読みかけの本を閉じて
曇った窓ガラスを
手のひらでぬぐってみると
外はいつのまにか雨模様
柔らかくしなやかな
まるで絹の幕を垂らしたような
静寂の雨が
あたりの景色を滲ませています
冷めかけた珈琲を手にとると
その香りはそこはかと侘しく
うすく心を満たしていくのでした
つい零れ落ちたため息は
静けさの中でいき場を失い
ただただ宙をさまようばかり
それにしても
なんとも静かすぎる
春さきの雨の日です
★photo:Laura Makabresku★ ↓↓↓ ポチッっとね
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