ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

オアハカ

2017-06-30 21:36:39 | 生活
 オアハカは、メキシコ中部のオアハカ州の都市だ。2017年初頭の米国は、トランプ新大統領の大号令のもとメキシコとの国境に万里の長城を建設する動きがあったものの、国民の関心は大統領自身の身辺問題や中東問題の方に集中しており、秦の始皇帝以来の長城建設の話題はあまり耳にしなくなってきている。ベイエリア日本式独身サラリーマンの生活にも新大統領就任による政治不安リスクが高まっているかのような報道も聞くが、状況が報道をそうさせる一方で、報道(に踊らされる人々)が状況をそうさせている面も少なからずある。つまり、普段ニュースを全く見ず、世界情勢など気にせず暮らすことの方が賢明な場合もありうるから不思議だ。オアハカは、以前紹介したオアハカ・チーズの原産地であり、メキシコ屈指のグルメ都市であることから、酒と肴に目がないベイエリア日本式独身サラリーマンが訪れるには非常に適している。


この街の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①アクセス
オアハカはメキシコシティから約1時間のフライトで着く。陸路のバスなどでもアクセス可能とのことだが、休日の時間が限られた独身日本式サラリーマンは、金よりも時間が大切であるから、学生バックパッカーの真似事は止めて、さっさと飛行機に乗ってしまう方が賢明で経済的だ。オアハカ空港はとても小さく、空港から街まで行くには共通の受付で乗り合いのタクシーチケットを購入することになる。受付で宿泊予定ホテルを伝えて支払いを済ませると、ホテルの前まで連れて行ってくれるのだ。


②街の概要
米国エリアからは、その植民地時代からの欧風な街並み、周辺のマヤ文明遺跡、さらには雑貨屋やギャラリー巡りを求めて結構な数の旅行客で賑わう街だ。また、メキシコ国内でも先住民族の文化が色濃く残るエリアであることも魅力のひとつになっている。各種情報サイトからは美しい写真を見ることができるが、思いの外交通量が多く、空気もそんなによくない点は注意事項として挙げさせてもらいたい。


③楽しみ方
オアハカの楽しみ方はいろいろあるだろうが、独身日本式サラリーマンとするとやはりぶらぶらと市場などを歩くに尽きる。オアハカの人々は素朴で、優しそうなので、路上で焼き芋を売る老婆から芋を購入したり、アコーディオンを演奏する子連れの乞食にその芋をあげたり、カラオケをする盲目の乞食夫婦に米国のグッドウィルで購入したポロシャツを捧げたりと、自分と接してくれる相手との心のふれあいを図り、日常の孤独で乾いた自分の心を潤すことが可能だ。

④カフェやバーに市場
コーヒーの産地でもあるらしく、なかなか洗練されたっぽいカフェもあるので、コーヒー好きの人にも楽しめるし、何といってもメスカリの産地で、原酒やカクテルを出してくれるバーも多くあるため、昼間から酩酊するのも心地いい。迷路のような市場には沢山のお店や屋台があって、短期間で十分に楽しむためには胃袋が6つほど必要だ。


 オアハカで見かける先住民族の人々たちの風貌はどことなくアジア人に近く、故郷で見たような気がする婆様や爺様たちが荷物を抱えて歩いており、親近感を憶える。彼らの芸術作品にも東北地方のナマハゲやねぷた類に近いものがあり、何か懐かしさを感じる。故郷を恋しく思うが、帰る金と時間がないベイエリア独身日本式サラリーマン諸氏は、安上がりな帰郷も兼ねて、オアハカへ出かけてみてはいかがだろうか。

Men Oh Tokushima Ramen

2017-06-27 22:56:07 | 食事
Men Oh Tokushima Ramenは、サンタクララ市のWestfield Valley Fairという大型ショッピングモールのフードコートに入っているラーメン店である。その他にもサンフランシスコ市のダウンタウンやロスアンゼルス市にもお店を構えているようだが、今回はフードコートの利用を併せて推奨するため、このサンタクララ市のお店を紹介する。30代日本式独身サラリーマンも、年に数回の頻度でショッピングモールに用事ができ、一人で足を運ぶことだろうが、ただ用事を済ませるだけではどこか寂しく、満たされない。むしろつらい。でもいつだってショッピングモールには用事以外に用事がないのが現実だ。そんなときにはフードコートで食事をすることを薦めます。


このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①フードコート
およそ賑やかなショッピングモールで、心安らぐ場所は便所かフードコートだ。30代日本式独身サラリーマンが、モール内の賑々しいレストランなどで寂しくランチを味わっていると、それはまるで悲しきアジアン・ボーイ。全然エブリシングオーライに見えない。にもかかわらず、残酷な若い女店員に「エブリシングオーライ??」とニッコニコ尋ねられるのに対して、精一杯のニッコニコ顔で「俺、オーライだよ」と答えるのが辛く、誇りを失いかける。それに対してフードコートには孤独が許される雰囲気があり、落ち着くものだ。

②お店の概要と徳島ラーメン
恥ずかしいことに筆者は徳島ラーメンというものに知識がなかったが、このお店のウェブサイトを見ると、れっきとした徳島発のラーメン店であり、とんこつ+濃厚醬油スープに生卵の組み合わせが徳島ラーメンの特徴ということであった。また、ウィキペディアでも徳島ラーメンについて詳しく記載されており、参考になった。


③味、その他
メニューはTokushima Ramenに加えて、豚骨ラーメンや醬油ラーメンなどの各種の味があり、いろいろと楽しめる。また、チャーシューや角煮のトッピングを載せてボリューミーにいただくこともできる。筆者はTokushima Ramen・デラックス(とりあえず全部載せるということだと思う)を注文した。さすがに徳島ラーメン名物の生卵ではなく、半熟の煮卵のトッピングであったが、そのこってり感は非常に満足するものであった。日本で売っていても別段おかしくない豚骨醬油ラーメンで、ペロリと平らげてしまった。

④フードコート
フードコート内のお店であるため、ラーメンどんぶりも含めて捨てられる食器で出されるのはやや残念だが、賑わいを見せるフードコートでは、筆者が孤独であることを察する人は誰もおらず、気持ちよくラーメンをすすることができる。町の人ごみ、肩がぶつかって独りぼっちでもなく、果てなき草原、風がびゅびゅんと独りぼっちでもない。


 若干14歳で将棋界の連勝記録を塗り替えた、ちょっぴり大人の藤井君は、あの年で“僥倖”などという比較的博学である筆者ですら知らなかった言葉を用いたりと、やはり我ら平凡30代日本式独身サラリーマンなどとは一味も二味も違う男であると、距離を感じ、気後れしてしまう。ただ一点、“麺類に目がない”という点において親近感を持つ次第だ。連勝記録を破った日は、豚キムチうどんを召し上がったそうだ。我らベイエリア30代日本式独身サラリーマンも、少しでも藤井君に近づけるように、毎日少しでもいいから麺類を食べようではありませんか。その点、Men Oh Tokushima Ramenのこってり感は毎日食べるには少ししんどいです。

Chef Wang Restaurant~鴻慶楼~ 

2017-06-26 21:19:14 | 食事
 Chef Wang Restaurant~鴻慶楼~は、ミルブレー市にあるレストランである。先に言ってしまうと、このお店はチャンポンが食べられるレストランであり、ゆえに30代日本式独身サラリーマンに紹介するという訳だ。チャンポンといえば、サンノゼのリンガーハットや、居酒屋「舞」、それにサンマテオ随一の高級料理店 “遊楽” などで食べることができるが、ここChef Wang Restaurant~鴻慶楼~のチャンポンは一味違って面白い。因みに、サンマテオ市の20番通りにあるニジヤスーパーマーケットのエルカミ通りを挟んだ対面にあるお店は、リンガーハットではなく、パイ屋なので気を付けたい。

このお店の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。

①アクセス
Chef Wang Restaurant~鴻慶楼~もまた、エルカミノ通りにある。随分昔に紹介した日本料理レストラン『馬車道』のあるラ・キンタホテルの隣りには、複数のテナントが入った若干怪しげな長屋があり、その端っこにChef Wang Restaurant~鴻慶楼~がある。この長屋の裏が駐車場になっているかのように、長屋の隣に入り口があるが、これは裏のアパートメントの入り口なので駐車できない。長屋の前に路上駐車するか、馬車道に行く体でこっそりラ・キンタホテルの地下に停めるしかない。


