飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

おめでとうクリスチャン!

2015-03-13 18:49:25 | ハング(hangglider)
本日までメキシコでハンググライダーの世界選手権が開催されていたが、この優勝者が、以前我が家にも滞在していただいたイタリア人のクリスチャンに輝いた!

クリスチャンにとっては初めての世界選手権優勝‥。

この栄誉を獲得するまで、彼は大変な努力を積み重ねていたに違いない。




彼が我が家に訪れたのは2010年のハンググライダー日本選手権において、ゲスト選手として来日した時だ。

クリスチャンの本業は、ハンググライダーのデザイナー。

彼はイタリアのICARO2000社においてチーフデザイナーを務めながら、自らもコンペティターとして世界中の大会に参戦していた。

そして、自社のハンググライダーの営業もこなしていた。

彼が日本へ来たとき、彼が泊まれる適当な宿がなかったため、私は彼に私の家に滞在するように勧めた。

彼は日本のICAROの代理店スタッフと共にウチに滞在することになったが、初めての日本の家での暮らし‥。

「風呂に洗い場があること」や「シャワートイレ」に驚きながらも、一週間弱の時間をともに過ごした。

私たち夫婦は遠慮なく彼に日本式の食事と暮らしを体験させたが、やはり「海苔」や「納豆」には驚いていたようだ。

それでも好き嫌いがあまりなかったので、こちらもあまり気を使うことなくともに食事ができたのは有難かった。

彼はイタリア人ではあるが出身が北の方になるためか、ゲルマン系の雰囲気が漂っており、理論に長けていた。

彼が話すハンググライダーの理論的な話は、とても興味をひかれた。

この世界選手権も、ハンググライダーのポテンシャルをあげるため彼が考え出した「延長翼端」のシステムがスタンダード化してしまい、多くの選手の機体にそれが取り付けられていた。

このようなスタンダードを作り上げてしまうのは、やはり、彼の理論が確かなためだろう。

来日時の大会の折は、彼は栃木県北部の黒羽町にゴールが設定された時に、フライトコンピュータの設定をミスってゴール出来なかったこと、更に、最終日にうかつに先を急ぎ過ぎたなどのミスが重なったため、その成績は振るわなかったが、日本の

ように気象条件があまり良くない土地での経験も、重要な糧になったのではないかと思う。


競技を終えた後、みんなで暖かい鍋をつついた楽しい思い出は今でも鮮明に覚えている。

今までの長い道のり、本当にご苦労様でした。

そして、とうとう手中にした世界選手権優勝の栄誉に、心から祝福を贈りたいと思います!
コメント
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