ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

99ランチマーケットで手に入るなかなかに美味い、インスタントラーメン

2016-11-30 22:19:14 | 食材
 99ランチマーケットで手に入るなかなかに美味い、インスタントラーメンとは、筆者が99 ランチマーケットで新たに発見した、なかなかに美味いインスタントラーメンだ。 独身日本式サラリーマン諸氏は、以前当ブログにて紹介した“生麺皇 扇貝海鮮味 『粗』”や“五木のインスタントラーメン”を既に愛用してもらっているに違いない。最近99マーケットで上記のインスタントラーメンが抜きんでて品薄になっているのは諸氏の所為である。そのため、筆者はやむを得ず新たなインスタントラーメンを求めてトライ・アンド・エラーを繰り返し、ようやく新たな逸品を見つけ出したので、ここで紹介していこう。

今回、紹介する食材は以下の3種だ。参考にしてもらいたい。


①湯河 雲吞 味(寿桃社)
これは、以前推薦した“生麺皇 扇貝海鮮味 『粗』”と同じ製造会社の同じ味であるが、麺が米麺のものである。パッケージも同じ青色のため、諸氏の中には既に“生麺皇 扇貝海鮮味 『粗』”と間違って購入し、これを“生麺皇 扇貝海鮮味 『粗』”と勘違いしている人もいるかもしれない。自分が購入した“生麺皇”をよく確認し、諸氏にとっての新しい“生麺皇”に挑戦しよう。調理法は、以前の記事を参照されたい。米麺の平たく厚い麺のコシが、麦の『粗』麺とは違う味わいを与える。


②Tubg-I 統一肉〇米粉 Chinese Onion Flavor (Unif社) 
“〇”の部分は“腸”であると思われるが、フォントが毛筆のため判読できない。上半が青く下半が白い袋の左側には、スーパーファミコンのゲームの画像のような二次元な雰囲気で、一人で椅子に腰を掛け、ハチマキを巻いた青年が柄杓を持っている様子が描かれている。味は良い。細い米麺に、あっさりとした醬油味の中に、しっかりとした玉ねぎの風味が出ており満足する。ただし、調理法は“生麺皇 扇貝海鮮味 『粗』”と同じように、オイルの入った袋は少ししか使用しないことを強く薦める。


③公仔麺 麻油(公仔DOLL社)
これも袋の色が青い、香港製造のインスタントラーメンだ。袋の正面にはナルトやネギ、キクラゲが載った、美味しい見た目のラーメンが映し出されている。味は胡麻油の香りが非常によく効いており、ベースの醬油味が日本人に合っている。はっきり言って、特性胡麻だれを売りにした、「あらよっと、出前一丁」と同じか、それより美味であるといえる。強くお勧めできる。




かつて、大事なことをたくさん教えてくれたアーティストがいみじくも、『貴方がいないことが寂しいのではない、貴方がいないと思うことが寂しい』と言った。これは違う見方をすれば、『たとえ貴方がいなくても、いると思えば寂しくない』や、『もし貴方がここにいたとしても、いないと思うと寂しい』ということになり、「存在」と「観念」に対して強いテーゼを与えている。わざとむつかしく言ったかのような、『我、思う。故に我あり』という言葉の意味を明快に示してくれている。美味いインスタントラーメンの袋が青いんじゃない、美味いと思うインタタントラーメンの袋が青いのだ。独身日本式サラリーマン諸氏も、まずは「袋が青いか否か」で、インスタントラーメンの貴賤を判断してみるといいだろう。

Kamakshi's Kitchen

2016-11-27 09:49:16 | 食事
 Kamakshi's Kitchenは、サンカルロス市にあるインド料理レストランだ。カルトレインのサンカルロス駅の東口、つまりエルカミノ通りとは逆側の出口を出ると正面にある。だが看板が目立たないし、正面の街路樹で隠れたかたちになってしまっているので、少し辺りに目を凝らさないと見つからないかも知れない。駐車場はなく、通りに路上駐車することになるが、あまり混雑したエリアではないので、駐車に苦労することはないだろう。


