goo blog サービス終了のお知らせ 

ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

サトイモ

2025-04-07 03:11:41 | 食材

サトイモとは、タロイモ類の仲間のイモのことである。日本人はたいていジャポニカ米のことを“米”と呼び、その他の米を“タイ米”や“ジャスミン米”などと頭に冠を付けて区別する。筆者の昔の知り合いには、牛肉のことを“肉”と呼ぶ人があった。その人は鶏や豚の肉については“鶏肉、豚肉”と呼ぶが、牛肉だけは“肉”と呼ぶので面白かった。つまるところ当事者にとってのメイン種には、冠が外される傾向にあるということであろう。一方でジャガイモ、ヤマイモ、長芋、サツマイモなど沢山のイモがある中で、日本人にとって“イモ”という名の芋がないのは、“メインのイモ”が無かったという証左であろうか。今回は北米のサトイモ事情について書く。

 

 

この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。

 

 

①サトイモはどこで売られているか。

北米でもサトイモは手に入る。しかし西洋人にとっての“イモ”とはやはり“ジャガイモ(ポテト)”のことであり、北米の白人用スーパーへ出向いても、サトイモを見ることはあまりない。サトイモ(タロイモ)の原産は東南アジアであるらしく、大航海時代にアンデスでジャガイモの方を先に見つけたことからか、タロイモの類はマイナー商品で、西洋人の食卓に並ぶことはないようだ。これは筆者の予想だが、西欧人はヌルヌル・ネバネバした食感を好まないのではないかと思う。オクラ、サボテン、ジュンサイ、長芋、メカブ、サトイモのような、ネバネバヌルヌル系の食材は、主に南米やアジア系のスーパーの方で見るものだ。ちなみに南米系スーパーではヤム芋の類が多く売られる。

 

 

 

②Taro EDDO

サトイモは“Taro EDDO”という表記で売られている。以前紹介した“YAMAIMO”とは異なり、日本からの輸入商品ではなく、産地は中国やメキシコであることが多い。“まさかEDDOとは”江戸“のことか!?”と思ったが、残念ながらガーナの言葉が由来のようだ。Taro EDDOはネットに6、7個が入った状態で売られる場合もあるが、たいていは段ボールに山積みにされているものを自分で袋に詰めるシステムだ。大きさや形が揃わずにまちまちで、ラクダの皮膚のような醜いサトイモを、手に取ったり戻したりして物色するニンゲンを見ているのは面白い。

 

 

 

③サトイモの調理は茹でて、浸けるのが最もよい。

サトイモは煮っころがしにするのが一般的であろう。しかし煮すぎるとぐちょぐちょになってしまって不快であるし、煮が足りないと味の染みが悪いので具合がよくない。思案の末、筆者は茹でてちょうどよい固さになったサトイモを、醤油に浸ける方法をとることにした。醤油は最近アジアスーパーで見つけてはまっている台湾製の黒豆醤油を使う。浸けるといっても醤油をタッパーに5ミリくらいの深さまで入れ、茹でたサトイモを置いていけば自然と醤油の嵩が増すので、サトイモたちは半身浴状態になる。そして上から乾燥昆布を振りかけて、冷蔵庫で置いておくのだ。

 

 

 

醤油に漬かった部分だけがしっかりと栗色になったサトイモは見た目がよい。そいつを皿に並べ、上に少しだけ和辛子を載せて食べたなら、元西武ライオンズのデストラーデ外野手のようなガッツポーズをせずにはいられない。さて、ウィキペディアでサトイモの記事を見たならば、日本人には古くからサトイモと共に暮らす文化があったようだ。冒頭で『イモ”という名の芋がないのは、“メインのイモ”が無かったからでは・・・・』と述べたが、それは間違いで、もともとは“芋”とは“サトイモ”のことだったかも知れない。それがその他のイモが勢いを増したせいで、頭に“サト”を付けられてしまったのではないかと予想する。現在価格が高騰している米(日本米)の呼称も変わる可能性があるかも知れない。


