合味道~カップヌードル~は、日清食品から発売されているカップラーメンである。日本国内ではインスタントラーメン界のリーディング・カンパニーとして認識されている日清食品であるが、北米地域ではそれほどの勢いは見られず、マルチャンや明星などに押され気味だ。日清食品を代表する商品と言ってよいカップ・ヌードルは、日本国内では2000年代にやたら平和を謳う地球規模のテレビCMを行っていたことなどから、てっきり世界企業だと思い込んでいた30代独身日本式サラリーマンも多いことだろう。であるがゆえ、かつて夜勤バイトの帰りにコンビニで買って食べたシーフード味やカレー味のカップヌードルが、この世界都市サンフランシスコですら手に入れることが難しいという意外な現状に例えようのない苛立ちを覚えているに違いない。しかし筆者は、合味道~カップヌードル~というカップ・ヌードルによく似た商品を、いつものマリーナ・スーパーマーケットで見つけたのでここで紹介する。そういう企画だ。
この商品の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①概要
合味道~カップヌードル~の形状は、日本のカップヌードルの1:1の相似形であるため、見ればすぐに判別できる。ラベル上には“香港製造”と目立つように強調されていることから、中国からの輸入品であることが見て取れる。筆者の調べによれば味は5種類ほどあり、そのうち筆者が試食した4種はどれも美味だ。以下にそれぞれの味について感想を述べるので、我慢して読み進めるといいだろう。
②蟹柳味
マゼンタ食のカップの蟹柳味は、醬油ベースに蟹の香りを強調させた、風味豊かな仕上りになっている。スパイスなどを極力抑え、蟹本来の香りを存分に楽しみたいというグルメな30代独身日本式サラリーマンにはぴったりのカップ・ヌードルだ。透明感のあるスープには安心感があり、あっさり味で夜食にもよい。ただし“柳”が何を意味するのかは不明である。
③黒胡椒蟹味
大胆にも“黒”のラベルを施した黒胡椒蟹味は、蟹柳味に大量のブラックペッパーを効かせたパンチの効いた一品だ。お湯を注いだ瞬間から、胡椒の香りがふんわりと漂い食欲を誘う。下着姿の30代独身日本式サラリーマンが、額の汗をぬぐいながら麺を豪快にすすり、「ふーっ」と息をつく画が目に浮かぶ、夏に相応しい逸品と言えよう。
④海鮮風味
筆者が日本製のシーフード味を期待したが故に、最初に手にした代物である。筆者の記憶によると、日本製シーフード味カップヌードルは帆立などの貝類の風味も合わさって、芳醇な香りを持つクリーミーなスープであったが、この合味道の海鮮味はその域には達していなかった。ただ、最も日本古来のカップヌードルに近い製品であるため、ノスタルジーを味わいたいおセンチ30代独身日本式サラリーマンにはお勧めだ。
⑤雛肉味
鶏肉とは無縁の黄緑色のラベルにも不安があり、経験上アジア系のチキン味を標榜するインスタントラーメンは、やたら塩だけが濃く、黄色がかかったスープばかりで筆者の心を悲しませるものばかりであったため、この商品はあくまで諸氏たちへ提供するネタだけのために購入したのだが、意外にも最も美味であった。優しい鶏ベースのスープに、ワカメの風味がふんわりとしており、生まれて初めてカップ麺のスープをレンゲを使って飲んだ。麺との相性もよく、誰も居ない部屋で「替え玉下さい!」と言いたくなるほどの上出来なカップ麺である。
“山のてっぺんで食べるカップ麺は格別”。今や山登りにとって常識となっているこの考えは、“カップ麺は旨い”という厳然たる事実がベースになっているに違いない。決して『まずいものが旨くなる』のではなく、あくまで『普通に旨いものが、もっと旨くなる』だけだ。旨いものは、山の上でも海の底でも、孤独な部屋の中でも旨い。美味しいものを食べることさえできれば全人類は幸せだ。その他の辛いことにも何とか我慢できる。本来なら礼節を知るべき十分すぎるほど衣食が足りた人々は、我々をどんな世界に導くのだろうか。30代独身日本式サラリーマン諸氏はカップ麺でも啜りながら、孤独な部屋からまったり眺めていましょう。
この商品の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。
①概要
合味道~カップヌードル~の形状は、日本のカップヌードルの1:1の相似形であるため、見ればすぐに判別できる。ラベル上には“香港製造”と目立つように強調されていることから、中国からの輸入品であることが見て取れる。筆者の調べによれば味は5種類ほどあり、そのうち筆者が試食した4種はどれも美味だ。以下にそれぞれの味について感想を述べるので、我慢して読み進めるといいだろう。
②蟹柳味
マゼンタ食のカップの蟹柳味は、醬油ベースに蟹の香りを強調させた、風味豊かな仕上りになっている。スパイスなどを極力抑え、蟹本来の香りを存分に楽しみたいというグルメな30代独身日本式サラリーマンにはぴったりのカップ・ヌードルだ。透明感のあるスープには安心感があり、あっさり味で夜食にもよい。ただし“柳”が何を意味するのかは不明である。
③黒胡椒蟹味
大胆にも“黒”のラベルを施した黒胡椒蟹味は、蟹柳味に大量のブラックペッパーを効かせたパンチの効いた一品だ。お湯を注いだ瞬間から、胡椒の香りがふんわりと漂い食欲を誘う。下着姿の30代独身日本式サラリーマンが、額の汗をぬぐいながら麺を豪快にすすり、「ふーっ」と息をつく画が目に浮かぶ、夏に相応しい逸品と言えよう。
④海鮮風味
筆者が日本製のシーフード味を期待したが故に、最初に手にした代物である。筆者の記憶によると、日本製シーフード味カップヌードルは帆立などの貝類の風味も合わさって、芳醇な香りを持つクリーミーなスープであったが、この合味道の海鮮味はその域には達していなかった。ただ、最も日本古来のカップヌードルに近い製品であるため、ノスタルジーを味わいたいおセンチ30代独身日本式サラリーマンにはお勧めだ。
⑤雛肉味
鶏肉とは無縁の黄緑色のラベルにも不安があり、経験上アジア系のチキン味を標榜するインスタントラーメンは、やたら塩だけが濃く、黄色がかかったスープばかりで筆者の心を悲しませるものばかりであったため、この商品はあくまで諸氏たちへ提供するネタだけのために購入したのだが、意外にも最も美味であった。優しい鶏ベースのスープに、ワカメの風味がふんわりとしており、生まれて初めてカップ麺のスープをレンゲを使って飲んだ。麺との相性もよく、誰も居ない部屋で「替え玉下さい!」と言いたくなるほどの上出来なカップ麺である。
“山のてっぺんで食べるカップ麺は格別”。今や山登りにとって常識となっているこの考えは、“カップ麺は旨い”という厳然たる事実がベースになっているに違いない。決して『まずいものが旨くなる』のではなく、あくまで『普通に旨いものが、もっと旨くなる』だけだ。旨いものは、山の上でも海の底でも、孤独な部屋の中でも旨い。美味しいものを食べることさえできれば全人類は幸せだ。その他の辛いことにも何とか我慢できる。本来なら礼節を知るべき十分すぎるほど衣食が足りた人々は、我々をどんな世界に導くのだろうか。30代独身日本式サラリーマン諸氏はカップ麺でも啜りながら、孤独な部屋からまったり眺めていましょう。