このお店の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。

①コンセプト
このお店はベジタリアンの為のインド料理屋だ。13億人の人口を抱えるインドの中には様々な宗教や言語、民族の人々がおり、菜食主義者の人も数多く存在する。ヒンドゥー教のカースト上位者や、ジャイナ教などがそれに当たるということだし、そもそも仏教も肉食を禁じていたはずだ。その掟の内容や厳しさも宗教や階層によって異なるようだが、調べてもなかなか覚えられないので割愛する。筆者の同僚のインド人の場合は、本人は菜食で決して肉を食べず、奥さんは肉を食べるのだそうだ。だが彼の宅に招かれた折、彼は普通にタンドリーチキンを食べていた。これは決して“食っとるやないかい”という突っ込みを待っていたのではなく、彼のアイデンティティの戒律では“普段は菜食、特別な日は食べてもいい”ということなのだろう。国単位の枠組みでは、彼らの文化をとてもカテゴライズなどできない。



②内装・雰囲気
そんなベジタリアンインド料理屋のKamakshi's Kitchenのお店の中は家庭的な雰囲気だ。橙色の壁には電飾やインド風の陶器の飾りや、仏と思われる男の顔が描かれた絵がかけられており、温もりを感じる。木製の卓は2人掛けも用意されており、一人で食事をする人も見られる。予想のとおり大方の客はインド系の人々だが、白人もちらほらと見られる。そして眼鏡をかけた中年のインド人の店員が非常に慇懃で、やさしい気分になる。


③メニュー、味
メニューに写真が無いので、基本的には何が何やら判らないのだが、ドーサという南インドのクレープのようなものがメインのようだ。中に芋や豆や玉ねぎが入っているものもあり、それにヨーグルトやカレーのソースに付けて食べる。我々が知っている、兎に角バターの匂いが大胆なナンやカレーとは違い、あっさりしている。東京などで店を開いたら“女性に人気”などと取り上げられそうな味である。また、ビールやワインも売られており、それと5、6ドルのおつまみ系メニューとして、米でできた団子のようなものや、サモサを合わせて楽しむことができる。

日ごろ肉々しいものばかり食べている独身日本式サラリーマン諸氏は、だんだんと肉食獣のように目と目の間が近くなり、広範囲を見張ることより、獲物との距離を測ることに重点を置いたライフスタイルへと変貌してしまうだろう。たまにはこのKamakshi's Kitchenで野菜だけを摂取し、落合博満氏やショーケンのように目と目の距離を広げてみてはどうだろうか。

ウドゥピ スナック

2016-11-20 18:33:38 | 食材
 ウドゥピ・スナックは、スナック菓子である。ウドゥピとはインド南部の地方の名前であり、ウドゥピ・スナックはその地方のスナックということである。先日記載したとおり、筆者が最近出入りしているインディアン・スーパーマーケットのナマステ・プラザでは、多くの種類のスナック類が販売されている。その中でもこのウドゥピ・スナックは、赤と緑色の目を引く装丁の真ん中に、中身の写真がしっかりと写っている安心感と、大きすぎないハンディーなパッケージから、インドスナック初心者でも比較的手に取りやすい。若い頃にはかっぱえびせんやポテトチップス等をつまみにして、学友の宅で酒を飲んでいたであろう、30代独身日本式サラリーマン諸氏に、ビールと一緒に美味しく楽しめるインドスナックをいくつか紹介していこうという企画なのだ。ウドゥビスナックには沢山の種類があるが、今回は下記の5種を紹介する。


この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①Original Plantain Chips
プランテンとは、日本では“食用バナナ”とでも呼ぶべきか。熱帯地方では主食にされるバナナのことである。甘くない。Original Plantain Chipsはプランテンの輪切りを揚げたものであり、バナナチップスと見た目は同じだが、味が甘くない。サクっとした歯触りの後の、うっすらとした塩味、そしてプランテンの持つほんのりとしたバナナの香りと濃厚な脂肪分が口の中に広がる。

②Murukula
Murukulaは、まるでキューピマヨネーズを3、4センチ出したものをそのまま揚げたかのようなフォルムのスナック菓子だ。原材料は米粉や麦粉をヤシ油で揚げたもののようで、インドカレー風味のパンチの効いたスパイスが混ぜられている。まず、歯ごたえが素晴らしく、カリッカリッという硬派な食感の後に、うっすらとした塩味が訪れ、最後にインドスパイスが口中に残る。


