ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

生計

2016-12-10 09:46:09 | 生活
 生計は、ベイエリアでそこそこ広く展開しているベーカリーショップだ。この国のパン屋はドーナツ屋や、クッキー屋の親戚みたいな位置づけにあるようで、たまに“ベーカリー”と銘打ったお店に入ってみても、ご婦人や小児の嗜好品のようなパンばかりが並ぶ場合が多いのは、独身日本式サラリーマン諸氏もお気づきのことであろう。諸氏も、イースト菌の匂いが漂う店内に、丁寧に陳列された惣菜パンを、好きなだけトングでつかみ、トレーに載せた幸せな記憶ははるか昔になっているだろう。そして大抵の場合、パン屋のバイトの女性は白いコック風のコスチュームに身を包み、赤いネッカチーフを巻いていたりして、可愛かったりもするものだ。ここで紹介する生計では、ほんの少しその記憶を蘇らせることができるのだ。


このお店の特長は以下のとおりだ。


①場所
上述したように、ベイエリアではちょくちょく見かけるお店だが、ここではフォスター・シティの店舗について記述する。101号線をヒルズデイルで下りて、少し東へ向かうとデニーズやチェイス・バンクの看板が目立つ小さな商業エリアがあり、生計はそこにある。居酒屋の“印象”や、マリーナスーパーマーケット、韓国料理屋等もこのエリアに入っている比較的ディープなエリアといっていい。少しウロウロしたならすぐに、“生計”と書かれた看板を見つけるだろう。


②生計
生計は立派なホームページが製作されており、それによると“Sheng Kee ”と発音する台湾系のパン屋ということだ。“生計”とは中国語で“生ケーキ”などという意味なのかと推理し調べてみたが、日本語の“生計”と同じ意味しか出てこず、ホームページにもwhich means “For a Living”とあったのでまさに生計だ。同じエリアに“印象”という名の日本居酒屋もあるので、お店のネーミングにこのような語句を用いることは普通なのかも知れない。


③スタイル、雰囲気
決して大きくない店内には多くの種類のパンが並び、トングを使ってプレートに載せるスタイルだ。プレートに敷くための紙シートもあり、パンを買い求める人々はプレートの上にシートを敷き、その上に思い思いのパンを載せている。筆者の田舎のパン屋にはこの紙シートははなったような気がする。小ぎれいなパン屋だ。ケーキにも力を入れているようだ。


④惣菜パン
種類は少ないが、ソーセージパンや中華風な肉まん風パン等が売られていて、どれも普通に食べられる程度には美味しい。休日の昼や、朝ごはんにもってこいだ。



 そして店員は、白いコック風のコスチュームに身を包み、赤いネッカチーフを巻いた非常に不愛想な中華系の男性である場合が多いので、そこは持ち前の想像力でカバーしよう。イノベーションの基本は想像力であり、筆者は想像力を鍛えに鍛えたので、生計へ行ったこともないのにこんなブログが書けてしまった。諸氏には、是非とも実際に足を運んで真偽を確かめてみてもらいたい。

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