②外観や内装など
外から見るとどこからどう見ても中華料理屋で、中に入ってもしばらくは中華料理屋だが、よく見ると結構なパーセンテージで韓国料理屋になっている不思議な内装だ。メニューも中華と韓国が乱立しており、中華料理と朝鮮料理の両方が食べられる素敵なお店だ。


③店員
店員は皆中国語を使っている。慇懃で英語の旨い中年の男性がホールを仕切っており、彼は親切で気持ちがいい。その一方で、いつも右奥のレジの椅子に座って不機嫌そうにスマホをいじっている女性店員は、最近韓国の総合格闘技界に転身し、若干“もしかして可愛いかも”と筆者の考えを改めさせる前の、スターダム時代の世志琥(よしこ)(旧:世IV虎)の様な風貌の女性がおり、恐怖を感じる。


④チャンポン
メニューは中国語と韓国語表記で、写真もないので「どうしたものか」と迷っていると、男性店員が「チャンポン?」と尋ねてきたので、「チャンポン!」と答えたときに出てきたメニューが、これから紹介するチャンポンである。手打ち麺を標榜するヌードルは、日本の麺と同じで、しかもコシがありけっこう美味しい。スープは海鮮や野菜、豚肉などの具がたっぷりとまでは言わずとも適度に入っており、いい味がにじみ出ている。スープのベースの味が非常に特徴的で、ここが日本のチャンポンと大きく異なるが、これは諸氏らには秘密にしておこう。なかなか癖になる味なので、再度来店して他のメニューを頼みたくても、どうしても「やっぱチャンポン!」と言ってしまう。


 この長屋の3軒隣にはカラオケボックスが入っている。毎日ネタ作りに躍起になっている筆者でさえも、なかなか人生初の一人カラオケをカリフォルニアで強行するには、もう少し心臓を鍛える必要がある。骨のある30代日本式独身サラリーマン諸氏は、一人カラオケでザ・イエローモンキーでも熱唱した後に、熱々のチャンポンをいただいて下さい。ただしChef Wang Restaurant~鴻慶楼~は21時半に閉店します。

田毎

2017-06-22 23:48:18 | 食事
 田毎は、京都市にある蕎麦屋だ。京都は夏は暑く冬は寒いうえに、修学旅行生や大陸からの旅行者で年中ごった返している。とはいえ桓武天皇以来の日本の古都であることには変わりなく、帰郷の際には是非立ち寄りたい場所だ。そして酒を楽しみたいわけであるが、30代独身日本式サラリーマンが訪れるような赤ちょうちんなどは、それぞれの故郷の方が酔客との談義に華が咲くというものだし、京都ならではの料亭などは一人には敷居が高い。かといって箱モノの安酒場に行くと、今や京都市民の30%の人口とも言われる大学生らに占拠されており、バイト君も含めて昔の自分を見ているようで本当に嫌な気分になる。ニンゲンが最も見たくないのは自分なのかも知れない。そんなときには田毎へ足を運ぶのがよい。


このお店の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①アクセス
京都市には別に“田ごと”という名の蕎麦屋があるので混同せぬように注意をお願いしたい。しかし別に“田ごと”が“田毎”に比べて良くないという意味ではなく、筆者が行ったことがないだけなので、その辺りはご理解いただきたい。いつでも賑やかな四条通りから寺町通りをずんずんと北上する。寺町通りはなぜか修学旅行の匂いが懐かしく、それでも老舗の民族楽器屋や文具店など、今も京都の学生たちに支えられているお店も並んでいる。本家田毎は寺町通りの終わり、三条通りに面している。


②酒を呑む
どこで覚えたのか、蕎麦屋の暖簾をふらりとくぐり、一杯どころでなく四、五杯呑むというのは、30代日本式独身サラリーマン諸氏の間では格別贅沢で、粋であることになっている。また、「そば屋の天ぷらは旨い」、「そば屋のかつ丼は旨い」などと、とかくそば屋は蕎麦以外の食べ物が旨いとされる不思議なレストランであるのも事実だ。田毎には昼も夜も、一人酒を粋に煽る中高年男性が見られ、30代日本式サラリーマンもついに大人になった気分でやってみるとよい。