③Tapioka Slices
この製品は特にお薦めできる逸品だ。あのタピオカをイメージしてしまい、一体どんなスナックだと不安を憶えるだろうが、本来タピオカとは芋のことであるらしく、その芋のポテトチップスだ。我々が知っているあの、蛙の卵のようなタピオカは、タピオカ芋のでんぷん分を利用して作られているものらしい。要はこんにゃくだ。Tapioka Slicesのかたちは我々が知っているポテトチップスをさらに細くスライスしたようで、味もポットチップスと同じ塩味、ただ、硬度を1.4倍ほど大きくした感じだ。普通に美味しい。


④Om Pudi
これはインド式ベビースターラーメンだ。パリパリとした食感。ヤシ油のオイリーさがやや気になるが、うっすら塩味に、インディアンスパイスの葉っぱが混ぜらてていて、独特な香りが口の中に広がる。


⑤Kara Sev
これも特に諸氏にお勧めするスナックだ。サッポロポットのベジタブル味のような、幼虫フォルムのKara Sevは、“Kara"が“辛い”なのかと思うほど、そのスパイスが脳天までやってくるスパイシースナックだ。

 
 以上だ。かなり足早に紹介し、その良さを十分に伝えられていないかもしれないが、どれもビールやウィスキー系の酒と非常に良く合うスナック類で、日本でもバーやスナックに置いてあっても全く遜色ない。日本や米国のスナックのように「○○味」というフレーバーが施されておらず、素材の旨味を楽しめるところも美点だ。独身日本式サラリーマン諸氏も、ニジヤで買ったスルメと一緒に歯ごたえのあるウドゥピ・スナックを楽しんでみてはいかがだろうか。楽しいお酒になって、ムトゥは踊り、ラジューが出世する。そして2週間もすると、自分の体臭が変わり始めていることに気がつくだろう。

Yama Sushi

2016-11-20 07:37:58 | 食事
 Yama Sushiは、ベルモント市にある日本料理レストランだ。エルカミノ通りのカルトレインのベルモント駅の向かい側周辺は、小規模ながら商業施設が集まっており、Yama Sushiもその界隈の中にある。ラルストン通りに面したお店であり、駐車場は隣接されていないので、店の前や近辺に路上などに駐車する必要がある。このお店から数件離れて、スシ・モンスターという日本料理屋があり、混同されがちなので注意されたい。


このお店の特長は以下の通りだ。参照にしてもらいたい。


①雰囲気(外から)
エルカミノ通りからラルストン通りを山側へ入って数十メートルも行くと、もう一つ南側の通りへ抜けられる路地があり、その小道との角にある屋根の低い建物がYama Sushiだ。張り出した屋根からは電飾が吊り下げられ、開放的な大きな窓などの雰囲気は、ビーチなどのリゾート地にあるバーのようだ。


②雰囲気(中の)
店内は非常に綺麗で清潔感がある。4人掛けの卓が並び、奥にはカウンター席もある。カウンターには花や日本人形が飾られていたり、壁にもアジア風な絵画が掛けられている。そして、内装で特長的なのはイルミネーションだ。1本の一級河川が蛇行したような照明が天井の中央を横断しており、その色を変えながら室内を彩る。また、カウンター席の仕切り壁全体が青く点滅するようになっている。こう記述すると“POP POT 酷鍋”のような仰々しい内装をイメージしてしまうかもしれないが、このお店の照明は主張しすぎず、美しいので、お洒落な照明であると言っても差し支えないだろう。


③味・メニュー
周辺にある一般的な米国人向けのメニューと変わらないが、アボカドでスパイシーツナを包んで球状にした、“グリーンボール”というおつまみは美味であった。また鶏のから揚げは骨付きで出されて、何だかちょっと嬉しかった。〆にいただいたラーメンもさっぱりしたスープで美味しくいただけたので、独身日本式サラリーマン諸氏にも楽しんでもらえる味であると言っても差し支えないだろう。そして熱燗が他のエセ日本料理屋に比べて美味しかった。もしかしたら1ランク上のサケを出しているのかも知れない。

④店員
店員はおそらく中国人だ。カウンターには若い男と中年の女が寿司を握っている。純朴そうな人たちであった。ホールの若い女性はけっこう可愛いと言っても差し支えないだろう。

