらおもちゃ買ってあげるって約束したし」となだめようとした夫に娘が逆ギレ。


「マギーズ・プランー幸せの後始末」も良かったな〜、ニューヨークの雰囲気が大好き!

しばし、娘がぎゃあぎゃあ騒いだあと、私がいた2階に駆け上がり、涙で真っ赤になった顔で、
「最初のクラスに行った時、嫌だったら途中で出るって話していたのに、ママがクラスの最後まで出させてくれなかった!そのせいで、今まで
クラスに行くことになっちゃった!ママのせいだ!」とさらに大騒ぎ。


クッキー、久々に作りました〜。

「それは違うよ。最初は、1回だけクラスに出て見て、嫌だったらやめようって話したの。1回で嫌だって行ったから、その後
やめたでしょ?ポーランドから帰ってきて、自分からポーランド語のクラスに行きたいって言い出したんでしょ?」と私が
諭すと、さらに逆上して「違う、そんなこと言ってない!!!」と完全に赤ん坊の癇癪状態。


赤とピンクで飾り付け。

大人気ない私は、文字通り「言った、言わない」の言い争いになり、最後は「いいよ、そんなに嫌ならやめよう」という結論。
それにしてもいきなり、なんで?


お皿に並べて、みんなにあげよう。

その前のクラスも、実はお教室の前まで行ったのに、目の前で引き返してきました。
まあ、その時の気分なんだろうと思ったのですが、娘の中では「いや〜!」の蓄積の結果、
前々回の「目の前で引き返す」そして先日の「絶対行かないと言い張る」という行動に出たようです。


たこ焼きパーティー。クッキーを持って行きました。

ポーランド語クラス4人の中で、娘は一番ポーランド語ができません。
他の子は先生が言ってることを理解するし、受け答えできますが、娘は質問の意味さえわからない。
娘以外は、おうちでポーランド語を話している子供達で、このクラスは、普通のポーランド人向けに作られた教科書、つまり国語の教科書を使っているので、
娘にはかなり高度です。


人形劇「はだかの王様」を見てきました。お人形と人形師さんとパチリ。

クラスについていけなくて、辛かったのかもしれません。

最初はポーランドにいるお友達との思い出が強いから、頑張れたものの、だんだんそれも薄れ、おもちゃでつられて数回は
頑張ったけど、それよりも辛さが勝ってきた、というところでしょうか?


いいお天気の公園。

「ポーランド語はね、こうやって(机の上で何かを書くふり)習うんじゃなくて、パパがおうちで話さなくちゃ覚えないの。
パパは英語で話してるでしょ?お家でポーランド語話してないんだもん、わからない!」と娘。

「習うより、慣れろ」方式じゃないとダメと言いたいんですね、確かに一理ある(笑)


1週間目に発芽第1日目。

さて、この間受けた早咲きコスモス、日がよく当たる窓のそばにあるせいか、思ったより早く発芽しました。

その前の夜、「まだまだ芽が出ないんだよね?10日くらいかかるの?」と娘が言うので「話しかけると早く育つかもよ」と私。
その翌日に発芽したので、娘は大喜び!「私が話しかけたからかなあ??」


第2日目、グンと伸びました。

「そうだよ、きっと。あとね音楽も好きなんだって。モーツァルトっていう人が作った曲が植物は好きだって
聞いたことがあるから、かけてみよう。」という母のトンデモアドバイスを聞いた娘は、以来ずっと
毎朝うちにあったモーツァルトのCD「’フィガロの結婚’によるハルモニームジーク」をかけております。(笑)


第4日目。ぐんぐん伸びてます。

・・・あれ、なんとなく育つのがすごく早いような!?