日々の出来事

当院の出来事を紹介します

行くぞ埼玉!

2010-02-28 05:35:16 | Weblog
今、朝の5時半です。
準備できました。
これから埼玉県深谷市の「アニマルクリニックこばやし」へ向かいます。
行き慣れているため、道は問題ありません。

昨日書いた、精髄圧迫が疑われる犬を移送します。
ついでに見学してきます。
小林先生は、獣医師の先輩で私が駆け出しの頃からのおつきあいです。
困ると持ち込める動物病院なので、助かります。
CT やMRI、陽圧手術室完備のおそろしく巨大な動物病院です。
院長として、同業者として尊敬する先輩です。
今回は、またまたお世話になることに・・・。

脊髄疾患の犬を乗せての移動なので、スピードが出せません。
愛車のボルボは、こういう場合に最高です。
サスペンションが違います。
そこそこのスピードなら、振動は最小限の車なのです。
長距離の移動に向いた車ですし、冬の山越えなので、
こういう時に、この車種にしてよかったな、と痛感します。
走行距離が9万キロを越えました・・・。



急な「腰抜け」症例

2010-02-27 23:12:30 | Weblog
夕方、仲間の先生から電話がかかってきました。
用件は、不在になるため入院患者を転送したい、とのことでした。
お互いさまなので、お引き受けしました。
私も開業したてで、県外での結婚式や葬儀で、不在になる場合は、
先輩の病院へ行っていただいたことが何度もありました。

来院時に、そのワンちゃんは腰が抜けているというか後肢が立たない状態でした。
アッパー・モーターニューロン・サインがあり、脊髄横断性病変が疑われました。
問題は、神経反射で重要なプロプリオセプションと深部痛覚がほぼない、ことでした。
専門家による緊急処置が必要と考えられました。

でも土曜日の夜なんですよね・・・。
困りました。
埼玉の整形外科が専門の先輩獣医師の携帯へ電話しました。
「どうしましょう?」と検査結果と状態を説明しました。
「明日の日曜日の午前中に持って来なさい」とのご指示をいただきました。
日曜日だが、すぐCTを撮影して手術してくれると言うのです。
大学病院ではこうはいきません。
このケースでは、24~48時間以内の手術が必要なのですね。

立てなくなったのは、今日の昼からのようでした。
明日の昼ならギリギリ24時間です。
犬種から、脊椎の先天奇形である「蝶形脊椎」による脊髄圧迫が疑われます。
明日の朝、車で犬を埼玉まで運びます。
検査と手術が、うまくいくようお祈りください。
最善を尽くせば、それなりの良い結果が出ると、確信しています!




ちなみに別の方が謝ってくれました

2010-02-26 13:40:30 | Weblog
先ほどの、<病気を見て患者診ず>の件ですが、

医師の不愉快な対応後に、スタッフの方が謝ってくれたそうです・・・。
「あんな言い方して・・・、本当にごめんなさいね」

この一言で、親族の者は救われた、と申しておりました。

この医者、謝ったことないんだろうな・・・、と思います。
そして、誰が何か言っても反省もなにもないでしょう。
こういう医師が放置されていくのです。

「先生」と呼ばれる職業の方々は、尊敬に値する行動と発言が求められるのです。


病気を見て患者診ず・・・

2010-02-26 13:12:03 | Weblog
家族が入院したため、人の病院に頻繁に出入りする機会が増えました。
検査結果の説明を聞いたり、治療計画を聞いて行く中で考えさせられることがたくさんありました。
義父の入院担当医師は、遠方から説明を聞きに来た親族の都合に合わせて、
わざわざ日曜日の夜に時間を取って詳しく説明をしてくれました。
誠意を感じました。

一方、別の親族がかかった別の医師の対応のひどいこと。
私は現場にいず、又聞きなので正確なところは不明です。
私が聞いた限りでは、CTの検査結果を聞きに行ったら、
検査時とは別の医師が説明にあたり、
 診察室に入るなり「造影剤に使用を拒否したんだって!?」と発言、
 終止、横を向いたままで顔も目も合わせず、
 血液検査の結果やCTの画像をモニターで見せる事もなく、
 こちらが
  「検査を組んだ先生との間で、造影剤で具合が悪くなる人が時々いる」
  という話から今回は使用しないという話で合意したのであり、
  「拒否した」わけではありません・・・、
 と伝えたところ不機嫌になり、
 画像で2カ所病変が写っているが、
 「上から問題ないと指示がきているから問題ない、次は3ヶ月後」
 はいどうぞ!(次という意味でしょう・・・)、ときたそうです。

これはいくらなんでもひどい対応だと思いますね。
患者に向き合っていない。
配慮がない。
保険医療の弊害で、こういう医師が生まれてくるのでしょう。
そもそも自ら診察していない。
病変が写っているのに、次は3ヶ月後でいい(上からの指示だから)は責任放棄ですね。
確認するべきことをしないのは、「怠慢」というのです。
「こういう理由から、経過を見てもよい変化でしょう」、というなら話は別です。
良性の変化もある訳ですから・・・。
3ヶ月後に手遅れってことはないですよね?と確認したら、
「そんなこと、わかるわけない!」ときたそうな・・・。
こういう医師は、次に平気で「手遅れです」って言いますね!

