あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

コップの中の嵐。。

2014-03-21 21:45:29 | フィギュアスケート
 ソチオリンピック後に、荒川静香に対して高橋大輔のファンが彼女のツイッター上で暴言を吐くという、広い世間から見たら”コップの中の嵐 ”のような事件があった。たぶん、ソチ後に放送された、ある民放の高橋大輔を特集した番組のインタビュアーの無神経な質問に対する大輔ファンの怒りがそのきっかけになったと思われる。そして、その件の番組の放送日の夜に、同局のニュース番組の中のコーナーで、荒川静香氏と、高橋の番組でインタビュアーが、唐突に高橋に”新エースは? ”と質問した件の金メダリストとの絆を強調した番組が放送されたことが決定的なひきがねになったと思われる。私は、両放送とも見ていないし、相手のツイッターでの暴言などは絶対に許されないことだと思う。しかし、その暴言が出た背景について考えてしまう。つまり、ツイッターでの暴言という突出した先端の背後には、広い何がしかの納得いかないもやもやした気分、不満=大衆心理があると思うのだ。バンクーバー後の4年間の間に徐々に積もり積もった納得いかない不満の総体のことを考える。

 先日NHKで放送されたアスリートの魂は見た。その番組でもローリー・ニコルは高橋のことを最上級の言葉で讃えてくれていた。かつて日本人の誰もが彼のことをそのように讃えたことの無いような”深い言葉 ”で。そしてそのような深い言葉で高橋大輔のことを表現した日本人がいないことが悲しい。

 そしてコップの中の嵐のような出来事かもしれないが、自分は、その背景に思いが行く。その不満の総体の広がりに思いを馳せる。どうか正統な評価を。”引き継ぐ”なんて言葉も出てきたが、彼の演技は、まだ誰にも引き継がれていない。その価値がわからないものたちによってたかって潰されたって思い、それがその不満の正体。もちろん怪我は自己責任だ。だが怪我する前だって、正当に評価されたか?ほんとうによってたかってだったよ。。これ以上は言いますまい。。このような仕打ちのせいか、本人が自分の凄さをわかってない。いや長年の不当な評価のせいで、無理矢理、自負心を抑圧しているようにも見えるのが切ない。。