路線バスとは定められた路線を運行し、不特定旅客を運送するバスのことをいう。我らが独身日本式サラリーマンも米国に暮らし始めて、「米国は何てったって“車社会”だから」という一言を耳にしたり、口にしたりしたこがあるに違いない。事実、歩行者や移動手段としての自転車を使用している人は日本ほど多くはないだろう。さらにはある程度の飲酒運転を許容しないと経済が成り立たないほど、確かに米国の交通システムは自家用車に依存しているように見える。しかし、とある統計データを見ると米国には一家に一台しか自家用車を所有しない家庭や、さらには車を持たない家庭もかなりの割合で存在していることが判る。アメリカンドリームを成し遂げ、クラシックカーを何十台も持つ一部の富豪たちの存在を差し引くと、その所有率は一家に1.7台もの自家用車所有率を誇る富山県よりも少ないのではないかと思われ、それはここベイエリアを走る路線バスからもうかがい知ることができるのだ。
この路線バスの特長は下記のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①概要
独身日本式サラリーマン諸氏も、オフィスへと急ぐ忙しい通勤時に少し辺りに気を配ると通りには多くのバスが走っていて、バス停もかなりの数で存在していることに気が付くだろう。バス停には、そのバス停に停まるバスの路線番号が記されている。路線図もバス停で手に入れられ、それを見ると主要な道路に沿って南はサンノゼ、北はダウンタウン、西側の太平洋方面へも広範囲に渡って路線が整備されていることがわかる。ただし時刻表はなく、ラッシュ時は20分毎、それ以外は40分毎といった便数の設定のみされているようだ。
②乗り方
券はバスに乗ったときに払う京都市バス方式だ。料金設定も京都市バス方式と同じで距離とは無関係で“1回〇ドル”という簡単な設定なので、乗っている間に「いくら払えばいいのだろう」と不安に駆られることはない。筆者はいつも5.5ドルの一日乗り放題チケットを購入する。2回乗るならこれを買った方がよいような料金設定なはずだから、往復券を買うつもりで乗り放題を購入するのだ。おつりも出てくるので小銭を気にする必要もないし、時刻表がないため運転手も時間を気にしていないから、日本の京都市バスのように券を購入するのにモタモタしても運転手にイラっとされない。ただしクレジットカードの利用可否は確かめていないので調べて欲しい。
③降り方
降り方は、降りる場所を知っていないとなかなか難しい。というのも日本の京都市バスのように英語や日本語や中国語や韓国語で毎度毎度次のバス停を教えてくれず、それでも降りるバス停の手前で窓際に張られた紐を引っ張って“次、降ります”と伝えなくてはいけないからだ。よって、知らない町にバスで出かけるより、知っているところをあえてバスで行ってみるという遊び方が無難だ。
④車内
そこはサラダボウルだ。沢山の普通の人々と、幾人かの奇人を目にするだろうが、そこには貴人は居ない。人々は確かにバスを通勤や通学手段、ヨガ教室やショッピングモールまでの移動手段として利用している。そして何故バスに乗っているかわからない奇人たちも確かにいる。
たまにはバーリンゲイムやサンカルロスや、サンマテオのダウンタウンまで、用事もないのにバスで行ってみてはどうだろう。そしてバスで戻ってみてはどうだろう。いつもの道もバスの車窓から見ると違って見えて面白いし、辿りついたいつもの町も何だか知らない町になっている。そして自分の人生とは一切関わりのない、生き方も人種も宗教も違う人々と同じ方向へ進むバスへ乗って、その混沌とした空気を吸って吐けば、「アメリカは何たって車社会だから」と耳にしたり口にしてしまったりしたときに一瞬だけその空気が鼻孔に蘇るだろう。
この路線バスの特長は下記のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①概要
独身日本式サラリーマン諸氏も、オフィスへと急ぐ忙しい通勤時に少し辺りに気を配ると通りには多くのバスが走っていて、バス停もかなりの数で存在していることに気が付くだろう。バス停には、そのバス停に停まるバスの路線番号が記されている。路線図もバス停で手に入れられ、それを見ると主要な道路に沿って南はサンノゼ、北はダウンタウン、西側の太平洋方面へも広範囲に渡って路線が整備されていることがわかる。ただし時刻表はなく、ラッシュ時は20分毎、それ以外は40分毎といった便数の設定のみされているようだ。
②乗り方
券はバスに乗ったときに払う京都市バス方式だ。料金設定も京都市バス方式と同じで距離とは無関係で“1回〇ドル”という簡単な設定なので、乗っている間に「いくら払えばいいのだろう」と不安に駆られることはない。筆者はいつも5.5ドルの一日乗り放題チケットを購入する。2回乗るならこれを買った方がよいような料金設定なはずだから、往復券を買うつもりで乗り放題を購入するのだ。おつりも出てくるので小銭を気にする必要もないし、時刻表がないため運転手も時間を気にしていないから、日本の京都市バスのように券を購入するのにモタモタしても運転手にイラっとされない。ただしクレジットカードの利用可否は確かめていないので調べて欲しい。
③降り方
降り方は、降りる場所を知っていないとなかなか難しい。というのも日本の京都市バスのように英語や日本語や中国語や韓国語で毎度毎度次のバス停を教えてくれず、それでも降りるバス停の手前で窓際に張られた紐を引っ張って“次、降ります”と伝えなくてはいけないからだ。よって、知らない町にバスで出かけるより、知っているところをあえてバスで行ってみるという遊び方が無難だ。
④車内
そこはサラダボウルだ。沢山の普通の人々と、幾人かの奇人を目にするだろうが、そこには貴人は居ない。人々は確かにバスを通勤や通学手段、ヨガ教室やショッピングモールまでの移動手段として利用している。そして何故バスに乗っているかわからない奇人たちも確かにいる。
たまにはバーリンゲイムやサンカルロスや、サンマテオのダウンタウンまで、用事もないのにバスで行ってみてはどうだろう。そしてバスで戻ってみてはどうだろう。いつもの道もバスの車窓から見ると違って見えて面白いし、辿りついたいつもの町も何だか知らない町になっている。そして自分の人生とは一切関わりのない、生き方も人種も宗教も違う人々と同じ方向へ進むバスへ乗って、その混沌とした空気を吸って吐けば、「アメリカは何たって車社会だから」と耳にしたり口にしてしまったりしたときに一瞬だけその空気が鼻孔に蘇るだろう。