発言や言い回しに配慮が欠如しているのですね。
患者は体調不良と大きな不安を抱えて来ているのです。
「忙しいのに診てやっているんだ!」
そういう反応がモロ出しなのは、この先医師が「お子ちゃま」である証拠です。
お勉強はできるから医師になった。
でも人の立場になって考えられない、
冒頭に紹介した医師とは全く逆の行動ですね。

<病気を見て患者診ず・・・>、
自らやスタッフに、戒めの言葉として心に刻みたいと思いました。










義父が入院しまして

2010-02-25 20:36:52 | Weblog
体調を崩していた義父が入院した関係で、アップがかないませんでした。
腹痛で検査入院していた家内の父は、治療のためしばらく入院生活することとなりました。
大きな病院では、同じ専門分野のドクターが複数関わってきます。
検査結果も複数の医師がチェックするようです。
消化器の医師は、それ以外はタッチしないシステムです。
このあたりが獣医療と全く異なります。
獣医師は全科診療ですので。

人は体調の変化を、自らの言葉で表現できるわけです。
ある意味、うらやましいです。
あたりまえですが、動物ではそうはいきません。
口がきけない点を思いやってやることは、
獣医臨床では極めて重要なことだと思います。

全科診療は大変ですが、全体を自分が診ているというプライドはあります。
まあ、良くも悪くも、全般的に適当になりがちではあるんですが・・・。
全体(ジェネラル)を診ながら、専門の先生の力をお借りする。
そうすることで、自分の実力以上の仕事ができる、と感じています。
歯科の治療は私の専門ですが、眼の手術は私の専門外です。
消化器外科は得意ですが、整形外科は必要最小限の実力です。
獣医師には、得意・不得意があるのが実情です。

心ある獣医師は、できないことは助け合うネットワークを持っています。
わからないことは教えてもらう。
この生活は変わることがないでしょう。


宋文洲さんの本を読んで

2010-02-16 19:05:30 | Weblog
なんとなく以前から気になっていた、宋文洲さんの本を読んでいます。
ソフトブレーン株式会社の創業者で中国人の方ですね。
本のタイトルが「社員のモチベーションは上げるな!」です。
なんとも逆説的、挑発的な題名であります。

医療の現場には、高い志というかプロ意識が重要だと考えています。
若いスタッフを中心に、やる気を保つことの難しさを感じています。
やる気がない訳ではないのですが、緊張感を保てているか、
どのような姿勢で仕事に向かっているか、
経験が長くなってきたせいか、気になることも増えていたんですね。

 他人のモチベーションを上げることは、そもそもできないんだ!
 牛にお前は馬だ!といっても馬にはなれないんだ!
 喉が渇いていない馬に水を与えても飲まないんだ!

などなど、経営者としてあるいは上司として部下とどうつき合うのか、
考えさせられました。
モチベーションは自発的にわき上がってくるもの、
そうなるように仕向けるのが上司の仕事ということでありましょうか?

経歴を詠むと、北海道大学の大学院に中国から留学してしておられたようです。
勤めた会社が倒産し、治安悪化の中国に帰れず縁の無い日本で会社を操業・・・。
自分が獣医大学の学生になって北海道にいた同じ時期、すぐ近くにそういう方がいたんですね。
どこかですれ違っていた可能性すらあります。

何となく気になる・・・、ということはそれ相応なアンテナを張っていたからでしょうね。
それで引っかかってきた。
会社の経営者としてのシビアさを上手に書いている印象でした。
上司たるものどう部下と接するべきか、経営者としてするべきこと、など、
耳の痛い言葉がたくさん書いてありました。

これで952円ですからね~。
実は、最高の投資なのかもしれませんね!

