日々の出来事

当院の出来事を紹介します

ゲルギエフ指揮のロンドン響

2010-11-28 23:08:28 | Weblog
昨晩は、少々早退けさせてもらいコンサートに行きました。

 ワレリー・ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団
 曲はシベリウスのバイオリン協奏曲とマーラーの交響曲第一番

やはりライブはいいですね。
CDやDVDで聞くのとは全く違います。
ホールの音響も大きく演奏に関わるわけですね。
素晴らしい演奏会でした。

10年くらい前に、ゲルギエフ氏が新潟に来た時も聴きに行きました。
演奏会終了後、晩ご飯を食べに車で古町に出かけました。
イタリア軒近くで前を走っていたタクシーが停車し、降りてきたのは・・・、

 ゲルギエフ氏、本人でした!

車の窓を開け、声をかけたら歩道から車道に戻ってきてくれて、
パンフレットにサインして、握手もしてくれました!
ファンを大事にしてくれるなあ、と感激した記憶があります。
もちろんこのサイン付きのパンフは、院長室に保管してあります。

今回も、CD購入者にサイン会があったみたいですが、
残念ながら急患の電話が・・・。

実は、出かける前から、
 「今日はあの犬が具合悪くなって、電話がかかって来る気がする」
と看護師に話していたのでした。

何か通じるものがあったのでしょうか?
それは現実になってしまいました。
理由は、緊急を要する肺水腫の発作です。
最近、すでに2回発作を生じていたので、また起きそうな予感があったのです。

コンサートの余韻覚めやらぬうちに、家路を急ぎ、夜間の救急で対応しました。
心臓病からくる肺水腫で、危険な状態でしたが、
一晩がんばって、なんとか持ち直させることに成功しました。

ゆっくり音楽を楽しむこともしたいところですが、
これは私の使命です。
ゲルギエフ氏がファンを大切にするように、
私も自分の患者さんを大事にしたい、と思っています。

急性の経過で・・・

2010-11-27 10:54:43 | Weblog
先週の木曜日に入院したワンちゃん。
急性腎不全に膵炎合併で重症でありました。
入院してがんばっていましたが、残念ながら昨日、一週間の経過で14時頃旅立ちました。

このワンちゃんは、その数日前には元気だったんです。
前の週にトリミングにいらした際は普通にしていたみたいですから。
夜な夜な見回りしつつ面倒をみていたので、辛さも倍増であります。

良い結果が出せなくて、少々落ち込みぎみの院長・浅井です。
仕方ないと言えばそれまでですが、いろんな治療に改善の傾向がなく、
よく一週間ももっていたな、と検査結果の経過を見て感じます。
この検査値では通常は一週間も持ちませんから・・・。

当日は昼前から危篤状態になっていました。
看護師が寄り添って、しっかりと看病してくれていました。
朝、家の方が見舞いにいらして、「覚悟はしている」、とおっしゃっていました。
「でも、連れ帰っても何もできないし・・・」、
お任せしますと言われていましたが、悩ましい状態が続いていました。

この分野に詳しい大学の教授にもご相談しましたが、
それまでやっている治療以上のこともできないような話でした。

先週まで元気だったのに、数日の経過で残念なことになってしまいました。
本人はもちろん、ご家族も獣医師も、誰も悪くはないのですが、
悲しい事に、うまく結果が出ない事態も時々体験します。
また一人、大切な患者さんとお別れしてしまいました。

やるべきことは全てやりきった、それがせめてもの慰めでしょうか・・・。



日帰りで講習会参加

2010-11-26 01:11:35 | Weblog
今日は、予定を何とか都合をつけて、講習会に参加してきました。
たまたま知り合いの葬儀があり、東京へ出たため、そのまま午後から講習会に参加してきわけです。
新横浜まで行きましたが、すっかり都会も秋めいており、肌寒いものの好きな季節を実感・・・。

講習会に参加して、テンションが上がった院長・浅井です。
葬儀はつらいものの、高齢な方の場合はお互い順番にお迎えが来ますから納得できます。
東京・横浜を日帰りした後、さきほど病院の見回りをしてきたばかりです。

