日々の出来事

当院の出来事を紹介します

春のはずなのに・・・

2010-03-30 16:27:13 | Weblog
昨日は、またまた雪が降ってしまいましたね。
これだけ温度差が激しいと、動物も体調を崩しがちなように感じます。

車のタイヤ交換の準備をしていたのですが、機会を逸してしまいました。
火曜日はもともと予約の診療日で、今日は柳田先生の当番日です。
来月からは、私が火曜日を担当しますが、今日は診察に出ないため、
朝から、ホームページのリニューアルのための原稿修正を繰り返しています・・・。

一昨日、東京にいる親戚で亡くなった方が出ました。
私が幼少時よりお世話になった方で、母の仲良しでした。
物心両面で、いろいろ手助けいただいた思いがあり、
明日は、東京の目黒へ告別式で日帰りです。

春は出逢いと別れの季節です。
私は今でも時々、大学で北海道へ引っ越す時の状況を思い出します。
実家の近所で、毎年見て来た桜並木を思い出します。
羽田空港まで、親友が送ってくれました。
明日、時間があったら見てきます。
数年間、仕事に追われて、あの桜並木を見ていないな・・・、
そういう心境です。
亡くなった親戚には、とてもよくしてもらった記憶があります。

遠い日の原点というものは、揺るがない思い出なんですね。







診療受付時間の拡充!

2010-03-25 17:45:36 | Weblog
検討事項でありました、受付時間の拡大をミーティングで決議しました。
私は、動物病院は年中無休が当たり前、と考えている獣医師です。
この信念に関して、気持ちが揺らいだことは一度もありません。

しかし、やはり人間のやることですから、無理は強制できません。
私も人を雇用している身です。
違法な労働や、過重労働は禁止事項の筆頭です。
様々な会合や学会出席などで、院長である私が不在のことも増えました。
勤務医の先生方は、交代で融通してくれています。
看護師も交代で診察や入院管理をつないでくれています。
火曜日はシフトや休みの数を調整するのに必要な日なのでありました。
したがって、私たちは協力しあって、なるべく毎日診療する・・・
としか、地域社会に対して約束できないのです。

火曜日はもともと「休診日」でした。
できれば、火曜日も普通に診察したいと思いましたが、
シフトを組もうとすると、やはり無理が出てくる・・・。
という訳で、火曜日の予約診療日は残す事になりました。
その代わり、

 <日曜日と祝日は普通に午前中から診療>

します。
手術や検査も普通に行います。

まあ予約診療日は、「ゆっくり」診療する日という事ですね。
ちなみに時間外の料金は発生しません。
しっかりとお話を聞かないと、どうしようもわからないケースも多々あるのです。
皮膚病が他院で治らないとか、癌のセカンド・オピニオンなどは時間がかかります。
うちの子は他の犬猫に対して神経質だ・・・、という場合にも火曜日を利用しています。
よかったら、ご活用ください。

4月1日から診療受付時間は、30分ずつ拡大します。
  
  8:30~12:00
  15:30~19:00

なんと毎日診療しています!
年中無休は約束できませんが、実質年中無休です。
移転してからのこの3年間、獣医師不在で「休診」にした日はありません。
あ、よく考えたら、3月24日で移転して丸3年がたちました!
新築・移転に関しては、さっきまで忘れていたな・・・。








火曜日も手術でした・・・

2010-03-24 01:36:48 | Weblog
火曜日は、予約の診療日とさせていただいています。
看護師たちの、休みのシフトを調整する日でもあります。
簡単にいうと、スタッフが少ない日なんです。
以前獣医師が私一人だった頃は、休診日でした。

月曜日に入院したシーズーちゃん。
甲状腺機能低下症を併発していました。
重度の細菌感染が疑われ、麻酔リスクは高いと思いました。
おまけに私は専門誌への原稿(麻酔法)の校正が締切・・・。
午前中に校正、昼は手術で、終了後は校正をメール。
バタバタでしたが、子宮蓄膿症+乳腺腫瘍二つを昼のうちに無事に摘出できました。
特に問題なかったので、数日で元気になってくれるでしょう。

