日々の出来事

当院の出来事を紹介します

心配停止!

2011-10-25 16:07:14 | Weblog
言葉は、その使い方でなかなか難しい場合があります。
勘違いや同音で意味が異なる場合ですね。
看護師さんに印刷物の作成をお願いすると、時々不思議な言葉が使われます。

先日、院内掲示物の作成をお願いしましたら、
心肺停止が「心配停止」になっていました。
これはこれでおもしろいなあ・・・と思いました(笑)。

眼の病気である白内障や緑内障も、獣医大学の学生さんが、
白内「症」とか緑内「症」とかくことがありますね。

私もカルテを書く際に、急いでいると不思議な字を書いていることがあります。
笑って許して!、と言いたい時もありますし、
これは許せん!、と思う場合もあります。

先輩から「君はどこの小学校の出身だ?」
と聞かれたこともあります。
小学生レベルの字を間違えているケースもあるからです。
そういう場合は言い訳できませんね。

しっかり診ないと・・・

2011-10-24 18:06:37 | Weblog
最近、若い猫で腎臓病のある子が流れてきます。
確かに腎臓病の範疇なんですが、確定診断がされていなかったり、
不適切な治療がされていたりもします・・・。

「若い猫」なのに、老猫に多い慢性腎不全として管理されていたりする。
血液検査で腎臓が悪い・・・確かにそうだけどそれ以上考えていない。
尿路感染症や腎・尿管結石、水腎症の見逃しが多いですね。
先日入院していた猫ちゃんは、時間がたってしまっていたため、
尿管結石による水腎症で腎機能がひどく低下していました。
血液検査→腎不全→点滴や薬・・・
ではダメだったんですね。
膀胱へ結石が流れないようなら、本来外科の適応となるでしょう。

尿路感染があるなら、原因は球菌か桿菌か、どの抗生物質が効くのか、
調べてもいない。だからこじれてしまう。
エコーを診ていないため、水腎症を起こしているのに無視している。
そういうケースが後を絶ちません。
生まれつきの腎低形成や多発性嚢胞腎も時々見つけますが、
尿路感染がこじれた腎盂腎炎は見逃してはなりませんね。

腎臓病は、勉強すればするほど奥が深い分野です。
人間なら専門家がするべき仕事を、我々は日々の診療でやらねばなりません。
わからない時やうまくいかない時は、詳しい仲間に相談しながら、
仕事を進めるようにしています。






中学生の職場見学続き

2011-10-21 23:58:13 | Weblog
10月はそういうシーズンなのか、中学生の職場見学が続きます。
昨日は五十嵐中の学生さんが4人、見学に来られました。

最近のパターンは、診察見学後に血液検査の実習を行なうケースです。
私が採血した動物の血液を用いて、実際に血液塗抹標本を作成します。
それを顕微鏡で観察してもらっています。
看護師が指導できることもあり、楽しくやっている様子です。

手術があれば見れる方には見学してもらっています。
今回は、たまたま手術がない日でしたので、マスクとキャップだけ、
お土産で持って帰っていただきました。

通常、何故獣医師になったのかとか、仕事のやりがいや苦労は何か、
とインタビューを受けます。
今回の子たちには、
「やりがいのある特別な仕事が存在しているわけではない・・・」
「その仕事にやりがいを見いだせるかは本人の考え方次第ですよ・・・」、
とお話して差し上げました。

将来この子たちが、やりがいを感じられる仕事に出逢えることを祈っています。

職場体験

2011-10-13 09:43:37 | Weblog
中学生の職場体験を受け入れしています。毎年、何校かいらっしゃいます。

昨日から明日までは内野中学の子が来ています。男子3人女子3人です。昨日は開腹手術も2件、見学してもらいました。

写真は女子3人が、看護師から血液検査のやり方を教わっているところです。

感謝のお花

2011-10-07 11:33:05 | Weblog
昨日、長生きして頑張っていたワンちゃんが、自宅でお亡くなりになりました。そして今日、感謝のお花をいただきました。ありがたいことです。

このワンちゃんは、少々訳ありで保護され、今の飼い主さんに引き取られてきました…。既に持病があったにも関わらず、家族として非常に大切にしていただけました。

最期の時をご自宅で過ごせて、ワンちゃんにとってはよいことだったと思いますね。感謝と書いたお花が今朝病院に届き、たいへんありがたいことと恐縮しております。