土曜日の夜に、仲間の先生が持っていらした腰抜けのワンちゃん。
プロプリオセプションなし、深部痛覚もほぼなし・・・、
緊急な対応が必要で、埼玉の専門家に持って行く手はずを整えました。
日曜日の早朝出発、昼に検査、夕方手術、夜帰還の強行軍でした。
手術はうまくいったと考えています。
今後リハビリが必要ですが、原因である脊髄の圧迫は解除できているので、
今日、かかりつけの先生にお返しします。
いやあ、よかったよかった。
まだ油断できませんが、普通はリハビリをすれば回復するはずです。
まずは起立できることが第一歩です。
排尿のコントロールがまだできませんが、回復してくるのが通常です。
完全に麻痺していた後肢が、手術後に少し動いていましたし、
普通はできない「神経細胞の伝導」をチェックしてきちんと反応がありましたから、
大丈夫だと思っています。
今回のケースはリレーのバトンをうまく渡すことができました。
一日遅れたら、その後はもう立てなかったでしょうね。
「深部痛覚消失後24時間以内の脊髄圧迫解除」が必須でしたから。
CTとMRI検査で、奇形のある胸椎による圧迫はありませんでした。
腰椎の椎間板ヘルニアがありましたので、脱出した部分を摘出となりました。
普通の現場では、脊髄造影しかできません。
うちでも脊髄造影していれば、腰椎の中の圧迫はみつかったんでしょう。
ただ、他の部位の異常(今回は異常がなかったこと)が確認できなかったかもしれません。
脊髄の病変をまたいで、神経細胞が生き残っているか否かが現場では全く確認できません。
専門の設備が必要なのです。
最悪、脊髄軟化症に陥れば、命に関わる事態も予想されますから、
実はその確認が重要なのですね。
手術して圧迫を解除して後は「お祈り」・・・が普通のパターンでしょう。
今回も手術前から、画像で椎間板の脱出以外に出血(の固まり)がある、
そういうことが判明していました。
開けてみて考えるのではなく、開ける前から状況は判明しているわけですね。
摘出するものの大きさも判っている。
すごいことですね。
ちなみに手術に立ち会ってきましたが、専門家に任せて正解でした。
背骨にいくつかの奇形があるため、ダックスフントのように、
目印になる骨の形が役立たなかったのです。
アプローチする位置の確認は、相当慎重になさっていました。
通常、目印にしている出っ張りがなかったり、
横突起という骨が発育不良で小さかったり・・・、
自分が開けていたら、迷ってしまった可能性も十分ありました。
アプローチする位置が正しいのか、切る前に確認してスタートしました。
ちゃんとモノが出て来たので、その段階で安心したわけです。
術後の不安な状態で経過をみなくてはならなかったでありましょう。
プロプリオセプションなし、深部痛覚もほぼなし・・・、
緊急な対応が必要で、埼玉の専門家に持って行く手はずを整えました。
日曜日の早朝出発、昼に検査、夕方手術、夜帰還の強行軍でした。
手術はうまくいったと考えています。
今後リハビリが必要ですが、原因である脊髄の圧迫は解除できているので、
今日、かかりつけの先生にお返しします。
いやあ、よかったよかった。
まだ油断できませんが、普通はリハビリをすれば回復するはずです。
まずは起立できることが第一歩です。
排尿のコントロールがまだできませんが、回復してくるのが通常です。
完全に麻痺していた後肢が、手術後に少し動いていましたし、
普通はできない「神経細胞の伝導」をチェックしてきちんと反応がありましたから、
大丈夫だと思っています。
今回のケースはリレーのバトンをうまく渡すことができました。
一日遅れたら、その後はもう立てなかったでしょうね。
「深部痛覚消失後24時間以内の脊髄圧迫解除」が必須でしたから。
CTとMRI検査で、奇形のある胸椎による圧迫はありませんでした。
腰椎の椎間板ヘルニアがありましたので、脱出した部分を摘出となりました。
普通の現場では、脊髄造影しかできません。
うちでも脊髄造影していれば、腰椎の中の圧迫はみつかったんでしょう。
ただ、他の部位の異常(今回は異常がなかったこと)が確認できなかったかもしれません。
脊髄の病変をまたいで、神経細胞が生き残っているか否かが現場では全く確認できません。
専門の設備が必要なのです。
最悪、脊髄軟化症に陥れば、命に関わる事態も予想されますから、
実はその確認が重要なのですね。
手術して圧迫を解除して後は「お祈り」・・・が普通のパターンでしょう。
今回も手術前から、画像で椎間板の脱出以外に出血(の固まり)がある、
そういうことが判明していました。
開けてみて考えるのではなく、開ける前から状況は判明しているわけですね。
摘出するものの大きさも判っている。
すごいことですね。
ちなみに手術に立ち会ってきましたが、専門家に任せて正解でした。
背骨にいくつかの奇形があるため、ダックスフントのように、
目印になる骨の形が役立たなかったのです。
アプローチする位置の確認は、相当慎重になさっていました。
通常、目印にしている出っ張りがなかったり、
横突起という骨が発育不良で小さかったり・・・、
自分が開けていたら、迷ってしまった可能性も十分ありました。
アプローチする位置が正しいのか、切る前に確認してスタートしました。
ちゃんとモノが出て来たので、その段階で安心したわけです。
術後の不安な状態で経過をみなくてはならなかったでありましょう。