今までのうち(の動物病院)は、一生懸命診療していれば、それなりの結果がでてきました。
それは獣医師としてのポリシー、信念に基づく行動でした。
しかし開業して13年め、スタッフも増え、病院を新築移転、何かが足りない気がしていました。
次のステップを考え始めています。
模索しているといってもいいでしょう。

そんな中、タイムリーにある勉強会に出逢いました。
7月に初めてその会の講習会に参加してみました。
当日、たまたま講師の先生(代表者)に、新橋駅で乗り換えする際に出くわしました。
ゆりかもめに乗っている間に20分くらい、独占でお話する機会に恵まれました。
これも縁なのでありましょうか?
その方の著書はすでに数冊読んで納得していましたから、宿命的なものを感じずにはいられませんでしたね。

今日はその会の事務所で、初心者向けのブート・キャンプに参加してきました。
同じ志向性をもつ仲間や先輩から、いい刺激をもらえました。
うちの動物病院を、今後どう持っていくべきかの指標・方向性を再認識した次第です。


通信設定がうまくいきませんがな

2010-11-25 02:49:47 | Weblog
しばらく前にプロバイダを変えました。
ホームページのリニューアルに合わせたから、9月頃でしたでしょうか?
メールをウェブ・メールにしたたので、ある意味便利です。
しかし少々難点が・・・、外部で無線通信する仕組みを辞めていたため、
外にいるとパソコン内にメールがないため、見れません。

見回りして入院の世話をしてきた院長・浅井です。
外気温は7℃・・・、かなり寒くなってきましたね。

夕方から、家電量販店で狙っていた外部接続を申し込みに行きました。

「お試し期間があるので、接続デバイスを持ち帰って使ってみてください」
「快適ならば本契約になります!」

と当たり前のように言われました。
でも少々不安があった私は、「明日の出張時に使いたいから、今日つかえるように設定してください」
とお願いしました。
担当のお兄さんは、親切丁寧、親身になって対応してくれました。
でも・・・

小一時間、奮闘してくれましたが、通じないのです。
困りました。
詳しい人が設定できないものを持ち帰らなくてよかったです。
結局、接続できないまま、自宅に持ち帰り、再度ネットのHPから最新版のソフトを取ってみました。
でも、やっぱりつながらない!

数時間、奮闘してみましたがダメですね。
Mac の設定をいろいろ変えてみましたが、やはりつながらない。
 「お試し期間はいらないから、さっさとつながってくれ~」、
と思いつつ、仕方ないと諦めた状況です。
「快適な高速通信をご体験ください」
っていうコピーが空しく響きますね。

詳しいひとがやってもつながらなかったのですから、
不良品なのかもしれません。
時間の無駄と思い、今日の奮闘は終了にします。
ネットに接続できない・・・、時間は返ってこないのです。
普通に動かない機械は役目が果たせないので、かわいそうに見えてきます。

風邪が流行っているようです

2010-11-24 02:25:06 | Weblog
不安定な天候が続きますね。
風邪が流行っているようです。
うちの子二人もやられました。
嘔吐と腹痛です・・・。
でも私は今のところ平気です。
過去にかかって抵抗力があるのかもしれません。

入院の見回りをして、一息ついている院長・浅井です。
夜中に見回りは当たり前ですが、毎日なのでキツいですよ。

風邪の原因となるウィルスにもいろいろ種類があります。
鼻にきたり、喉にきたり、お腹にきたりします。
命に関わらないウィルスは、なかなか研究が進まないようです。
これからの時期は、やはりインフルエンザが怖いですね。

私は数年前にインフルエンザのワクチンをしてから、アレルギーが悪化しました。
もともとアトピー体質でありますが、明らかにワクチン後に悪化しました。
ワクチン自体は悪くないでしょうが、体の免疫システムに対して、
「余計な」刺激となったことは間違いないでしょうね。

