アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

「天才少年スピヴェット」本人も天才、妹も天才!

2014-11-04 15:10:26 | 日記

映画祭の合間に、「天才スピヴェット」という映画の主人公の男の子、カイル・キャトレット君の取材をひとつだけお手伝いしました。


「天才少年スピヴェット」

朝早いテレビ番組の生放送だったので、前夜夜中すぎに帰宅したあと、朝5時起き!
緊張してあまりよく眠れませんでしたが、来日していた主演の男の子とその妹さん、お母さんの3人家族が
なんともかわいらしく、心温まる人々だったので、寝不足で不機嫌にならずに、にたにたしてしまいました(笑)


テレビで披露した総合格闘技チャンピオンの技

カイル君、11歳にしては小柄ですが、細面で繊細な顔立ち。将来ハンサムになりますね〜。
楽屋で待っている間に、ちょっとおしゃべりしましたが、映画やテレビで子役として仕事をしているとは
思えない初々しさ。

たまたま富士山が見えたので、「休火山だけどあれが爆発したら東京も灰だらけになるんだって」と話すと
「ああ、アメリカの西海岸にあるxxx火山がxxxx年に噴火した時、東海岸のニューヨークまで灰が飛んだっていう話があるんだよね」
(xxxとあるのは私が忘れてしまったからです、ちなみに)という当意即妙な受け答え。

「そうそう、天才少年スピヴェットを撮影していた時に、僕もカメラを回していたんだ。初めて映画をつくる時に
よくある失敗について映画をつくろうと思ってるんだよ」

おお、さすが!

さらに、総合格闘技世界チャンピオンの腕前をテレビカメラの前で披露してくれたついでに、6ヶ国語で自己紹介してくれたり、
文武両道に秀でた天才ぶり。

ついでに8歳の妹さんもテレビで活躍する子役であり、5ヶ国語話し、バレエが好きで、ついでにささっと描いた絵は
ものすごい上手という、マルチな才能の持ち主。天才兄弟なんですね。

ロシア出身というお母さんに「どうしたらこんなになんでもできるようになるの?って馬鹿な質問だけど」とおもわず聞いてしまいました(笑)
するとお母さんは「自分からあれがやりたい、これがやりたいって言い出すのよ。私は、そんなに時間ないわよって抑えるのよ」
う〜ん、さすが天才は最初から違うらしい。
「学校はどんな学校なの?」とまだ質問する私(笑)。
「ホームスクーリングよ。だって映画撮影で6ヶ月くらい家をあけたりするんですもん。日本の子役の人たちは
どうしてるの?」と逆に質問されてしまいました。どうしてるんだろう??


何か、おっしゃりたいことでも?

語学については、アメリカ在住なので普段は英語だけれど、家の中ではロシア語オンリー、なので自然にバイリンガル。
あとは子供達が習いたいというので、学校に行かせただけ、だそうです。中国語は、公園で誰かが話してるのを聞いて、
やりたいと思った、と本人の弁。ヌンチャクなどを使う、武道というか総合格闘技をその前にならっていたので、
中国的なものに親しみもあったんでしょうね。

私の子供について聞かれたので、「3歳で、夫がポーランド出身でオーストラリア在住25年くらい、日本語ができないので
娘と英語で話しています。シドニーでは義母がポーランド語しかできないから話しかけていたけど、全部忘れたみたい。
保育園でどんどん日本語を吸収していて、英語の発音とかちょっと変になってきてる。2ヶ国語だけで精一杯で
ポーランド語まで手が届かない」と話しました。

するとお母さん、とたんに自信に満ちた話ぶりで「ああ、3歳ではまだ早すぎるわ。もう少し大きくなって
からね。そして少しずつ言葉を足していけばいいのよ」というアドバイス(笑)。


ドーナツおいし〜!

ま、6ヶ国語話せなくてもいいんだけど(笑)。

とりあえず自分からやりたいと言い出したことには、興味があるから努力もするんだろうな、となんとなく
普通の子供にも応用できる形で理解することにしました。とはいえ、娘はやりたいって言うけど、すぐに
いやになるんだけどな〜(笑)。ま、母親譲りってことで、仕方ないですね。


いろんな写真あるのね。

さて、シドニーのアパート引き払いのために、少しずつ物事を片付けています。

先週シドニーのアパートに引き取る家具などを調べに来るはずのVinniesは、担当者が病気で来れませんでした。
来週の火曜日4時に来てくれるそうです。私たちの到着は月曜日の早朝です。
わずかな時間しかありませんが、その間に家具、食器、電気製品など
欲しいものがあるかどうかチェックしたい方はどうぞお気軽に連絡をくださいませ。

さらに、また私は行ったことのないゴールドコーストもちょっと見てみようと思い、帰国日を延長して
12月3日にしました。

ゴールドコーストから車で1時間くらいの、バイロンベイも見てみようと思います。ファーストフード店を拒絶したという
街で、ちょっと面白そうです。
他にも面白いお店や観光スポットなどオススメがあったら教えてくださいね〜!

東京国際映画祭、終わりました〜!

