あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

ふたつの 「 仮面舞踏会 」

2008-12-30 00:11:32 | フィギュアスケート
 ※キリンの円熟CMより「 仮面舞踏会 」

 フィギュアの全日本選手権、奇しくも師弟関係にあったふたりのコーチ、(タラソワ&モロゾフ)が、それぞれ、同曲、ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」を、浅田真央と織田信成に振り付けた。フリーとショートプログラムという違いはあるが、そのふたつを比較しての感想は、今回は、タラソワの「仮面舞踏会」に軍配が挙がったように思う。まず、使われている曲調が、タラソワ&真央版のほうが、曲の個性が際立つような演奏で、音のフォークロア性が強く、仮面舞踏会の華やかさとともに独特な哀感が感じられて、それがフィギュアに振りつけられた時に、終わりのない円環運動のようなワルツの調べに乗って演じられるステップやスピンに、えもいわれぬ芸術性が付加されてくるのだ。モロゾフ&織田版のそれは、タラソワ&真央版に比べて、原曲のそのような個性を生かし切れていない、弱い、というか、織田の個性にはあまり合っていないように思う。そして女子のフリー演技で、”芸術におけるワイルドなもの”の表現にまで達している表現をひさびさに観せてもらいました。浅田真央の「仮面舞踏会」の最後のステップシークエンスの凄さは、楽曲の魅力と相まって特筆に値します。あそこまでできることは、やはり彼女は只者ではない、と思います。表現力というのは技術の裏打ちがなければ、感情移入過多なひとりよがりなものに堕しがちですが、彼女には、コーチの高度な要求に答える技術力があるので、タラソワという名コーチを得た彼女の今後は、ほんと楽しみです。



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