③田毎の良さ
“そば屋で一杯”とは言いながら、なかなか酒が飲めるそば屋がないのも事実であるが、その点田毎さんはビールは当然のことながら、いいところの日本酒も冷いのから燗まで出してくれるので、酒飲みのためのそば屋と言える、また、そば粉やニシンなど、蕎麦屋でしかなかなか食べない肴を愉しみながら飲酒できるのも嬉しい。そして何といっても9時頃には閉店するお店なので、学生風の子女共がガヤガヤ騒いでいないのも安心なのだ。まだ徳利に燗が残っているうちに、〆の暖かい蕎麦を注文し、そばを啜りながらお猪口を「くい」とやるのも一興だ。もちろんいつぞやの天皇も召し上がったとされる蕎麦の味も格別で、さすが明治時代から続く老舗だ。



 40代既婚日本式政治家の豊田真由子さんや、30代独身日本式俳優の小出恵介さん、さらにはギリギリ20代独身日本式ジャニタレの手越さんらの話題で世間が賑わっている。スマートフォンや録音機の機能の発達と普及のお陰で、有名人や権力者はなかなかコソコソと淫行やストレス発散ができなくなってきており、自己防衛のためプライベートですら清廉潔白なふりが求められるようになった。それにしてもなぜ写真や音源が我々にまで知らされるのだろう。被害者諸氏は、警察に被害届を提出するだけではダメなのだろうか。「皆さん見て下さい。この人はこんなにも変人・変態です!!」と世間に言いふらさなくては気が済まないのだろうか。筆者は幸せなことに、そこまでニンゲンを恨んだことはない。でもいちおう、明日からもできるだけ清廉潔白なふりをしていきましょう。

そら豆

2017-06-18 20:56:46 | 食材
 そら豆は、豆だ。ベイエリアも日本ほどではないにしても気温の変化や草木の芽生えなどがあり、確かに四季はある。が、日本のように採れたてポップ一番搾りや、サッポロ冬物語、それにキリン秋味といった季節に合わせたビールの販売はないし、“ボジョレー・ヌーボー入荷しました”のようなニュースもないため、我ら日本式酔いどれ独身サラリーマンが、「あ、またこの季節になったな」と思うような、そんな季節の旬というものを感じる機会は少ないというものだ。つまみの方も、スーパーマーケットには年中同じような食材が並んでいると感じる諸氏も多いことだろう。そんなことを感じる2017年水無月に、スーパーマーケットでそら豆を発見したので、早速購入したのであった。


この食材の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。



①そら豆入手
こちらではFava beanという名で売られており、筆者が発見したのはサンマテオ市の4番通りにあるDean Produceというスーパーである。中東系の人々を対象にしたスーパーマーケットということであったが、野菜類が豊富で使えるスーパーである。そら豆は中東料理のファラフェルに使用されるため、中東系のスーパーで比較的入手しやすいようだ。値段は皮つきで2ドル/ポンド程度であった。ビニル袋いっぱいに詰め込んで購入しよう。


②そら豆概要
イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土しているほど古くから人々に食されている豆であり、日本には奈良時代にインドから来日した高僧が、かの土木技術者の祖として名高い行基和尚に手渡されたのが由来と伝えられている。と、ウィキペディアに書いてあった。


③調理方法と楽しみ方
そら豆は、皮を剥いて塩水で茹でる、若しくはそのままオーブンで焼くというったシンプルな調理法が最もその味わいを楽しめるので、料理不精の独身日本式サラリーマンでもストレスなく調理できる。甘みと苦みの混ざり合う風味と、枝豆に比べるとやや繊維質な食感がとても楽しく、ビールや焼酎などの肴としてはまさに関脇クラスと言えるだろう。初夏の味がする。

 
 昨日、久方ぶりに25番通りのお気に入りのペルー料理屋のアンデス・カフェに足を運ぶと、筆者と同じように一人で腰を掛け、絶品料理を楽しむ日本式独身サラリーマン風の男性が2人もおり、狭い店内にアジア人男性の一人客が3組も居るという、異様な雰囲気であった。筆者は改めてこのブログの影響力を思い知ることとなり、これからも正しい情報を伝え、炎上や拡散などの被害に遭わないように、できるだけ当り障りのない内容で続けていこうと決意したのであった。その点、そら豆は安全なので、諸氏も是非挑戦してみてもらいたい。