階段下に引っ越しました

2010-02-14 22:04:36 | Weblog
以前に予告した、階段下の倉庫(?)に引っ越しました。
3階の院長室は、書庫・事務室という感じになりました。
都合、二部屋使うことにしました。

3階の自室にいると1階の様子がわかりません。
私がおつきあいのある優秀な先輩方は、皆さん診察するスペースに机を置いているんですね。
目を光らせているためでありましょう。

私は当初、集中するために籠る部屋を移転時に作りました。
3階にある院長室です。
勤務医の先生がいるため、極論一日自室にいても診療は回ってしまうわけですね。
でも責任者として、目を光らせる必要性を感じてはいました。
やはり経験の必要な部分というものが、臨床の現場にはあるんです。
特に若い先生や看護師には、「直接指導」が必要だと思うことも経験しました。
特に、診療や検査処置に関する「イメージ」を語り続ける必要がまだまだあるようです。
本人たちはきちんとやっているつもりでも、指摘することは多々あるようです。

「目を光らせる」というのは悪い言い方ですが、やはり責任者の視線が必要な部分もあります。
スタッフは皆まじめに仕事に取り組んでいます。
ただ、よりいっそうの成長を促すには、厳しく指導する覚悟も必要なんですね。

とりあえず、受付奥の狭い階段下でがんばります。


階段下に引っ越しました

2010-02-14 22:04:36 | Weblog
以前に予告した、階段下の倉庫(?)に引っ越しました。
3階の院長室は、書庫・事務室という感じになりました。
都合、二部屋使うことにしました。

3階の自室にいると1階の様子がわかりません。
私がおつきあいのある優秀な先輩方は、皆さん診察するスペースに机を置いているんですね。
目を光らせているためでありましょう。

私は当初、集中するために籠る部屋を移転時に作りました。
3階にある院長室です。
勤務医の先生がいるため、極論一日自室にいても診療は回ってしまうわけですね。
でも責任者として、目を光らせる必要性を感じてはいました。
やはり経験の必要な部分というものが、臨床の現場にはあるんです。
特に若い先生や看護師には、「直接指導」が必要だと思うことも経験しました。
特に、診療や検査処置に関する「イメージ」を語り続ける必要がまだまだあるようです。
本人たちはきちんとやっているつもりでも、指摘することは多々あるようです。

「目を光らせる」というのは悪い言い方ですが、やはり責任者の視線が必要な部分もあります。
スタッフは皆まじめに仕事に取り組んでいます。
ただ、よりいっそうの成長を促すには、厳しく指導する覚悟も必要なんですね。

とりあえず、受付奥の狭い階段下でがんばります。


クレド

2010-02-12 02:31:32 | Weblog
「クレド」という言葉をご存知ですか?
「信条」とか「信念」などという意味ですね。
守るべき約束事、とでもいうのでしょうか。

高級ホテルとして有名なホテル・リッツカールトンが、
ビジネス界に「クレド」という言葉を広めてくれたようですね。
スタッフの方々は常にクレドが書かれたカードを携帯しているそうです。

ヘルベルト・フォン・カラヤンの「アダージョ」というCDを聞きながら、
「マイ・クレド(My Credo)」という本を一昨日買って詠み終わりました。
自分自身への約束を確認し続けることが重要というか・・・。
今の日本人は、自由がありすぎて(選択肢がありすぎて)、かえって自由がない。
だから不安に陥ってしまう。
そこに自分への約束を確認するクレドを携帯することで、余計な悩みがなくなる、
「自分のルール」を確認して行動することができ、ブレない大人になれる、
そういう内容でした。

動物病院のマネジメントで悩むところがあった自分には、タイムリーな内容でした。
私は、なぜだか悩みがあると必ず参考になる本に出逢える人なのです。
今までもそうでした。
ポイントで、人生の指針になる本や人に必ず出逢えるんですね。

その都度語ってきた、うちの動物病院の方針・信念・曲げられない一線など、
やはり表記して携帯する・貼り紙する・唱和することが必要だと感じました。
「最善を尽くす」、「全ては患者である動物と飼い主さんのために・・・」、
最大限の努力をすることの方向性を、スタッフに理解していただきたい、
と改めて思いました。
クレドを作成して共有することが、いっそうの脱皮に必要だと思いましたね。

クレジットカード

2010-02-08 09:56:23 | Weblog
アマゾンで歯科に関する専門書をネット注文しました。
クレジットカードでの支払いとしました。
アマゾンから、受付完了のメールが来た直後にVISAを名乗るメールが・・・。

基本的なウィルス付きメールはカットされるシステムを入れています。
一応読めば、チュニジアのATMでお金を使っているのはおかしくないか?
という内容なんですね。
ジャンクメール、ひっかけメールなんだろうと思います。
スキミングというカードの情報を盗む手口や、
カードそのものを複製してしまう手口もあるらしいです。
さきほどカード会社にも確認しましたが、大丈夫でしたので安心しました。

昨日と今日で3通もメールがきました。
チュニジア→オーストリア→スイス・・・だそうです。
読んだり消したりするだけ時間の無駄です。
ネットは便利なようで不便も発生しているわけですね。