日々の出来事

当院の出来事を紹介します

専門家による手術

2007-12-26 00:00:16 | Weblog
昨日、整形外科を専門にしている獣医師に出張手術をしていただきました。交通事故で膝の靱帯が複数切れていたため、専門家にお願いして出張手術をしてもらいました。圧倒的に慣れていて複数の方法の長所と短所を熟知している方ですので、安心してお任せできました。多少お金がかかっても、こういう治療を望む飼い主さんが増えるのはたいへんよいことだと思います。

ぎっくり腰

2007-12-24 01:24:07 | Weblog
昨日、座っていて立とうとしたら突然背中の下のほう腰の上あたりがビーンと張ってしまい動けなくなりました。激痛ではないのですが、背中を伸ばせなくなりました。ぎっくり腰というやつでしょうね・・・。これは正式な診断名ではありません。筋・筋膜性腰痛症というようです。同じような症状なら犬では圧倒的に椎間板ヘルニアに伴う痛みが多いのですが、たまに原因がつかめず、ぎっくり腰なのかな?、と考えられるケースに出会います。久しぶりに患者さんの気持ちを感じています。ちなみにそれでも午後からの診療にはなんとか出ていました。今日は出張手術の予定が入っていますので、困ってしまいます。スタートして集中してしまうと、痛みも忘れてしまうものですが・・・。ちょっと心配ですね。

正しいワクチン接種・・・

2007-12-20 06:23:59 | Weblog
初診や転院でいらっしゃる犬や猫などの動物たちをみていて気になるのは、ワクチンの種類や接種間隔が不適切なのではないか、と考えられる例が案外多いことです。猫に生ワクチンを半年ごとに打っていたり、2ヶ月齢未満の子犬に多価ワクチンを打っていたり、が目立ちます。4ヶ月齢でパルボウィルス感染症のワクチンが打たれていないケースが多いです。絶対完璧なプロトコルは無いのでしょうが、学問的に改善が加えられた常識的なアップデートは学んでいただきたいものです。獣医学の常識は日々進歩しているのですから!

自宅でお迎えが来ること

2007-12-18 18:46:39 | Weblog
13年間お付き合いした柴犬のモモちゃんが、今日の昼に自宅で亡くなりました。飼い主さんご家族の意向もあり、通院で治療を行っていましたが、最近の落ち込みが激しく今日のお迎えとなってしまいました。私が新潟に来てからずっと診させていただいた子なので、こたえます。自宅で家族の方がいるところで看取っていただけたことはモモちゃんがにとっては幸せだったと思います。私の幼なじみのお母さんでお世話になった方が、今は意識不明でICU内に入院中なので、ダブルパンチです。昨日、甥っ子が生まれたので、嬉しいことと辛いことが同時に起こり、人生と世代交代を痛感しています。

薬の数・・・

2007-12-16 22:41:43 | Weblog
西洋医学的アプローチでは異常の一つ一つに対して対応していくため、お薬の種類が多くなってしまう傾向があります。微調整をすることを前提に考えると、どうしても数種類になってしまいがちです。見た目をなるべく一つにするだけなら、まとめて粉にしてしまえばよいのかもしれませんが、医学的にはあまり推奨できることではないようです。つぶしてしまうと薬剤の相互反応が悪くでる可能性や、早期に酸化してしまう可能性等も考えられるからです。胃を通過して腸で溶けるお薬も、珍しくなくなりました。組み合わせについては十分配慮をしています。当院では一つ一つのお薬の意味を説明させていただいています。不安な点があれば遠慮なくお問い合わせ下さい。

CTの威力

2007-12-13 01:50:18 | Weblog
椎間板ヘルニアが疑われるワンちゃんが入院しています。当院で脊髄造影検査を行い、椎間板ヘルニアによると考えられる変化が観察されていました。手術を前提にCTヲ撮影したところ、椎間板ヘルニアによると考えていた病変は、それまでの内科治療で改善していました。結局、手術をしないで済みました。念のため、CTを撮影して本当によかったです。確認をとることの大切さを痛感しました。

輸血

2007-12-11 23:01:13 | Weblog
10月10日。今日は研修日でしたが、田中先生が留守番してくれていて何件か診察してくれたようです。入院中の猫ちゃんが重度の貧血であるため、輸血が必要になりました。最近は大きな手術や病気のために輸血が必要となる機会が増えています。血液バンクも無いわけですから、ドナーは当然居候の犬か猫であります。クロスマッチ検査という面倒な検査をパスして、輸血する条件が整います。今日は1日、田中先生が奮闘してくれました。年間を通じて休みが実質的には無い当院のつらいところです。

僧帽弁閉鎖不全症

2007-12-11 22:59:30 | Weblog
11月6日の火曜日に、東京で日本大学の上地先生から心臓病の内科と外科について長時間の講義を受けました。頭の中を入れ替えるべき新しい内容や理論をたくさん聞けてよい刺激になりました。老犬に多い僧帽弁閉鎖不全症について、学問と実践が伴っていて、これからのトレンドがよくわかりました。

皮膚病センター

2007-12-11 22:58:44 | Weblog
11月14日。難しい症例をお願いしているどうぶつ皮膚病センターに、学会会合の後に寄ってきました。皮膚病理組織を顕微鏡で見ながら、有意義なお話ができました。大学病院時代の先輩で数少ない皮膚病の専門家ですので、こういう方とネットワークを持って仕事ができることは大変幸運なことだと思います。皮膚病は未解明なことも多く、奥深い分野です。こういう専門家の力を借りつつ、難病や珍しい皮膚病の診断・治療に邁進しています。

動物臨床医学会

2007-12-11 22:56:44 | Weblog
田中先生は、11月16日から大阪で開かれる動物臨床医学会に出張しています。しっかり勉強してきて欲しい、と思います。日進月歩の世界にいますので、各分野のアップデートが欠かせません。病院を閉めて飼い主の皆様に迷惑がかからないよう、交代で学会に行くようにしています。12月は院長が麻酔外科学会に参加のため、仙台への出張が決まっています。