日々の出来事

当院の出来事を紹介します

いかに時間が重要なものか

2015-01-28 22:50:01 | Weblog
年齢と共に、時間の重要性を痛感する今日この頃です。

一日は、24時間・1440時間・86400秒であります。
まさに一人一人の与えられた平等の条件です。
逆戻りできない大切な時間をいかに大切にするか・・・、永遠のテーマでしょう。

最近は、すっかり余命を意識してしまうようになりました。
残された時間は有限であるのは確実で、人生の半分は完全に越えた実感があります。
月曜日の夜に実家に宿泊したのですが、母の方が私より健康管理に熱心で、
私より長生きしそうな気さえしてきました。

とはいえ何かを悲観しているわけではありません。
私の人生で出逢った大切な方が、この数年で何人もお亡くなりになったため、
人生の有限性を感じ、ある種の覚悟をしてきている次第です。

「今、診ている犬や猫が長寿を全うした場合、それを自分が最後まで診れるのか、
看取れるのか、もしかしたらヤバいかも・・・」、と考えることもあります。

可能な限り、現役の臨床家でありたい・・・、
飼い主さんや動物たちの役に立ちたい・・・、
そういう思いが、今の私の時間に対する気持ちにつながります。











知的な興奮

2015-01-28 00:01:16 | Weblog
月曜日の夜に研究会の会合があり、東京へ出張しました。
研究のモデルを整えるために、医学部の教授が同席してくださいました。
人で治験が行われている物質が、動物でも有効かどうかを検証するためですね。
うまくいくと、新しい治療方法の開発につながります。

研究のモデルをつくるには、乗り越えなくてはならないハードルがたくさんあるようです。
獣医さんサイドの感覚と、人の医学サイドの感覚が違うんですね。

教授は、研究の組み立てやデータ解析のプロ、
我々はそのあたりが素人レベル・・・、
見えている先が違うことを感じました。

専門が異なるとはいえ、私たち獣医師が、どういう事情を抱えて、
何を目指したいかは、しっかり理解してくれていました。
お互いに足りない部分を補い合い、よいデータが集まって論文ができたら最高です。

日々の診療ももちろん重要ですが、未知の領域で新しい治療方法を確立できたら・・・、
治らない・・・とされている病気がよくなったら・・・、
動物やご家族の悩みや苦しみを改善することができたら・・・、

臨床家としてこれほど嬉しいことはないでしょう。
そして、それを次世代につなげていきたい、と願って頑張っています。