日々の出来事

当院の出来事を紹介します

ケア・クラブの始動

2013-05-09 23:06:13 | Weblog
四月から、あさい動物病院の「ケア・クラブ」をスタートしました。
なんだ?これは・・・と思う方もいるので説明します。

当院を「かかりつけ」としてご利用いただいていると見なせる方(条件を満たす方)を会員とさせていただきます。会員には各種の優遇や割引を適応させていただくシステムです。

今日も初診の猫で、ワクチン歴なしという入院リスクのある子宮蓄膿症の子が入院しました。あまりこじれていないことが救いなんですが、病院側としてはワクチンなしという危険を抱えての入院管理・手術となるのです(当院にはいくつもの隔離できる部屋があります)。体力が低下しているわけですから、パルボウィルスなどどこにでもあるウィルスの感染症が入院中に発病するリスクがあります。今までは何事も無く過ごしてこれたのですから幸運な子でした。しかし幸運だっただけなのです。不運な経過をとる子がいるのもまた事実であります。

予防関連を当院できちんと受けていただきたいな、と切に願っています。犬なら狂犬病ワクチンは社会的マナーとして、混合ワクチン・フィラリア予防、定期健康診断を当院で受けていただきたいと思っています。

  ちなみに健康診断の精度は「どこの病院でも同じ」ではありません。これ重要です。

猫でも混合ワクチンや定期健康診断は必須です。病気になったら動物病院に行く・・・、もはやそういう時代ではないのですね。

しかし中には、ご自身の都合だけで動物病院を使い分けしようとする方もいらっしゃいます。お付き合いや考え・相性もおありでしょうが、ワクチンは動物病院A、フィラリア予防は動物病院B、健康診断は動物病院C、「時間外診療やトリミング・ホテルはあさい動物病院・・・」、こういう飼い主さんがいるのは事実なんですね・・・。かかりつけとしてワクチン等で「普段使い」してださっている方々のトリミングやホテルの枠を、普段いらしていない方がとってしまう、それでも料金は一緒・・・ということを、以前から疑問に感じていました。りゅーと法律税務会計事務所さんと一緒になって考え、普段使いしてくれている方々に優遇を適応していこうということでケア・クラブをスタートさせました。

何のためにトリミング設備やスタッフを揃え、緊急時の時間外携帯電話を準備し、複数の獣医師が交代で年中無休での診療をつないでいるのか・・・。お盆や年末年始も診療を継続しているのか?大切なご家族のために、かかりつけ医である我々は、できる限りのことをして差し上げたいと考えているからです。仮に人の医療のような救急病院があったとして、たまたま担当のその先生は、その子の体質や性格を理解していますでしょうか?その子の持病や合わない薬を知っていますか?心臓の悪い子が急変した際に、その担当医は循環器が得意でしょうか?そう考えるなら、やはりかかりつけ医をもつべきではないでしょうか?

真剣に動物たちの命と向き合います。そのために精進してまいります。一緒に歩んでいただける方には、最大限の還元をさせていただくことにしたのです。よろしくお願いいたします。
かかりつけ医でありたい獣医師・浅井 厚






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1 コメント

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可愛い動物達。 (シュガー♪)
2013-05-10 00:11:07

真剣に医療と向き合う獣医師・動物病院は、なかなかいないと思います。
言葉の話せない動物にとって、神様のような存在ですね!
大切な命……先生の病院に通う動物達は、幸せだと思います!
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