冷凍いずみ鯛の昆布締め

2025-03-09 11:27:19 | 食材

冷凍いずみ鯛の昆布締めとは、冷凍で売られているいずみ鯛を昆布締めしてみることを呼ぶ。いずみ鯛とは、誰が名付けたかは知らないが、淡水魚“ティラピア”の和名である。そしてティラピラとは、もともとはアフリカ大陸の河川にいた淡水魚で、その生命力の強さや味の良さから、今やニンゲンにとって食物の主流になっている魚である。ニンゲンの所為で生態系を広げたために、ローカルの生態系を荒らしているとのことだ。かつてニンゲンがアフリカの森でサルから分かれてまず始めたことは、大移動らしい。つまりニンゲンをニンゲン足らしめたものは“言語や道具や嘘”などではなく、“移動すること”かも知れぬということだ。そうであれば、ニンゲンがローカルな生態系を壊してしまうことは、宿命と言うべきかも知れません。

 

 

この昆布締めの特長は以下のとおりだ、参考にしてもらい鯛。

 

 

①Hマートのティラピアの刺身(もしくはフェ)が値上げされた。

ティラピアの刺身(もしくはフェ)が、韓国系スーパーで売られていることは以前の記事で紹介した。それはまるで鯛のような見た目だし、臭みが少ないし、味もそこまで悪くないし、何せ安いのが利点であった。だがやや水っぽいのと、身よりもその水分の中にほのかな臭みがあるのが若干の難点であった。それでも安く刺身(もしくはフェ)が食べられる喜びには代えがたく、我慢していたのだ。ところがそれがこのほど値上げされたので、筆者はHマートのティラピアの刺身(もしくはフェ)からは身を引く決心をした。2024年末の話である。

 

 

 

②冷凍いずみ鯛

しかし刺身というものはとにかく食卓を華やかにするし、酒にも合うので、週に一度くらいは30代独身日本式サラリーマンの生活に確保したいというものだ。思案の末に“冷凍いずみ鯛”の使用を思いついた。しかもそれを昆布締めにすれば、水っぽさもなくなり旨味も増すというアイデアである。養殖・冷凍モノは寄生虫がしっかりと退治されている(はずである)し、適当に買っておいて冷凍庫に放り込んでおけばよいため、刺身を購入するときのように食事予定(食材のストックや外食の予定)を考える必要が無い。つまり便利なのだ。

 

 

③冷凍いずみ鯛

冷凍いずみ鯛は誰が何に使うのか知らないが、3枚におろされて平たく冷凍パックされ、カチンコチンの状態で、たいていのアジア系スーパーの冷凍コーナーに置いてある。いくつかの商品があるが、握り鮨の写真がプリントされた“シラキクブランド”のものが、鯛のような赤みが強く見た目がよいように思う。水色を基調としたパックに漁師旗に書かれていそうなフォントで、“いうみ鯛”と書かれている。これを昆布締めにする。

 

 

 

④冷凍いずみ鯛の昆布締め

昆布締めの手法は、ヒラメや鯛などの白身魚を対象にした調理法がインターネットの世界に溢れているのでここでは省く。ただしそれらの元々身が引き締まった臭みの無い魚よりも、いずみ鯛はしっかりと魚体内の水分を抜きたい。そのため塩を塗って放置する時間を長くとりたい(筆者は二時間置く)。出来上がった冷凍いずみだいの昆布締めを口中に放り込んだ筆者は、嬉しさのあまり一人長屋で元西武ライオンズのデストラーデ選手ばりのガッツポーズを決めたのだった。長く塩をしたせいで少々しょっぱいものの、昆布のうま味とヌメヌメといずみ鯛の舌触りがマッチして大変嬉しい刺身が出来上がったのだ。昆布と一緒に細かく切った見た目にもなんだか高級感があり、初見の人はとてもこれが冷凍いずみ鯛とは気が付くまい。

 

 

ニンゲンをニンゲン足らしめるものとは“移動”であるかもしれぬと書いたが、ニンゲンは、ニンゲンが“なぜ移動するのか”を解明していないようである。それを解明しないまま(自分が何故移動しているのか分っていないまま)に、アフリカ大陸から南米大陸南端まで移動し、さらには空の上、大気圏外にまで移動しているのだから不思議な生き物といえる。何かを探しているのだろうか。どこかに帰ろうとしているのだろうか。一方エセ30代独身日本式サラリーマンは移動することがだんだんと億劫になり、長屋に籠り勝ちだ。まさか、筆者は安住の地を見つけたのだろうか。いずみ鯛の昆布締めを頬張りながら考えた。


