銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ライラの冒険/黄金の羅針盤

2020-08-15 00:06:34 | ら行
今宵は2007年制作の「ライラの冒険/黄金の羅針盤(2DISC EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
フィリップ・プルマンの児童文学ライラの冒険シリーズの第1巻「黄金の羅針盤」を実写化したファンタジー・アドベンチャー。本来なら、3部作構想だったが、北米カトリック連盟が「子供に対し無神論を奨励する映画だ」などとボイコット運動を展開したため断念されたという曰くつきの作品。当然、F・ブルマンは遺憾の意を返したが、制作中止となった。

オックスフォードの寄宿生であるライラ(ダコタ・ブルー・チャールズ)は、一心同体ともいうべき喋る動物の姿をした“ダイモン(守護精霊)” といつも一緒に居た。子供達が謎の組織に誘拐されるという事件が続発する中、友人のロジャーが失踪する。誘拐事件と関係があると推察したライラは、真実を教えてくれる装置アレシオメーター(真理計)を学寮長より託され、捜索に乗り出すのだが……という導入。

国際的神権政治により異端を抑圧する世界と言う設定の中で、それに異を唱えるライラの姿が前述の無神論推奨という流れになったようだが、八百万の神がいる国の人間からすると、そんなことを感じる事もなく、楽しく観られた作品。物語のテンポも良く、可愛いダコタも、妖艶なニコール・キッドマンも観られるし、個人的には満足だな。
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