日々の出来事

当院の出来事を紹介します

今年もお世話になりました

2009-12-31 18:25:24 | Weblog
 暴風雨ですが、先ほどまで診療していました。
大晦日と年始の三ヶ日は、16時から18時まで予約で診療しています。
でも、来る方は予約無しでも来てしまいますね・・・。

 年賀状を作成していると、つい昨日のことのように思い出す人と、
年単位で会っていなかったりしたことに気づきます。
月日がたつのは早いものですね。

 今年あった診療上の大きな出来事や、刺激になった出逢いやセミナーなど、
多くの方々にお世話になりました。
この1年間を無事に過ごしてこれたことに感謝しなくてはなりません。

 新年を迎えるにあたって、1年後に少しは成長しているだろうか、
人や社会のためになにか貢献できているだろうか、などと考えることがあります。
社会の片隅で、必死に診療と勉強をして、一隅を灯すことができたらいいな、
と考えています。

 やらなくてはならない仕事の他に、やりたいことや達成したい目標があります。
手帳やノートに書き出して、来年の今頃の姿を想像しています。
診療・手術・研究・子育て等々、精進しなくてはならないことが多々あります。
とりあえず、この1年間生きてこれた事実に感謝です。

最近読んでいる本から一節、
 
 「いつも不況だったから、大恐慌でもへっちゃら!」
 
 色紙に筆で書かれていた写真を見たので、パワーを感じました。
 こういうのはワープロの文字ではダメですね。
 通じないというか感じが伝わらない。
 雰囲気が出ない・・・。
 デジタルとアナログの使い分けが重要なのでしょう。

デジ・アナの使い分け、これも来年の重要なテーマです。



年末ですね

2009-12-30 17:59:09 | Weblog
 天候はよくないですが、雪が溶けて少しはラクになりました。
先日の記録的な大雪は嫌ですが、年末にしては雪が少ないので拍子抜けです。
毎年この時期は、入院とホテルでケージをどう分配するかが悩みでした。
 
 今年は、珍しいことに入院が少なくてすごくホテルが多い・・・。
年末・年始も開けている動物病院ですので、油断していると
いつ何時どんな病気の子が来院するかわかりません。
入院のケージ、特に大型犬のケージは限りがあるため、いつも心配しています。

 不景気のせいか、世の中が平和なのかわかりませんが、そこはプラス思考。
かわいそうな動物がいないのは、良い事なんですね。
入院させなくてはならない動物が来ていないので、
今のところヒヤヒヤもので見守ることはなさそうです。

 でもこういう年に限って、元日から帝王切開!なんてことがあるんですよね。
4人の獣医師で交代で診察していきます。
私もでますが、緊急手術に備えて待機する正月になる予定です。

子供の発言にはっとして

2009-12-28 17:40:50 | Weblog
 昨日、小1の次男と本屋さんに行き、本を買ってやりました。
彼は仮面ライダーかなんかが出ている、テレビくんとかいう雑誌を選びました。
でも、これはお母さんだと買ってくれない雑誌だったようなことを言うので、
「では、買ったことは内緒だよ」という話にしました。
当然、小1なので黙っているわけもなく、「内緒って言ってたよ・・・」
としっかり報告しておりました。

 子供の発言に、はっとさせられることがけっこうあります。
帰りの車の中で、
  「内緒だよ」っていうことは、「お母さんに嘘をつくっていうこと?」
と聞いてきたので、言葉の使い方は難しいなと感じました。
(幼稚園の先生の悩みのようだ)

 飼い主さんに動物の病気を説明する際、言葉の使い方や受け取られ方に気を使っています。
いくつもの病態が重なっていて複雑になっていると、お互いにこんがらがってしまいます。
平易な言葉を用いたり図を書いたりして、わかりやすくなるように努力しています。
完治は無い、っていうことは死ぬっていうこと、みたいに捉える方もでてきます。
癌を抱えていても共存してしてしまっていて進行せず、長生きしている犬猫もけっこういるものです。

内緒にしておこうね、が嘘をつく事になるのかという問いかけは、
子供の成長過程としては当然の反応だったのかもしれません。
まあ、本人は初めから隠す気もなかったようですが・・・


口腔内メラノーマ

2009-12-26 19:32:52 | Weblog
 今日、手術になった犬は、口の中に腫瘍ができていました。
すでに診断はついていて、悪性黒色腫(メラノーマ)というやっかいな病気です。
完治は期待できません・・・。
噛み合わせに関係する部位に腫瘍ができていて大きくなり、ぶつかって出血する状態になっていました。
 
