日々の出来事

当院の出来事を紹介します

大雨

2011-07-31 10:51:03 | Weblog
29日の夜は、記録的は大雨で、関屋周辺もかなりの雨が降りました。

病院周辺の道路の側溝は、排水が逆流して吹き上げておりました。
信濃川や関屋分水路は、相当に濁流というか荒れ狂っていましたね。
自然の脅威の前には、できることが限られているという印象です。

当院のスタッフが住む新津では、避難勧告がでた地区もあったそうです。
30日の朝に出勤後、退勤して帰宅できるのだろうか・・・、
という話も出ましたが、実際には夜にはほぼ大雨は止んでくれました。

決壊したような話はこの地域ではなかったのですが、夜中まで気が抜けない状況でした。
病院が建っている地区は金鉢山町というくらいで、もともと新潟島の中では標高が高いのです。
なにせ「山」ですから・・・。
入院患者を抱えていますから、停電や水没など、心配すればきりがありません。
今回は大事なく乗り越えることができました。


気づく気づかない問題

2011-07-29 21:45:07 | Weblog
うちのスタッフに、最近頻繁に話す事例があります。

私がよく行く自然食のレストランがあります。
ここは素材もよいみたいですし、味もおいしい。
健康に配慮した、オーガニックと言われる素材を使って調理しています。

しかし、ホール側のサービスがとにかくなってない・・・。
食後に、とお願いしたドリンクが食事と一緒に出て来たり、
「今日のお薦めは照り焼きチキン!」と書いてあって注文したら、
後から来て「チキンの在庫がありません・・・」ときたり、
食べ終わっているのにドリンクが出て来なかったり、
ホットとアイスを間違えたり、
別の方が注文されたモノが運ばれてきたり、
とにかく毎回行く度に何かしら問題があるわけです。
最近は、今度は何やらかしてくれるかなあ・・・という目で見てしまいます。

早く食べ終わってしまうようなら、ドリンクの準備を急ぐとか、
いつもホットなのにアイスを頼んだら「珍しいですね!」と言えば常連と見てくれている、
とわかる訳かと思います。
私がほぼ毎週来ていることに気づいていないのかもしれませんね。

この話は、動物病院の診療にも当てはまります。
どんなによい診療を提供しても、会計が間違ったり、薬の種類や数を間違えば信用は崩れます。
どんなに良い素材を用いて高度な技術で調理しても、
提供する末端で(最前線で)しくじれば意味は失われます。

当院のスタッフに、朝からハッパをかけることも珍しくありません。
気づく人は何も教えなくても自ら気づき、修正・改善します。
しかし気づかない一部の方々は、教えてもなにしても気づかないものです。
それに気づくように指導・教育していくことが、私の仕事の一つになっています。   






空気清浄機

2011-07-27 17:49:12 | Weblog
以前から使っていた手術室の空気清浄機が古くなったので入れ換えました。

うちの病院の院内エアは、手術室から引き込まれます。
一番清潔であるべき手術室からエアは院内に誘導されます。
最終的には汚染ゾーンである歯科処置スペースやトリミング室から排出されます。
室内のエアは一方通行にしてあるのですね。

古い空気清浄機は、それはそれでHEPAフィルター付きのよい機械でした。
しかし時代の進歩は、省電力で高機能化、殺ウィルス作用まで付いています。
まるでスマートフォンの進化のようです。

手術室の衛生管理の一環として入れ換えを行い、昨日記入した手術に臨みました。
なんか空気がキレイな気がして、ちょっといい感じでありました。
術後の経過は今のところ順調です。

今日の手術はキツかった

2011-07-27 00:01:17 | Weblog
猛暑の中、日々の診療に奮闘しています。
今日は本来、予約診療日で、私はお休みのはずでしたが、
手術日程の都合上、休日返上で午後はずっと手術に入っていました。

15歳の高齢トイ・プードル、持病に心臓の弁膜症・僧帽弁閉鎖不全があります。
陰部から膿が出てきた、元気食欲がない、と来院されて入院していました。
単純な、よくある子宮蓄膿症かと思ったら状況がかなり違いました。
エコー検査で子宮に大きな腫瘤が見つかったのです。
おまけに左の副腎が半端なく大きい・・・。

クッシング症候群の可能性を検討しましたが、典型ではない。
検査結果から副腎の腫瘍が疑われました。
調べて行くうちに、脾腫、乳腺腫瘍4つ、皮膚の肥満細胞腫一つ、腸骨下リンパ節腫大が見つかりました。

貧血もあって麻酔リスクが高かったので、輸血を行い、今日の午後手術に持ち込みました。
肥満細胞腫、乳腺腫瘍、卵巣子宮摘出、脾臓摘出、左副腎摘出、リンパ節の切除生検を
一括で行ないました。
わんちゃんもよく耐えてくれました。うまくいったと思っています。

内分泌疾患を抱えている高齢な犬や猫の麻酔は、高いリスクが伴います。
今回、かなり慎重になりつつ準備をして臨みました。
ビビっている時は、不思議と何も起きないものなんですね。
輸血の他に、強心剤や鎮痛剤、血圧管理、電解質や血液ガス値の異常の補正など、
ありとあらゆる知恵を総動員して乗り切りました。

たまたま同日・同時間に、飼い主さんのご家族も5時間予定の手術だったそうです。
その手術が終了してから、飼い主さんは手術中のワンちゃんに面会に来てくれました。
少々お待ちいただきましたが、術後の覚醒前の状態で面会していただけました。
やはり犬も「家族」なのです。
どちらの手術もうまくいって何よりでした。
24時間は油断できませんが、今のところ落ち着いています。
一晩、術後管理は続きます。

動物病院も節電です・・・

2011-07-13 09:46:17 | Weblog
動物病院も節電に協力しています。

とりあえず、できることからやっていくしかありません。
全く電力なしで仕事をすることができないのは、皆同じですね。
それでもうちの温度管理はガスピーポンなので、全面的に電力頼りではないだけましです。

ピークカットをするために夜間に充電できる扇風機を購入したりもしました。
こまめに室内灯の消灯など、できることを実行しています。
犬や猫は人間以上に暑いのが苦手ですから、入院室はそこそこクーラーを点けざるを得ません。
人間の方が暑い部屋でがんばっているような状況です。

いかに普段、電気に頼って生活しているかを実感します。

リーダーシップセミナーに参加してきました

2011-07-09 10:32:58 | Weblog
7月2日に、前回書いたベティン教授のリーダーシップセミナーに参加してきました。
講師は藤原直哉先生でした。
以前にも何度かお話を聞いていましたので、
内容はすんなりと頭に入ってきました。

今回は家内と看護師リーダーの菅野さんにも参加してもらいました。
スタッフの方々のどのように働いてもらうのか、その糸口になればと期待しています。
実際に指導の仕方に関しては、指導の方法が不適切なのでは・・・、
と悩んでしまう場合もあります。
時間をかけてコミュニケーションを保ちつつ、「指示待ちではない自発的な行動」が、
実行されるような職場文化を作らねば、と思いました。

素質のある、センスのある、自分と波長が合う、そういうスタッフを捜していたらキリがありません。
「9割が最高のスタッフに育つディズニーの教え方」などという本を買ってきて、読んでいます。
結局のところ企業は「人」「人材」が全てなんでしょうね。