日々の出来事

当院の出来事を紹介します

看護師助手を募集し始めました

2010-05-18 21:23:46 | Weblog
獣医学専門誌やホームページ、ハローワークなどに求人を出していますが、案外応募が少ないものです。
獣医師や動物看護師、トリマーなどと指定しているせいか、連絡が入る機会は決して多くはありません。
東京以外では、常に人材不足が問題になるのが動物病院の実情です。
十分な数の勤務獣医師を常に確保できる動物病院は、そうそうないと聞いています。

この度、試しに「動物看護師の助手」という名目で求人してみました。
ハローワークに出した翌日には連絡が入り、面接に数人来ていただけることになりました。
正直なところ、動物病院の仕事には向き不向きがあると感じています。
獣医師免許を持っているから皆が臨床に向いているわけではありませんし、看護師も同様です。
一般の人でも「医療的なセンス」がある方がいます。
いろいろな作業が正確で、機転が効くことが重要かと思っています。
あとは瞬間的に加速がでいるタイプか否かも大切です。
急患が来ているのに固まってしまうタイプや、異常が生じているのに見えない(気づかない)タイプは向いていないと思います。

人は会ってみないとわかりません。化ける場合もあるでしょうが、だいたいお話すれば、数日一緒に働けばわかります。
一種の出逢いでありますから、縁がある方は響いてくるはずです。
以外な展開で人が来る場合もありました。
結婚や出産で退職していくこともありますが、人の出入りは予想できません。
いつも出たとこ勝負となります・・・。

人の終末期医療につき合ってます

2010-05-12 21:57:20 | Weblog
親族の者で、末期癌で入院・闘病している者がいます。
家内の親族なので血縁はありません。
うちの動物病院から近い病院に入院中ですから、お見舞いに行きます。
今日も、昼に税理士さんの所にいってから、寄ってきました。

徐々に体力が低下してきていらっしゃるので、見ている方もせつないです。
ご本院の意識はしっかりしているので、体のどこが痛いなど主張もあるわけです。
家族の方々や病院の関係者も、いろいろ不満を言われることもあるわけで、たいへんそうです。
動物の場合、痛いとか苦しいとかのグチを、言葉で言えないわけですね・・・。
それはそれでかわいそうですし、その事には気づいてあげたいと思います。
人間の終末期医療は、違った意味でたいへんなのだと実感しています。

動物の末期癌での看取りに比べると、進行の速度がゆっくりでかえってつらそうに見えてきます。
動物の場合は、人に比べれば早く進んでしまうように感じています。
現場にいると、その速度の違いに圧倒されます。
動物病院に戻ると、「私にとっては」普通の速度の戻ります。
人の病院に行くと、ジワジワと進んでいるようで、かえってかわいそうに感じてしまいますね。

人の医療は基本的には「保険診療」ですから、マニュアル通りに治療が進みます。
動物の場合、初めから「自由診療」ですので、ケースバイケースで、看取り方を考えて行かなくてはなりません。
ジワジワと、しかし確実に病態が進んで行く・・・。
それにつき合う家族の負担を考えると、双方が大変なんですね。
動物は、飼い主に負担をかけずに、短期間で旅立っていく・・・という感じさえします。



一瞬で集中モードに…

2010-05-05 18:24:25 | Weblog
若い先生が三人勤務しているため、避妊・去勢などの基本的な手術は任せることが多くなりました。先日、馴染みの飼い主さんにご指名で犬の避妊手術を依頼されました。私は、前日に夜間の急患があり、体調が今一つで昼休み前にはくたっておりました。しかし手術の時間は確実にやってきます。全体の流れもあり、私の都合によって勝手に予定を変更したりは難しいのです。麻酔がかかって呼び出され、手を洗い滅菌ガウンを着て手袋をはめました。一瞬にして集中モードに入れた自分自身を感じました。比較的簡単ではあっても開腹手術ではあるため、慢心すれば事故につながります。手術において一瞬にして集中モードに入れる…外科を志す者として、必須の資質だと思います。そういう自分を生み育ててくれた親に、この点は感謝しなくてはなりません。過去に剣道をしていたことも、プラスに作用している…と感じることがあります。間というかタイミングというか…。バッと出血しても、サッと焦らず対応できる自分がいるのは、剣道の修行がいきているのではないかと感じています

受付時間を守って欲しい・・・

2010-05-02 01:22:17 | Weblog
4月から診療の受付時間を拡充しました。
朝は8時30分から、午後は15時30分から受付しています。
これはこれでいい。
問題は受付終了の時刻です。

昼は12時まで、午後は19時まで受付しています。
それでも諸事情による多少の遅れは許容してきました。
今日もホテルの予約をしている方が18時前に電話していらして、
「19時までには行きます」、と言っていて来ない・・・。
こういう飼い主さんが時々います。
来ると言っておられたから来るのだろうと待っている・・・。
今日は19時30分になっても来ませんでした。
スタッフも待っている、私も出る用事がある、ホントに困ってしまいます。
先ほど見回りしたら、その犬がホテルの部屋にいましたから、私が出たあと来たのでしょう。

お客さまですから無下にはできませんが、ちょっとひどくない??
受付スタッフが残っている分の時間給は、病院が支払うわけです。
夜は、定期的な勉強会があったりもするため、時間で出なくてはいけない日もあるのです。
この飼い主さんには、時間外料金をご請求することになるでしょう。
そうでないと、時間を守ってくださる他の真面目な飼い主さんに不公平ということになりませんか?

事故で渋滞だとか、タクシーが来ないとか、いろいろな理由があるでしょう。
でも約束した時間は守っていただきたいものです。
時間外の診療も同様です。
特別に確保した時間なのです。
一回きりの人生の限られた時間を、お互い大切にしたいですね。