日々の出来事

当院の出来事を紹介します

勉強会はキャンプ状態

2007-06-30 13:37:14 | Weblog
昨晩は、当院が事務局となって月一で主催している獣医師の勉強会がありました。会場の手配や講師との折衝がたいへんなのですが、遠方から来てくれる先生や夜遅くまで残ってくれる先生もいて、皆さんよく頑張っているな、と思います。
昨晩は会場に、患者さんである犬を連れてきた先生が二人いました。会場内に犬を入れられず、玄関の外で講師である大学の先生に診察していただきました。ライトが無く、特に最後は外灯まで消されてしまったのですが、釣り用のライトを持っていた先生がいて、キャンプ状態でも診察を断行してくださいました。臨床家は動物が好きでないと勤まらないな、と思いましたね。

久しぶりに・・・

2007-06-24 00:27:56 | Weblog
土曜日の夜に大学の同窓会が市内で行なわれ、参加してきました。学生時代に授業を受けた先生の一人が学長になられ遠路参加してくださいました。学長と紹介されてもピンとこない、とご本人に話たところ笑っておられました。
同行してきた関係者の方と話したところ、全く別の絡みから私の親友と親しい方であることが判明しとても驚きました。同業とは関係ない話からの派生なので、世の中案外狭いんだなあ、と思いました。その後久しぶりに親友に電話してその事を話しました。大人になると、親友ともなかなか会えないものですが、時間を作らねば、と再認識しました。

またフィラリア

2007-06-23 17:44:49 | Weblog
予防している飼い主さんが増えたせいか、最近フィラリアにかかった犬を診察する機械は激減していました。しかし移転後、またフィラリアが心臓にはいっている犬をみつけました。他の病院でフィラリア予防薬を処方されていた犬です。確認の検査をしていなかったようですので、すりぬけて体内にフィラリアがはいってしまったのかと考えます。飼い主さんは気付かない内に犬に感染していたわけですから恐い病気ですね。

寿命が縮む?

2007-06-12 00:28:46 | Weblog
犬や猫の飼い主さんに、不妊や去勢手術を薦める場合があります。睾丸が正常より大きくなって腫瘍が疑われたり、皮膚病の管理に必要な場合などです。
案外、聞かれることが多い質問に、麻酔をかけると寿命が縮むんでしょう?、あるいは痛いんでしょう?というのがあります。
意識がある状態での外科処置では動物に恐怖心を与えてしまいます。特に歯石除去は麻酔なしで無理してやると、あとからホームケアが全くできなくなってしまいます。
今の時代の麻酔剤はとても安全なものになっていますし、モニター機器が発達したことも幸いして麻酔管理方法が劇的な進歩をとげています。
100%ではないにしても、極めて安全になってきているのもまた事実なのです。鎮痛剤もモルヒネをはじめ優れたものが多数存在しています。麻酔や鎮痛剤で寿命が縮む、なんてことは心配することは正直ないと思います。
当院では、十分な安全性確保のために、十分な術前検査を行なっています。寿命が縮むことはないのですが、そういうことを心配するなら、今の病態の進行を心配して欲しいものです。

しこりを切り取る前に・・・

2007-06-06 22:30:57 | Weblog
今日来た猫の患者さんは、体に小さなしこりができて他の動物病院に行ったら、すぐ手術と言われて予約を入れたそうです。しかし不安になって当院にセカンドオピニオンを求めてやって来ました。
しこりに針を刺して中身を顕微鏡で確認する細胞診という検査を受けましたか?と伺うと、そんな検査はしていません、との答え。これではしこりの中身が腫瘍なのか炎症なのかが全く考慮されていません。万が一肥満細胞腫という悪性の皮膚腫瘍ならば、マージンを大きく取っての切除が必要となります。
当院で細胞診を実施してみたところ、中身は化膿性炎症と判明しました。必ずしも切除する必要はない、しこりでありました。私なら当分は手術はしないことを伝えました。なんでも切ればよい、という時代ではないわけですね。

ハエウジ症

2007-06-05 21:32:30 | Weblog
 昨日、具合が悪くなって入院したウサギさんがいました。調べていくうちに、陰部からなにかが動いて出てきました。看護士が悲鳴をあげたのでよく見てみると、そこには蝿のウジが大量にうごめいていました。 獣医師である私たちはたまに体験してきましたが、看護士たちは初めての体験だったようで、余裕がない感じでした。患者本人であるウサギさんは本当につらかっただろう、と思いました。おそらく子宮内から出てきた膿に感染して爆発的に増殖したもの、と考えられました。スタッフ一同、本当にかわいそうだと思いつつ、ピンセットで捕り続けることとなりました。

フィラリア

2007-06-03 14:11:51 | Weblog
今はフィラリア予防のシーズン真っ盛りです。犬にとっては非常に重要な病気の予防であるわけですが、たまに予防していない飼い主さんもいて驚きます。昔に比べて予防している方が増え、発生率は激減していると思います。
昨日、初診でいらした犬は何か理由があって引き取ったようですが、想定外にフィラリアに感染していました。外見は綺麗なんですが・・・。検査をしないとわからないことがあるのです。