 初めは歯茎にポリープができたくらいのおできでしたが、初めから疑っていたため初診段階で診断しました。
無色素性メラノーマと病理診断されました。
本来黒いできものですが、これは色素がないためピンク色なのでした。
未分化細胞肉腫と診断する病理医もいるかと思います。
いずれにしても厄介な腫瘍です。
今日のレントゲンでは、すでに肺に転移していました・・・。
 
 6月から、可能な治療のオプションから家族が治療方法を選び、実践してきました。
放射線などの高度医療もご提案しましたが、負担を考慮して選択なさいませんでした。
でも、できる範囲でベストを尽くす事、十分なことをしてくださっていると思います。
家族の方の愛情の強さを感じています。

治験について

2009-12-25 18:01:56 | Weblog
治験(ちけん)という言葉をご存知でしょうか?
効果が未確定の薬剤や治療方法を、現場で検証することですね。
安全性はそれなりに確立されてきてはいる、でも本当に安全で有効なのか・・・
それを調べるわけですね。
ヒトの大学病院なんかの掲示板には、「治験の対象疾患」や「治験の参加者募集」が貼ってあります。
新潟大学病院にも貼ってありました。
特に現在の医療では難病とされている病気に関しては、重要な取り組みだと思います。
動物の医療でも治験を経て、正式な治療として確立されていきます。
研究レベルでは安全・有効でも、想定外な反応や結果が出ることもあるのですね。
当院でも獣医大学などから依頼されて治験をする場合があります。
もちろん、勝手に黙ってやったりしません。
でも現時点では治療方法がないとか、経過が不明な病気ではデータ取りが必要になるのです。
実験的に扱おうということではないですが、医療の発展にためには必要なステップであります。

転びました・・・

2009-12-23 21:48:57 | Weblog
月曜日の夜、急患があって往診しました。近所でしたので歩いて行きました。
子犬が犬用のガムを食べ、喉に詰まってしまったようでした。
ほどなく事なきを得たわけですが、帰りにそのお宅の駐車場に凍結した雪が・・・。
気がついた時にはすでに遅く、両足とも滑ってしまい体が宙に浮いてしまっていました。
そのまま背中から着地、受け身は取れませんでしたね。
空中に浮いている間、マズいと思ってすごく身構えたため、
背中より力を入れすぎた腹筋のほうが後から痛くなってしまいました。
一瞬に、ものすごい力で一回だけ腹筋運動をしたようになったわけですね。
みぞおちと言われる部分が痛くなってしまいました。
災難でした・・・。

ピンキーちゃん、さようなら・・・

2009-12-21 12:46:37 | Weblog
12月9日に書いた、MRIを撮影した下垂体腫瘍によるクッシング症候群の猫ちゃんがお亡くなりになりました。
もともと糖尿病を持っていて長いおつきあいでしたので、とてもさみしくなりました。
獣医学的には最大限のケアをさせていただけたと考えていますが、今の医療で治せないものは治せない・・・、
その現実を前に、正直なところ力不足を感じてしまいました。
診断はつけた、状態も詳細にわかった、でも良い手だてがない・・・。
そんな感じでしょうか。

ピンキーちゃんは最後の最後まで、本当にいい子でがんばっていました。
最終的には自宅で看取っていただくことになりました。
お父さんお母さんは、本当によく尽くしてくださったと思います。
真夜中に看取られて、家族として生ききって旅立って行きました。
昔から知っている子が亡くなると、世代の移ろいを感じてしまいます。


忘年会

2009-12-20 18:55:44 | Weblog
 昨日は、親しい仕事の仲間うちで忘年会を行いました。
その日の朝に広島を出て、わざわざ雪の新潟まできてくれた先生もいました!
私は酒が弱いので、たくさん飲むと寝てしまいます。
昨晩は眠らずに過ごせましたが、一人寝ていた仲間もいましたね。
仕事で疲れているんでしょう。
幸い重症の入院もいなかったので、安心して参加してきました。
勤務の獣医師が交代で動物たちを診てくれているからです。
ちなみに雪かきで筋肉痛なのか二日酔いなのか・・・よくわからん状態です。
今日は吹雪きで来院も少なかったので、事務仕事がはかどりました!?