飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ダブルショックコードは何のため?

2019-11-06 21:08:01 | ハーネス(HG harness)
弊社EXEのハーネスにおいて、フロントファスナーを閉めるロープをハーネス内に引き込めているショックコードは、

ブル
になっています。


これは、弊社の製造するハーネスすべてがこの構造をとっています。

これ、何のためにダブルになっているかについて、ほとんど99パーセント以上の方はご存知ありません。

今回は、このショックコードがなぜダブルになっているかについてお話ししましょう。



弊社ハーネスは、上でもご説明したように、ファスナーを閉めるラインの引き込みショックコードがダブルになっています。



他のメーカーさんではこのような構造のハーネスはありません。

実はこれ、ハーネスの安全性を向上するために、重要な意味があるのです。


ハーネスのフロントファスナーを閉めたとき、ハーネス内部にあるダブルのショックコードは以下のような状態になります。



これで、ロープを手から離すとショックコードが効いて、ロープをハーネス内に収納するという構造なのですが…。

実際にロープがハーネス内に収納されると、後ろのショックコードだけが効いて、ロープを収納している状態になります。

つまり、前のショックコードは、ロープが収納されると全く効いていないのです…。

これまでの説明だと、一見、前のショックコードは無用なもののようですが、

実は、前のショックコードには重要な意味が隠されているのです。

その重要な意味とは…。

ランディングの時、ハーネスから足を出すと、下図の位置に膝が入ってしまい、ロープが足に絡まってしまうのです!

これは大変危険な状態です。



この危険な状態にならないようにするために、前のショックコードは存在しているのです。

ちょっと考えでは、後ろのショックコードの位置を前に持ってくるだけで良さそうなのですが…。

そうすると、ロープが全部ハーネス内に引き込めません。

この方法、大変優れているので、弊社ハーネスすべてに採用しています。

他社さんのハーネスでは、やはり、足にロープが絡まる危険性を危惧し、初級ハーネスでは旧型の方法をとっています。

しかし、弊社ハーネスのとっているいダブルショックコードでは、足にロープが絡まる危険性がないため、初級ハーネスもロープがハーネス内に収納さ

れる方法をとることが出来ています。


このダブルショックコードシステム。優れているので他社に以前から紹介はしているのですが…。

私の英語力の不足か…。はたまた他に理由があるのか…。

未だにどこも使ってくれていません…。

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