2014-11-01 01:57:25 | 日記
今日で東京国際映画祭が終わり、グランプリ&監督賞ダブル受賞したのが「神様なんかくそくらえ」というドラッグ中毒でホームレスの若い女性の絶望的な愛のお話です。


「神様なんかくそくらえ」

実はこの映画の監督ふたりと主演女優、俳優さんたちの記者会見、上映後の質疑応答、個別インタビューなどの通訳を担当したので、なんだか
うれしい。とはいえ、一番最初の質疑応答の時には、俳優さんが酩酊状態だったのか、マイクに頭ぶつけたり、マイク落としたり、
Fワード続出のコメントで、かな〜り焦りました。が、終わってから舞台裏で「ごめんね、ああいうつもりじゃなかったんだ」と即座に
謝り、2回目以降も、楽屋で会うたびに「この前はごめんね、許してくれる?」と謝罪モードが続き、舞台でも物静かでとてもシャイな印象。
かなりのめり込むタイプらしく、撮影中は役から抜け出さないままだったとか。すごく繊細な人なのかなあと思いました。


受賞、おめでとう!

主演女優さんの実体験に基づくストーリーで、かなり痛々しい場面が多いですが、同時に冨田勲の音楽が妙にマッチして、不思議にロマンチック
だったりもします。ニューヨークが舞台ですが、いわゆるランドマーク的なところは出てなくて、あくまでもホームレスな彼女たちの視点で
描かれているのも面白い。手持ちカメラ風だけれど、実は1、2ブロックも離れたところから、長いレンズでものすごいクローズアップで
撮影したとか。計算されてるんですね。


会場の一部はこんな感じ。

時間の概念についての映画、と監督たちは言っていました。人間の命は永遠ではないけれど、永遠を求めるが、それは死にしか
ない。でも生き続けなくてはいけないという矛盾。主人公は心の平和と時間からの自由を求めてホームレスとかドラッグに
傾いていくけれど、実はそれは逆に自由を拘束するものであったというパラドックス。また永遠、終わりのない、というのは
呪いでもあり、そこから逃れるために悲劇的な恋愛やドラッグにのめり込んでいく・・・神という永遠、それを求めつつ、拒絶する
人間、そういったコンセプトがもとにあるらしい。ちなみに原題は*Heaven Knows What*です。


「マイティ・エンジェル」

やはり時間の概念を扱っているのが、ドラッグでなくてアルコール依存症の人が主人公のポーランド映画「マイティ・エンジェル」です。
この映画の男優さんは最優秀男優賞を受賞しました。この映画の記者会見、質疑応答の英語通訳も担当したので(本人たちは
ポーランド語を話すので、ポーランド語通訳もつきました)、これまたうれしい。


ふふ、舞台に立ってみました〜!

酩酊状態では、時間は直線的に流れなくなるように、この映画ではいくつもの時間が交錯します。観客の時間の感覚を混乱させたかった
らしい。最後に時間が直線的に流れるころには、主人公は本当に回復しようと決意したことが表れているのかもしれない・・・。
さまざまなカメラワーク、複雑に編集された映像は目を離せないし、たしかに酩酊状態のよう。
そして酩酊状態時に起こる様々な排泄行為もリアルに描かれ・・・いやあ、強烈です!


ティム・バートンの展覧会にもひっかけたハロウィンのディスプレイ。

ポーランドではトップ2位にまでなったという映画ですが、こういう映画に人気があつまる
国ってどんなところよ!?と、夫の故郷ではありますが、まだ行ったことのない国を不思議に思うのでした。


「シーズ・ファニー・ザット・ウエイ」

ドラッグとかアルコール中毒がテーマの映画、さらに登壇する人も酩酊状態みたいな人がいたりして、かなり強烈な日々でしたが、
そんな中、大笑いさせてくれた映画が「シーズ・ファニー・ザット・ウェイ(She's Funny That Way)」という
ピーター・ボグダノヴィッチ監督の映画。
映画の最初から最後まで笑いと拍手が絶えない、なんとも楽しく幸せな気分になります。


オーエン・ウィルソンとピーター・ボグダノビッチ監督

この映画も上映後の質疑応答、個別インタビューの通訳を担当したのですが、なんと2回目の上映後質疑応答に
オーエン・ウィルソンが登壇!初来日だそうですが、監督にくっついて個人的に来たらしい(笑)。
映画で見る通りの、なんとも性格のよさそうな、柔らかな物腰。急に登壇することになったので、事前打ち合わせもなく、
なんだか映画からそのまま出てきたみたいな感じ(笑)。ミーハー的に、うれしかったです、はい!


噴水の向こうで。

それにしても、ボグダノビッチ監督のファンは本当に嬉しかったと思います。質疑応答の時、質問なさる方々は
みんな興奮して「まさか監督の作品を監督と一緒に同じ劇場で観れるとは!!」「16歳の時に初めて監督の作品を
見て以来、映画ファンになり、50歳に至ります」「こんなに大きな拍手のでた映画ははじめてです!」などなど
嬉しさいっぱい、感動、感激で満ちています。映画って、いいなあ〜と素直に思ってしまう!


猫ちゃんもチェック。

夫もこの「シーズ・ファニー・ザット・ウエイ」を見て、とっても楽しかった〜と喜んでいました。
へへ、私が舞台で通訳しているのも見てるし、終わってから、映画について話ができるのもうれしい。
娘も2度ほど会場に遊びにきて、同じ映画祭で仕事をしている司会や他の通訳の人にあったり、
来てくれた私のお友達といっしょにご飯を食べたり、ちょっとしたお祭り気分を楽しんだようです。


んガー!

さて、今週末は七五三のお祝い、その直後にシドニーに向けて出発です。用意しなくちゃ!