本来、火曜日は手術を入れないようにしている日です。
とにかくスタッフが少ない・・・。
おまけに、一人が風邪らしくお休み・・・。
でも水曜日は、県獣医師会の総会で院長が昼間不在です。
木金も会合が入っていて、手術はできません。
柳田先生が、猫の不妊手術くらいはやってくれますが。
結局は、休日出勤で手術をしてしまいました。

それでも、獣医師2名と看護師1名いれば、大概のことはできます。
大昔は、全て一人でやっていたのです。
今から思うと、信じられないというか、無理してましたね。
若かったから何でもできた、という感じがします。
今だったら、誰かしら呼び出してしまうかもな~。






うまくいきました

2010-03-23 04:54:12 | Weblog
昨日の、乳ガンの猫ちゃんの手術、無事終了しました。
特に重大なトラブルは生じませんでした。
卵巣と子宮にも異常があり、摘出となりました。
この猫ちゃんは、避妊手術をしていませんでした。
そのため最終的に乳癌という怖い病気になってしまったと判断しています。

この記事を読んだ友人が、何でそんなに早急に手術したのか・・・、
その背景が文章からはよくわからん、と言うので追記します。

乳癌が悪性だということが問題なのではなく、
それがはじけて(破れて)出血していたことが問題だったのです。
だからダラダラと先延ばしにできない・・・。
さらに今週は年度末で、いろんな会議が入っていて、予定が混んでいる。
だから祝日でも手術になった、そういうことです。

あ、ちなみに今日も似たような手術が入っていまいました・・・。
シーズーの子宮蓄膿症です。
乳腺に腫瘤も併発しています。
白血球の左方移動15%で白血球数6900はマズい状態です。
感染に体が負けている証拠です。
これもやらざるを得ません。
手術そのものよりも、術前の管理のほうが難しいです。
甲状腺機能低下症も併発している可能性があります。
したがって、こんな時間に起きて状態管理に努めています。
同じような病気が続くなあ・・・










祝日も手術が・・・

2010-03-22 00:23:08 | Weblog
今日、22日は、高齢な猫の乳ガンの手術が予定されています。
飼い主さんのご都合もあり、祝日ですが昼に来院していただきます。
高齢な割には、先日行った術前検査は大筋OKでしたので、
最終の凝固検査や血液ガスの分析が通れば、そのまま手術に入ります。
甲状腺機能亢進症もありませんでした。
なるべく短時間で済ませてあげないと体に負担がかかります。
電気メスを利用して、スピーディーなオペが求められます。

慌てず急げ!が、スタッフにも求められます。
落ち着いてやる必要がある反面、ゆったりとする訳にはいきません。
実は、真に全速力が求められるのは、帝王切開ですね。
今回は、体力を考えての対応が必要だと言えるでしょう。
テキパキとやる、そういうことです。

雑にならずに手際よく、を口癖として、
私のイメージトレーニングは終わりました。
「一発全治」が外科医の心得であります。




ピアノ発表会

2010-03-21 10:14:53 | Weblog
今日の午前中は田中先生に留守番をしてもらい、子供のピアノ発表会に来ています。子供なりにきちんとした服装で臨みます。ある意味で儀式ですね。するべきことをきちんとやりきるのみです。手術前にガウンを着たりするのと一緒です。ちなみに静かにしていませんけど…

表彰されました!

2010-03-17 19:46:27 | Weblog
先日、東京で開催された日本獣医皮膚科学会において、当院の症例報告論文が平成21年度優秀論文賞を受賞いたしました。全身性アミロイド症を併発した後天性皮膚脆弱症候群の猫の1例です。代謝異常であるアミロイド症が隠されていた皮膚脆弱症候群の報告は過去に存在していません。単なる併発にしては、因果関係がありそうな組み合わせでした。今後の獣医学の発展に役立てば幸いです。

オーラルケア導入セミナー参加

2010-03-16 12:21:56 | Weblog
オーラルケア導入セミナーに参加してきました。
3月14日の日曜日に新潟テルサで行われました。
もともと歯科に力を入れていたことと、
講師の先生はよく知っている方でしたので、
県内の各動物病院さんへの案内を仲介しました。
約20病院・看護師と獣医師のコンビで40人くらい集まってくれました。

