日々の出来事

当院の出来事を紹介します

お別れ

2007-04-29 06:58:17 | Weblog
長い間、慢性腎不全で通院してくれていたニャンキチ君が亡くなり、昨日お母さんが挨拶に来てくれました。最期は自宅で看取られて旅立ったようです。他の持病もあり、輸血で何度も危機を乗り越えてきてくれました。猫を息子と呼べるご家族に面倒をみていだだけて、この子は幸せだったろうと思いました。

お別れ

2007-04-14 05:04:19 | Weblog
 先程、時間外で救急診療してきました。長い間心臓病を管理してした犬で、限界に来ていました。中年期以降に多い僧帽弁閉鎖不全症は、完治が無い慢性の進行性の疾患です。何種類ものお薬を飲み続け、発作も乗り越えてなんとか今日までがんばってきてくれました。
 飼い主さんの考え方に配慮して入院には敢えてしませんでしたが、4時に救急で治療して帰られたすぐ後に車中で突然亡くなったようです。再来院時にはお迎えがすでに来ていました。この子は長い間ずっと診てきた子で経過が予測できたので、このような結果になると本当にかわいそうです。飼い主さんのつらさはいかばかりか、と思います。 臨床家は患者さんを看取らなければなりません。テッタちゃん、今までよくがんばったね。天国で安らかに眠って下さい。

狂犬病ワクチン集合注射

2007-04-13 08:36:28 | Weblog
 4月~6月中は、犬の狂犬病ワクチン接種のシーズンです。法律で義務づけられているわけですが、特に今月は集合を行なう月です。私も当番日に今月は4回、出張しなくてはなりません。政令指定都市化に伴い、かなり遠方まで出掛けなくてはならなくなりました。勤務の筋師先生や田中先生がいるので当院はまだいいのですが、午後からの診療に影響が出る病院もあるようです。
 先日伺った札幌では、数年前に集合注射をやめて、病院での接種だけに統一したそうです。やはり雨や砂埃の舞う外で、まともな診察なしで流れ作業的に注射を行なう、というのは衛生的にも良くないと考えます。今までの習慣を変える、という事は、行政との関係もあり、簡単にはいかないようです。

医師との相性

2007-04-11 10:42:09 | Weblog
 獣医師と飼い主さんの相性というテーマは、実はとても重要です。小児科医と親、子供の担任と親、という関係と同じ形態だと思います。患者さん自身が症状を訴えることができないわけですから、必然的に親・飼い主さんから様子を伺うことになります。
お話をしていく中でお互いの相性みたいなものも見えてきます。お金がいくらかかっても最善・最新の医療を受けさせたい飼い主さんもいれば、お金の問題ではなく検査や手術のリスクが背負えないとか、いじくりまわしたくないと考えている飼い主さんもいるわけですね。
 動物病院では症状が話せない動物たちが相手なので、検査はとても重要です。治療していくためにはその根拠が必要だからです。また手術の場合、やっても大丈夫なのかの判断にも検査は必要です。ところが検査をしないで治せなどという、話の通じにくい飼い主さんも稀にいらっしゃいます。相性といえばそれまでですが、話が噛み合わない・・・。いくつものオプションを提示するようにしていますが、どれも受け入れられないという場合もたまにはありますね。困ってしまいますが、それでもなんとか形にするのが、プロの責務と考えています。
 4月から田中先生が勤めてくれています。彼なりの臨床経験や知識を踏まえて飼い主さんと話しているようです。何人かの飼い主さんから、すでによい評価をいただいています。当院には3人の獣医師がいるわけですが、相性の合う先生と付き合っていただけたら、と考えております。

和民でびっくり

2007-04-08 23:37:21 | Weblog
札幌での学会の帰りです。明日の朝一で長男の入学式に出席するため、神田に泊まります。居酒屋の和民で夕食です。驚いたのは、店員の方々に外国の方が多いことです。韓国系の方やパキスタン?系の方が働いています。たどたどしい日本語ですが、がんばっています!日本人がわすれかけているかもしれない、ひたむきさを感じています。

札幌夜間動物病院

2007-04-08 00:26:12 | Weblog
学会の打ち合せ後に、札幌夜間動物病院さんに見学に行ってきました。若いスタッフがキビキビと働いていました。責任者のある先生に案内していただきましたが、時間外で常に初診という状況は大変そうでした。夜間病院特有な問題点や悩みを教えていただけました新潟にも将来、夜間病院ができるといいですね。。

札幌で新潟展

2007-04-07 14:05:18 | Weblog
日本臨床獣医学フォーラムの派遣幹事として、明日の北海道地区大会の準備で、今朝から札幌に来ています。同業の仲間たちが楽しく勉強できるように、お手伝いに来ている訳ですね。買い物に寄った三越で新潟展をやっていて驚きました。日本海側初の政令指定都市化も、県外から見ると中から見るのとは違った印象がします。自分の病院は、筋師先生と田中先生がきちんと留守を守ってくれています。私も勤務医だった頃、院長がいない時はヒヤヒヤしたものです。留守を守って力を付けてきました。患者さんの皆様もヒヤヒヤでしょうが、若い先生方を育ててやって下さい。

最先端動物医療

2007-04-03 15:17:30 | Weblog
最先端の放射線療法を受けていただくため、当院の犬の患者さんを三重県の南動物病院さんにご紹介しました。このワンちゃんは肺に腺癌という悪性腫瘍があり、通常の外科治療では対応ができないレベルであることが判明したためです。
新潟には動物の放射線治療機はありません。東京の獣医大学の病院にも放射線治療機はあるのですが、今回は急いでいることもあり、三重の最先端医療の動物病院を紹介しました。遠方ですしお金もかかりそうですが、良くなる可能性にかけたいと思います。このように家族である動物のために最高の医療をしてあげたい、という飼い主さんが増えているように感じます。私共も飼い主さんも最善を尽くしています。

田中先生が着任しました

2007-04-02 04:14:25 | Weblog
4月1日から、獣医師の田中史彦先生が当院に着任しました。大阪出身で北里大学卒の田中先生は、しばらくの間動物の検査関係の仕事をしていたのですが、共通の知り合いの先生を通じて出会い、このたび当院で診療してもらうこととなりました。東京大学卒の筋師先生と合わせて獣医師3人体制で、完全な休診が生じないように努力して参ります。各自の得意分野も異なりますので、病状によっては意見を取り交わしながら診療していきたいと考えています。勤務する獣医師が近くにいると手本を示し続けなくてはいけないため、院長としてはけっこうプレッシャーなんですよね。

移転しました

2007-04-02 03:55:12 | Weblog
3月20日に病院を移転し、3月24日から新病院を開院しました。実際には21日から診療希望の方々は午後に拝見していました。ものすごい数のお花やお菓子類をお祝いとしていただいてしまい、スタッフ一同たいへん恐縮しております。まだまだ片付けが追い付かず、物の位置がつかめないような感覚が続いています。しばらくは仕方ないでしょうね・・・。思い起こせば大変多くの患者さんと飼い主さんご家族に支えられて新しい病院を開院することができました。これも当院を支持して下さった皆様のおかげと感謝申し上げます。これからも、全力で診療に取り組みたいと決意を新たにしているところです。今後ともご支援ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。