日々の出来事

当院の出来事を紹介します

小学校に定期健康診断の往診

2013-06-18 23:03:34 | Weblog
火曜日は予約診療の日とさせていただいています。
患者さんの都合でどうしてもという場合や、
診なくてはならないか説明の必要がある場合に対応しています。

今日も数件の対応をさせていただき、午後からは担当の小学校へ出かけました。
飼育している動物の定期健康診断が予定されていたからです。
時間で約束して往診するわけですが、生き物委員会の子たちが迎えてくれました。
まだまだ幼いなりに真剣な眼差しで動物のことを世話してくれています。
獣医さんになる前のピュアだった(?)時代を思い出させてくれました。

普段できない用事を済ませたり・大掃除をしたり、書類作成をしたりと、
意外に火曜日はスタッフも忙しいのであります。
今日からは、勤務獣医師の小関先生が出勤してくれています。
私が不在の時間でも、応対してくれる獣医師が常駐することになったわけです。
よろしくお願いいたします。

専門家に問い合わせ

2013-06-11 21:46:50 | Weblog
以前ご紹介した脳腫瘍のワンちゃん、想定以上に頑張ってくれています。

一般的にはとうの昔にお迎えが来ているケースです。
しかし何故だかはわからないものの、それなりの生活の質で今日までたどり着いています。
この数日間は調子を崩し入院でしたが、専門家にデータを送り意見を聞いたら治療方針がはっきりしました。
肺炎の管理が重要なことがはっきりしたのです。

脳腫瘍の影響により症状が悪化していたのかと考えていました。
しかし臨床症状を専門家が聞けば、それは脳の症状とは区別できるんですね。
こちらサイドはその微妙な判別が難しいのであります。

これとこの症状がないから、この呼吸困難は脳疾患からの過呼吸ではない、
これとこの症状の合併がないから、脳疾患からの跛行ではない、
元々抱えている脳腫瘍の他に、甲状腺機能低下症、僧帽弁閉鎖不全からのうっ血、
骨関節症、尿路感染の他に、肺炎の存在が確認されました。

皮膚病に対して、「インタードッグ」という犬用のインターフェロン製剤を使用しています。
脳・神経の専門家は、脳腫瘍にインターフェロンが効くエビデンスはない・・・とおっしゃいます。
まあ私は脳腫瘍ではなく皮膚病に対してインターフェロンを投与しているんですが、
画像診断が専門の別の先生は、免疫が作動する薬だし、他の脳腫瘍の患者さんでお手上げのケースで、
使っている先生の中から、効いている気がする・・・という手応えも聞こえて来てもいるそうです。
肺炎などの炎症性疾患に対してインターフェロン製剤を使用していいのかに関しては意見が分かれます。

まあ私にできることは、できることでやるべきことをやりきることだけです。
肛門の周囲に、たぶん扁平上皮癌が再発してきました。
手術にもって行くには、まずは肺炎を管理しなくてはなりません。

奇跡的な生命力の子ですから、持ち直してくれると信じて、手を尽くすまでですね。