日々の出来事

当院の出来事を紹介します

口臭測定器

2008-10-28 19:53:36 | Weblog
口臭の成分を解析してくれる測定器を導入しました。専門的には、ガス・クロマトグラフィーの一種です。オーラルクロマという器械です。動物病院での導入は全国初とのこと…。開発者と営業の責任者がそう言っているので、本当なのでしょう。目に見えないものを見えるようにすること。これが健康管理につながるのです。

お客様

2008-10-21 20:14:03 | Weblog
今日、田中獣医師のご両親が大阪から来ておられたのでお会いしました。よくよく考えてみると、当院の獣医師は私も含めて4人とも県外者ばかりでした。たまたま縁あって新潟にいるわけですが、不思議な感じがいたします。
 医療に対するイメージが、県内出身の先生と県外出身の先生とでは異なるように思います。例えば、東京の先生は自分の病院で対応できない場合はすぐに大きな病院や大学病院に回せます。そういう癖がついています。新潟ではそういう体制はまだまだ一般的ではありません。それでも当院からも年に数件は、獣医大学にご紹介して行く飼い主さんもいます。来月には心室中隔欠損症の犬の開心術を行うため、名古屋の専門病院に送ります。ここまですることは、まだまだ一般的ではありませんが、当院では当然の医療行為の一環となっています。県内ではお手上げの患者さんだからです。手術が成功するとよいのですが…。

講習会の準備

2008-10-18 17:59:06 | Weblog
年に三回、新潟小動物臨床研究会の一日講習会があります、この会の学術委員長なので、講師の先生との折衝や会場の準備等、やらねばならない仕事がけっこうあるのです。先日は講師である大学の先生からの添付ファイル付きメールが受け取れなくてあせりました。ファイルが重すぎて、プロバイダではじかれてしまっているようでした。宅ふぁいる便を使ったところ、無事に入手できました。光ファイバーなど、どんどん時代は大容量・高速化していきますね。古いパソコンをたまに使うことがあり、そういう時はなおさらスピードの変化を痛感します。当院では、困った場合はパソコンドクターにお願いしています。その方の犬はうちで診ています。餅は餅屋なんですね!

デジタル化

2008-10-16 13:42:48 | Weblog
診断や治療に必要な医療器械類が、どんどんデジタル化しています。特にレントゲン写真を撮影するシステムがデジタル化されたことは特筆に値すると思います。移転時に導入しましたが、露出の調整が後からできること、フィルム管理が最小限で、現像液の管理が無いことは、効率化と環境負荷の軽減につながっています。当院の完全ドライシステムは、診断精度の向上と環境保護を意識して採用しました。

医療用麻薬

2008-10-15 19:39:25 | Weblog
先日、免許更新の書類を出してきましたが、今や動物の医療における医療用麻薬の使用は常識となりました。以前は犬猫は痛みに強いとか、傷口のくっつきが悪くなるとか、麻薬漬けにするなんて、などさまざまな理由をこしらえて使用することを戒めるような傾向がありました。しかし動物の医療が進歩して、実はとても安全に使用でき、安価に動物の苦痛を取りのぞくことがはっきりしています。今では手術や術後管理、癌のペインコントロールにかかせない薬剤です。習慣性が強いため、恐がられているのでしょうね。

連休中は困ったもの

2008-10-14 03:36:16 | Weblog
 この3連休中は多くの初診さんが来院されました。かかりつけが休みであったり、急変・急患であったりといろんなケースがありました。尿が出なくて緊急処置が必要になった犬や猫も来ましたし、遠くは佐渡や長岡からいらした患者さんもありました。
 こういう場合の初診は今までの経過が自分にはわからないので、慎重にお話を伺います。避妊手術してあると言われてもよく聞くとホルモン剤インプラントを埋め込まれていたケースや、前医に低血糖と言われたといってもよく聞くと血液検査もしていなくて、症状からおそらく低血糖だろうということもありました。実際には低血糖はなくて感染に伴う症状でありました。
 常にぶっつけ本番の毎日です。勘で診療する時代ではないと感じます。この異常はどこから来ているのか、原因はなんなのか、適正な治療方法は・・・、考えるとけっこうしなくてはならない検査が増えてしまいます。やりすぎないように気をつけていますが、言葉が話せない以上データを取ることが必要になります。
 当院は「なんとか年中無休」を数年保ってがんばっています。実際のところ入院もいますし、急患や転院も多いので、他院が開いていない以上、うちが開けておかないと行き場がないのも事実なのです。浅井・田中・大塚・(筋師)で穴が空かないよう配慮しつつ、なんとかうまくつないでいきます。

開業して10 周年

2008-10-03 22:06:48 | Weblog
先日の10月1日、あさい動物病院を開業して10周年目の節目を迎えました。開業当初は賃貸のテナントであり、まともな医療器械はほとんどありませんでした。入院ケージと点滴ポンプ、顕微鏡とガス麻酔器、オートクレーブなど、全ての器械が中古でありました…。体重を測れる診察台やエコー、血液検査の器械類はしばらくしてから導入したものです。今から考えると、気合いだけで奮闘していたように思います。動物の医療を真剣に考える仲間に支えられ、また多くの方々の励ましもあってここまで来ることができました。感謝です。これからも、より良い動物医療を目指して精進して参ります。皆様に信頼される動物病院を作っていきたいと意を新たにしています。