久しぶりにワクチンを接種し、その後アレルギーが悪化、
もうしばらくはワクチン接種は見合わせるでしょう。
ワクチンは諸刃の剣なんですね。
伝染病を防ぐ可能性が高まる反面、余計な副反応もおき得るわけです。

インフルエンザ脳炎なども怖いですが、風邪をこじらせての肺炎なども十分怖いです。
肺炎や脳炎って、免疫のシステムが狂って暴走した状態です。
早めに対策をとることが、なにより重要だと思います。
皆さん、早めの診療、早めの治療、安静を保ってこじらせない努力をしてください。


婚約祝い

2010-11-22 18:08:37 | Weblog
先日、仲間の獣医さんで結婚が決まった方がいて、お祝いの会をしました。
婚約者を連れてきてもらい、仲間うちで飲み会をしました。
友達の先生は晩婚なわけですが、フィアンセは若い方なので、
待ってた甲斐があったね!、と皆が思ったことでしょう。

日暮れが徐々に早くなり、淋しい気持ちになるのは、私だけでしょうか?
確実に冬が近づいていることを肌で感じる、院長浅井です。
忘年会にはまだ早いですね。

11月が誕生日という仲間の先生が二人いました。
実は私も11月の生まれです。
お祝いかねて、珍しく(?)二次会に連れていかれました。
私は酔うと寝てしまうため、普段は一次会で帰宅します。

その晩は、家族が長野の親戚の家に行っていて、一時独身状態でした。
Y先生のたってのお願いで、二次会に行き、チビチビ飲んで3時頃帰りました。
時間外は柳田先生にお願いしていましたが、重大な状況はおきませんでした。
(こういう時に急患が多いのです)

40歳過ぎて初婚でも、全然問題ないですね。
時期は出逢いですから、縁ものなんだと思います。
酒が飲めないN先生、どうぞ幸せになってください。
でも、たまには僕たちとも遊んでくださいよ。

病理解剖の重要性

2010-11-19 23:25:18 | Weblog
不安定な天候が続きますね。
体調を崩していませんか?
動物たちもこのところ、急に具合がわるくなる子が続出です。

病理解剖の検査結果を大学の先生からいただき、
意外な結果で驚いている院長・浅井です。

先日、膵炎を患っていた患者さん(犬)が亡くなりました。
消化管(十二指腸)の穿孔に伴う腹膜炎でした。
バリウム造影などの検査結果から、それはわかっていました。
飼い主さんが人間の内科医でしたので、獣医学の役にたてて欲しい・・・、
と病理解剖でご献体いただきました。
丁寧に見させていただき、検査検体を獣医大学の病理に送りました。

今朝、検査結果がきました。
確かに慢性の膵炎が存在している。
消化管穿孔部もある。
意外な問題は、穿孔した部位ではなく、その近く、
胆管の十二指腸開口部、に癌が見つかったことです。
肝外胆管の十二指腸乳頭に活性した胆管癌・・・
犬ではこの部位のこの病気が発生した報告がないそうです。
人では同様な疾患はあるんだそうです。

エコーで大まかに異常があることは気づいていました。
腫瘍の可能性があることも予想していました。
しかし過去に報告がない部位に稀な腫瘍が発生しているとは・・・。

顕微鏡的な診断になりますので、肉眼や外からのレントゲン・エコーでは
判断困難でありましょう。
バイオプシーや病理解剖の重要性を再認識しました。
人には、司法解剖や行政解剖などの仕組みがあります。
また人間の医療でも、子供の場合、病理解剖は少ないのだと聞いたことがあります。
動物も子供と同じです。家族です。

悲しみにくれる中、ご献体で病理解剖で確認させていただき、
ありがたく思いました。
獣医学の進歩に、また一歩貢献できたと思っています。









30ウン年ぶりに同級生から連絡が・・・

2010-11-18 19:36:55 | Weblog
そろそろタイヤ交換も考えなくてはいけないくらい、寒い日が続きますね。
風もけっこう強いですね。
駐車場のピロティに、風で飛んで来た葉っぱ等がたまります。

