あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

代表チームのことつれづれ、サントス、稲本、小野・・

2006-03-09 12:00:05 | サッカー
 久保の腰痛が再発した模様。FWの軸は久保でと思っていたジーコにとっては頭の痛いところですね・・・。
 
 まあ、そんなことより、ここ何試合かの代表の試合を見て、考えたことを少しだけ書いてみたいと思う。まず、この時期の日本の選手はJリーグが始まってないことからコンディションが良くないことを考えつつ、フィンランドとインド戦は全くWカップレベルの相手ではなかったので、あとの二試合(アメリカ戦とボスニア戦)のみから見ると、より大きな問題は攻撃よりも守備にあるのは誰が見ても明らかだし、いくら頑固なジーコだとしても、現在のディフェンスのメンバーのままWカップを闘うのは無謀なことだということははっきりしたと思う。サントスのサイドが穴であると言うのは、日本と対戦するWカップ出場国チームにとっては、常識のようなものになっているのではないだろうか。このまま、オーストラリア戦、クロアチア戦で彼を先発で使い続けることは本人にとってもどうかと思うのだが。
 
それともうひとつ書いておきたいことは、日本代表のふたりのスター選手、小野と稲本の伸び悩みである。稲本については過去に何回か書いてきたように、’02以降、殆ど成長していないように思う。’02の時、実力以上に持ち上げられすぎたのだと思う。今の代表はあの時とプレイスタイルがかなり変わっているのに、彼の意識はあの時と同じなので、今の代表チームに対応できていない。少なくとも私は今の稲本には殆ど期待していない。

 次に小野君。好きな選手だったのになあと、過去形で書いてしまう。現在、メディアに露出している彼、嬉々としてリフティング姿をカメラの前でしている彼を見ると失望してしまう。もうそれはいいからと。オランダで何を学んできたのだろうと思う。実戦に必要なのはリフティングの技術じゃないよと言われただろうにと思う。そして、彼も久保と同じく先発に固定するには怪我が多すぎる。

 この’02Wカップ時はホープだったふたりの伸び悩みに比べて、Wカップ後、一番伸びたのは、前回落選した俊輔と、FWなのに得点できなかったことで叩かれた柳沢なのではないだろうか。そして、トルコ戦のあとで捲土重来を期して、一番悔しそうだった中田・・・。

 宮本がCBでいいのかどうか私にはわからないけれど、(ジーコジャパンには他の選択肢はたぶんないのだろうが)、彼はキャプテンと言うにはバランサー的というか、私の思うキャプテン像とはちょっと違う。私の思い浮かべるキャプテン像は’98Wカップで優勝した時の仏チームのキャプテン、デシャン、あるいは、元ブラジル代表チームのキャプテン、ドゥンガ、あるいは元韓国代表チームキャプテン洪明甫の3人だ。この3人に比べると、宮本はどうもかなり弱い。ピンチをしのいで攻撃に転ずる時に、なりふりかまわず味方を叱咤し鼓舞し指示するキャプテンの力というものが大きいと思うが、今の代表でその役目を負っているのは宮本ではなくて中田だ。でも中田はトルシエが見抜いていたように、キャプテンタイプではない。彼は、マイペースの個人主義者だ。多分にナルシストで優等生的な宮本の足りない部分を中田が、中田の足りない部分をバランサー宮本が補完し合っているというべきか。’02は中山と秋田がいた。しかし、今回は彼らがチームの最年長者として振舞えるかどうかにかかっていると思う。今でも劇薬と言われている中田がどこまでエゴを抑えることができるか・・・。何かサントスや稲本や小野の話題から、話が中田と宮本のことになってしまったのでこの辺りでやめますが、’02の仏代表のようにキャプテンのいないチームというのは、弱い、脆いと思います。小野もキャプテンタイプではないしね・・・。

 追記:ところで、香田証生さんの殺害犯が逮捕されたニュースが報道されて、何か彼が殺害されたと聞いた時のやりきれない思いがまたよみがえって来たので、忘れない内に書いておきたいと思う。彼の開放への努力を無にするような、彼の生への希を断ち切るような発言をしたこの国の指導者の酷薄さを、日本人として彼にあやまりたい。そして彼の墓前に心の中で花を手向けたい。


さらに追記:Wカップイヤーということで、Jリーグの選手たちも気合が入っているみたいですが、何かこういう時期にJでゴールが量産とか言われても、ひとつもWカップで勝てる気がしないのは、仏大会前の、中山の連続ハットトリックとかを覚えているからだろうか。