日々の出来事

当院の出来事を紹介します

旅立ち…三件連続

2011-05-27 10:08:24 | Weblog
動物病院の5月は繁忙期です。そんなバタバタとした中、長くお付き合いいただいたワンちゃんたちが連続して三件旅立ちました…。時代というか、私的な節目を痛感しています。

皆、持病を抱えた老犬で、15~16歳の子たちばかりでした。飼い主さんたちは家族として大切にしてくださり、手を尽くしてくれたと感じています。

皆、私が独立・開業する前からのお付き合いでした。この子たちに、私自身や病院のスタッフも育てていただいた…と思っております。ただ昨日の二件、ほぼ同時刻は切なかったです。一頭は自宅で、もう一頭は病院での急変でした。合掌…天国で待ってろよ~そのうち俺も会いに行くよ~。

CoCoちゃんの経過良好です

2011-05-23 11:33:56 | Weblog
コメントをありがとうございました。個人情報がわからないように書いていますが、飼い主さんにはわかりますよね。

今朝、再検査をしましたが、ダメージを受けた肝臓の回復は良好です。まだダメージは残存していますが、回復してきているデータが出ています。

素晴らしい生命力ですね。まだ油断できませんが、食欲などの臨床症状もいいので、おそらくこのまま回復してくれるでしょう。

夜間の急患が続きます・・・

2011-05-21 09:53:41 | Weblog
最近、夜間の急患が続いています。

昨晩も、初診でマンションの5階から落下した猫が来ました。
網戸を自分で開けて落ちてしまったみたいです。

とりあえず救急対応が必要で、いらしたのが2時前、
鼻血や瞳孔の不同、血尿があり、肝臓の検査値が吹っ飛んでいました。

それからフルコースの検査を一人でやらなければなりませんでした。
点滴をつけて、モニタリングをしつつ、朝まで見守りました。

スタッフが揃ったので、これから追加の確認に移行します。
状態は落ち着いていますが、油断は許されません。
何とかして回復して欲しいと願っています。
獣医師として、するべきことをやりきるまでです。

でも少々、体がキツいのであります。
さすがに続くとね・・・。
頭の感覚は若い頃と一緒でも、肉体的には40代ですからね。




ウサギの急変

2011-05-16 00:47:31 | Weblog
連休中にホテルで来ていたウサギの飼い主さんから、夜間電話がありました。

夕方から急に食欲が無くなって、近くの動物病院に行った。
熱中症かもしれない...と言われ、注射をされたそうです。
熱が下がれば元気になると思う、と検査なして言われたようでした。

うちに電話をいただいたのは21時過ぎ、その後相当に危ない状態になったらしく、
看取るという話で予約の診療をキャンセルしてこられました。

初期の対応の差が、生死を決めてしまう場合があります。
話を聞いた範囲では、私は熱中症だとは考えませんでした。
検査なし、入院管理なし、何だったのかさっぱりわからないじゃないですか!

獣医さんなんて、そんなもの・・・そう思われるのは辛いことです。
同業の方々には、しっかり考えて手を尽くしてあげて欲しいといつも思います。
いいかげんな診療では、救えない命があるのであります。






日焼け

2011-05-15 10:35:10 | Weblog
大型連休中に家族旅行で海外へ出かけました。
日本では入手できない薬剤の調達を兼ねていました。

あ、もちろん違法な薬ではないですよ・・・。
世界的にはスタンダードな薬でも、国(厚労省・農水省)は許可していないものがある。
それらは国内で販売されていないため、通常の流通では入手不可能なんですね。
獣医師としての責任で、個人輸入という形式になります。

さすがに震災の影響もあって、成田空港も空いていました。
現地でも、例年日本人がたくさん来る時期だが少ない、と言っていましたね。

ふだん子供にかまう時間が少ないので、家族サービスに徹しました。
海やプールで日焼けしてしまい、帰国後は皮膚が剥けてエラいことになっています。
かなり落ち着きましたが、元々日焼けに耐えられない質なんです。
多少日焼けで黒くなっていますが、背中はひどい状態です。
ようやく痒みから開放されつつあります。




MRI/CT 撮影強行軍

2011-05-14 15:42:24 | Weblog
一昨日、初診で老齢のゴールデンレトリバーが来ました。
以前、ウサギを診察していた方のご近所さんらしく、紹介で来院しました。
発作があって一時寝たきりになったが回復してきているようでした。

しかし貧血や、肝臓の検査値異常、足の神経反射異常が確認されました・・・。

詳細を詰めていくことになり、レントゲンやエコー検査を行いました。
エコーで肝臓や脾臓、腎臓に怪しい影が写ってきました。
脳の状態がわからないため、脳腫瘍や腫瘍の転移を疑って、昨日MRIとCTを撮影しました。

脳の変化は重大なものが無かったですが、内蔵には多数の転移と考えられる病変が確認されました・・・。

前の獣医さんは「暖かくなれば治る」と言っていたようです。
調べていないからわからない・・・。
異常が隠れているかも・・・と言っておけばいいのにね。
「風邪なのですぐ治る」とか「暖かくなれば治る」って余計なことを言っている点が問題です。

大きな犬でしたので、車で東京の検査施設へ運び込みました。
朝イチで出て12時から撮影し、18時に東京を出て夜のうちに戻りました。
強行軍ではありましたが、日帰りで検査ができる時代なんですね。
多少無理すればしっかり診断がつき、今後の方針がはっきりできます。
飼い主さんには、ご納得いただけた様子でした。