寒くなってきましたが、皆さんと動物たちは、お元気でしょうか?
看護師向けの専門誌に「歯周病と全身管理」の原稿を書き終えて、
半分燃え尽き状態の院長・浅井です。
今日は(昨日の夜中からですが・・・)きつかったです。
数日前から風邪気味だったので・・・。

原稿を書きながら、重症の尿毒症で入院中の猫ちゃんの管理を行い、
夜中に何度も見回り、ほとんど徹夜でありました。
おまけに、今日は朝イチから重症患者さんが連続しました。
急性腎不全と心臓弁膜症が合併しているシェルティに加え、
昼前には肺水腫をおこした呼吸困難のパグが入院しました。
今日は、柳田先生がお休みでしたから、尚きつかったわけですね。

一昨日、小学校時代の同級生から、病院のホームページにメールがきました。
とても懐かしい名前での問い合わせでした。

 「院長先生は、大沢台小学校にいたあの浅井くんですか?」

そうです。
小学校の時の同級生で、途中で引っ越していった友人からのメールだったのです。
30ウン年ぶりですからね・・・ビックリでした。

そう、インターネットは場所を越えるだけでなく、時間も超越するのであります。
懐かしい名前に、よく連絡くれたなあ、と感激しております。

追加事項もあるので、それは次回に書かせていただきます。

今日はダウン・・・





原稿書きは自分の勉強

2010-11-16 13:06:18 | Weblog
本日火曜日は、当院は予約の診療日です。
今日の担当は柳田先生です。

午前中から避妊手術や慢性腎不全の猫ちゃんに対する輸血など、
けっこう忙しいようです。
予約の日は、ゆっくり診ないといけない患者さんや、
他の動物がいると落ち着かない患者さんのために利用しています。

今日は一日、連載の原稿書きに追われている院長・浅井です。
新年号の原稿は、締切が早いのです・・・。
とほほ

先日、やはり連載をもつ開業獣医師の先輩と話す機会がありました。
「原稿を書く事は、結局自分自身の勉強だよ!」
と言われて同感でした。

うろ覚えや何となく記憶していることを、書き出すことではっきり認識できるんですね。
特に、他者にわかりやすく伝えようとすることはけっこう難しいですね。

飼い主さんに説明をする場合も同様です。
平易な言葉で、わかるように説明する、でも本質ははずさない・・・
そういうことです。

今書いている原稿は、動物看護師向けの専門誌の原稿です。
連載途中で、内容が難しいのでもう少し平易な表現をして欲しい、
と読者からの要望があったそうです。
先々月号から、私的にはかなりユルい表現で書くようにしています。

私にはその方が難しいのですが、これも違った意味で勉強であります。




現場でのコミュニケーション

2010-11-15 00:21:57 | Weblog
今日は、新潟県獣医師会の講習会がありました。
午前中は診療し、午後から勉強に出た院長・浅井です。
診療の合間をぬっての講習会参加は、勤務医の先生がいてくれるからできる事なのです。

今回の講師お二人は、ご夫妻で獣医大学の教授をされています。
前半は、胆嚢の外科と門脈体循環シャントに関する講義を
後半は「動物の医療現場におけるコミュニケーション」と題して、
患者さんとそのご家族とどう接するべきか・・・、
に関しての講義を聞いてきました。

私は駆け出しの研修医だった頃、このお二人に初歩の初歩からご指導いただきました。
基礎系の研究室を卒業した私は、臨床の現場での仕事は全くできなかったのです。
お二人は大学の先生をされていますが、開業のご経験もあり、現場のことがよくわかっておられる方です。
患者さん(ご家族)の話をきちんと聞く診療に対する態度や、
きちんと診断をしてから方策を考えていく姿勢、
実際の手術や検査に関する手技の指導など、初学者の時代にこの方々に習ったことが、
今の診療に直結しています。
私に取っては、極めて重要な修行の時代でした。

お互いに年齢を重ね、私も立派に中堅どころ、となりました。
臨床という、患者の命やご家族の心に直接関わる仕事のつけたことは、
喜びでもあり誇りでもあります。

やれる限りの手を尽くして、日々の診療に向かいたいと考えています。