主催者はアニコムというペット保険のグループ会社である、
アニコム・パフェさんでした。
丁寧で熱心な対応で、彼らのホスピタリティに感心いたしました。

前日には講師の先生方と夕食をご一緒しました。
妻とうちのチビ二人(小学生)も同席させていただき、ご相伴にあずかりました。
上の子がまだ小さかった頃から、講師の先生の奥様には面識があったのですが、
本人は当然全く覚えていない(当たり前ですが)。
親は双方、大きくなったね~!と面白い話となりますが、
本人は、挨拶程度であとはDS・・・。
子供好きな主催会社のお姉さんが遊んでくれました。

犬(猫)の歯科治療に力を入れている動物病院はまだ多くはありません。
私も勉強中の身です。
真の専門家は、日本には一人しかいない、そういう現状です。
治療より予防・・・、は伝染病に対するワクチンと同じです。
予防したほうが、リスクも費用も減らせるのですね。

オーラルケアを各動物病院で導入し、ひどくなる前に歯科治療の可能な動物病院に紹介する、
そういう連携ができるといいですね。
最近は、当院に紹介してくださる動物病院の仲間も増えてきました。
オーラルケアをしていけば、
  
 1.動物も重症化せず、2. 飼い主さんも安心でき 、 3.保険会社はいらぬ出費を減らせる、

という訳で、いわゆる近江商人の「三方よし」となりうる訳ですね。
理想像ではあるんですが、上を見て進んで行きたいものであります。










ノラ猫ちゃんの不妊手術

2010-03-13 16:47:09 | Weblog
今日は歯科処置の他に、ノラちゃんの不妊(避妊)手術を三件やりました。
まだ外は寒いのに、外にいる飼い主のいない猫はかわいそうですね。
うちに猫を連れてくるある飼い主さんが、保護して雌を三頭連れてきたのでした。

私も若い頃は、ワクチンをしていない猫の不妊手術をどうしたものか、
悩んだ時期がありました。
ノラちゃんはかわいそうだと思う・・・、
おとなしくない、むしろ捕まえられて凶暴化(興奮)している場合も多い、
ノミがいたり、保護してくれたヒトの予算もある・・・、
ワクチンをしていない以上、伝染病の病原体を潜伏期で持ち込む可能性がある・・・、
院内感染でもおこしたらどう責任をとるのか・・・、などなど
気にし始めたらきりがありませんでした。

病院を新築移転して、もうすぐ三年になります。
今の病院は、その心配が限りなく減少しました。
手術のできる部屋を二つ作りましたので、
一方はワクチン無しのノラちゃんでも対応可能なのです。
隣接した隔離室もあり、空気もそのスペースから排出されます。
つまり、通用口から診察スペースを通らずに二階の隔離室へ直行、
そのまま麻酔をかけて、サブの手術室で不妊手術して、
隔離室へ退院まで入院預かり可能、そういうことです。

これは私が夢見た、動物病院の基本形です。
前の病院では、いつも院内感染のリスクを背負っておりました。
消毒剤を使用したりして、部屋を分けるのが精一杯でした。
今は、飼い猫にとってもノラちゃんにとっても、都合のよい動物病院となりました。

抜糸なしの、皮内埋没縫合で数日入院して放します。
また誰かに保護されてもわかるように、卵巣動脈と腹壁の一部にワイヤーで印をつけました。
レントゲンを撮影したり、触診すればわかるようにしておきました。
元気でがんばって欲しいと願っています。
ノラちゃん不妊手術セットは、全てこみこみ19950円です。
ボランティア料金ですが、これは地域社会に必要なことでありましょう!






年度末・・・

2010-03-09 20:13:18 | Weblog
土曜日の午後は、学術委員長をさせていただいている、新潟小動物臨床研究会の年1回の総会に参加してきました。
弥彦温泉の「みのや」さんで総会をしてから、一泊して帰ってきました。
様々な経験談が聞けて、参考になることがたくさんありました。
翌日は、新潟市で動物看護師の試験がありました。
試験委員の先生は、翌朝、早々に出かけていかれました。
早朝から弥彦山にトレッキングに行った元気な先生もおられました。
ゴルフ組は、雪の中コースに向かったようでした。
私はビール5杯程度で二日酔い状態、でもその分他の先生と部屋で話し込んでいました。
世界的な狂犬病予防の実態など、表では聞けない話が面白かったですね。
年度末は、様々な会の総会関係が続きます。
肝臓は悪くないですが、酒を飲むと体調が狂うので、なるべく飲まないようにしています。