 我々日本人の間では、「山」と言えば「川」と返す合言葉が非常に有名であり、これを持ってして夜襲の折にも相手が味方であるか、敵であるかを判断していたという。このようなやり取りによるレコグナイゼーションは、天智天皇の跡目を争った壬申の乱の時分にも用いられていたそうだ。その時は「金」と言われると同じく「金」と返す方法だったらしく、敵前で多用しすぎた所為で、敵方に返し言葉を知られてしまい、大将を取り逃がしたのだそうだ。必要な情報を味方とは共有し、敵方には知らせない。それは壬申の乱から1300年の時を経た現代でも難しい。上記のYama Sushiの情報は諸氏に共有しても差し支えないので、安心して足を運んで欲しい。

サンマテオ Bストリート北端エリア

2016-11-15 22:16:17 | 生活
 サンマテオ Bストリート北端エリアは、サンマテオ市のメインストリートであるBストリートの北端の界隈のことを指す。北端というのは、カルトレインのサンマテオ駅よりも北側という解釈でいいだろう。Bストリートと言えばサンマテオ市でも洒落たバーやレストランが集合する通りであり、特に1番通りから4番通りにかけて、当ブログでは紹介できないような、一人で行くにはちょっと敷居の高い賑やかなお店がずらりと並んでいることは、独身日本式サラリーマン諸氏の知るところであろう。しかし、1番通りを過ぎ、駅前広場を越えるとそこには別世界があるので、ここで紹介しておこうというのが今回の企画である。

この界隈の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①急に高まるヒスパニック色
界隈に立ち入るとすぐに気が付くが、急にヒスパニック色が高まる。メキシコ系のスーパーや、雑貨屋や酒屋のようなお店も全て“La”や“El”などの接頭語が付くお店となっていて、メキシコ系大衆食堂も数件軒を連ねている。通りはスペイン語が飛び交い、子供たちが遊んでいたり、駐車場で意味もなくうろつく男や、無暗にカーステレオからメキシコ民謡を大音量で流している女などがいて、まるで国境の町、エル・パソへやってきたような気持ちになれるのだ。以下に界隈のお勧めスポットを簡単に紹介していく。


②メキシコスーパー2件
そんなヒスパニック系の人々の台所になっているスーパーマーケットがこの狭い区画に2件もあり、どちらもなかなかに繁盛しているようだ。お店の前には山盛りの野菜や果物が置かれている。小さなスーパーの店内にはけっこうな客がいるので混雑していて、熱気に包まれており、まるでメキシコ・シティの市場にやってきたような気分に浸れる。野菜類も比較的安いようだ。


③ペルー料理 “Fusion”
通りの西側に面したペルー料理屋。店内は狭く見えるが奥行きがあり、中は広いようだ。表側はバーになっていて、南米のサッカーの試合を見ながらパシフィコビールが飲める。品物はマンコラやアンデス・カフェに比べるとやや劣る気もするが、小ぎれいで安心感があるだろう。ランチは13ドルでなかなかちゃんとしたペルー料理セットが食べられるが、出てくるのが遅いので気を付けよう。


④Thrift ショップ
Thrift Shopも2件並んでおり、古着や雑貨コーナーはなかなかに面白い。特にネクタイコーナーが秀逸で、そこそこ綺麗で、日本ではもう売っていないだろうと思われる柄のものがたったの数ドルで手に入る。その他楽器やCDなども、ややヒスパニック系に合ったものが置かれており、Goodwillとはまた違った趣きがあるといえる。


⑤メキシコ食堂
面白そうな食堂が数件並ぶ。亜細亜人が入るとジロジロ見られそうな雰囲気で、まだ入る勇気を持てずにいるが、近いうちに足を運び、紹介したいと思う。


 サンマテオ市は駅に近いこの便利な通りを新たなビジネスエリアとして再開発したいと考えているようなので、中南米の雰囲気は数年もすると無くなっているのかも知れない。30代独身日本式サラリーマン諸氏の少年時代には、頻発した凶悪な少年犯罪の元凶がニュータウンの持つ“コミュニケーションの希薄さ”や“多様性のない画一的な閉塞感”にあると論じた学者がいた。筆者には今でもその因果関係がいまいち理解できず、「風が吹けば桶屋が儲かる」的に聞こえてしまうが、学者が言うのだからまず間違いなかろう。都市は人に影響を与えるのだ。独身日本式サラリーマン諸氏は、マイノリティとして積極的にこのヒスパニック通りを歩き、都市に多様性の息吹を与えてみてはどうだろうか。