SANKIOの麻辣花生

2025-03-03 02:54:37 | 食材

SANKIOの麻辣花生とは、スパイス入りピーナツ商品のことである。2025年、日本では米が高騰しているそうだ。それは90年代に “タイ米ブーム” を引き起こしたときのような冷夏による不作が原因ではないようだ。米は獲れているらしい。筆者は流通経路のどこかで米が海外へ売りさばかれているのではないかと推理している。円安やアジア諸国の経済発展から、日本米は相応の高い値でも海外需要が高まっている。現に筆者が贔屓にするベイエリアの比較的貧民用のアジアスーパーでも、最近では “富山産” や “北海道産” と銘打った“高級米”を見かけるようになった。筆者の食卓は、低級カリフォルニア米“雪花(SEKKA)”一択であるから、ささやかながら国産米海外流出防止に貢献している。それにピーナツもよく食べる。

 

 

このSANKIOの麻辣花生の特長は以下のとおりだ。参考にしたもらいたい。

 

 

 

①SANKIOの麻辣花生を発見する

SANKIOの麻辣花生は、フォスター・シティとサン・マテオの境界に位置するマリーナ・スーパーマーケットで見つけた。最近の筆者は豆や種を食事に取り入れることにご執心なので、どこのスーパーでも豆・種コーナーは念入りにチェックをする。SANKIOの麻辣花生は赤く縁どられたプラスチック袋にピーナツが真空パックされていて、中身が見える中央の透明部から、うっすらと麻辣色になったピーナツが苦しそうに詰まっているのが見え、間に香辛料スパイスの粒がたくさん見える。見ているだけで鼻汗が出そうな商品で、思わず手に取った。

 

 

 

③SANKIOの麻辣花生を眺める。

それに袋の上面に描かれる絵が愛らしい。石畳が敷かれた路上で、青頭巾をした昔の中国男が、松の木の下で大きな窯と大きな鉄なべで豆を炒っている様子が描かれている。松の木には“炒”と書かれた暖簾がぶら下げられているので、露店で炒り豆を売る姿であろうか。その後ろには大きなずた袋に入った豆を運ぶ子分のような男も描かれ、それも可愛い。

 

 

 

④SANKIOの麻辣花生を開け、食べる。

長屋へ持ち帰りさっそく開封する。しかし切り取り線に従って袋を切っても、しっかりと真空パックされたピーナツ共はなかなか出てきてくれない。丁寧に袋を押してピーナツ共をひりだしてやる。そうして出てきたピーナツは、油でコーティングされていてボディビル選手のような光沢がある。それを口へ放り込んだ筆者はあまりの嬉しさに、元西武ライオンズのデストラーデ外野手のような豪快なガッツポーズを行ったのだった。十分に炒られて歯ごたえが快感なピーナツは、濃厚な中国スパイスの香りとほどよくマッチしてたいへんな美味である。筆者は麻辣スパイス(八角・肉桂・丁香・豆豉など)をそこまで好きではないのだが、ピーナツとの相性はすこぶるよいようだ。ビール、日本酒、焼酎のつまみには、最高である。前菜のつまみでこいつで酒を飲み、鼻くそのように残った香辛料の粒を煮立った湯豆腐の中に放り込んでやれば、深い麻辣味が二度も味わえるので、おすすめします。

 

 

 

ピーナツはもともと南米原産で、大航海時代を通して世界へ広まったのだそうだ。北米では奴隷や家畜が食べるものとして、もともとはあまり食べられていなかったものが戦争による食糧不足で一般的になったのだという。今やピーナツは世界へ広がり、白人用のスーパーでもヒスパニック用のスーパーでも、インドでもフィリピンでも中東でも中華系でも、北米ならどこのスーパーでもたいへん多く見られる食材であるからして、実は米よりもずっと広くニンゲン一般に受け入れられいると言えなくもない。米高騰のあおりを受ける貧民諸氏は、代用品としてピーナツはいかがだろうか。


NAGAIMO

2025-02-18 08:48:47 | 食材

NAGAIMOとは、長芋のことである。サボテンや潺菜(モン・トイ) の回でも述べたように、30代独身日本式サラリーマンはヌルヌルには目がないし、意外にも北米で簡単に手に入れる食材でもあるからして、ここに紹介したい。さて、筆者は最近まで国際便に乗る度に配られるイヤホンを捨てるのがもったいなく、家でも職場でも使用していた。今回それが壊れたので、ターゲット(北米のイオンの様な店)で、一番安いコード付きのソニーのイヤホン(7ドル)を購入したのだが、そのクリアな音質にたいへん驚いている。音の心地よさがまるで違う。もう安物(無料のもの)に戻れそうにない。

 

 

 

この食材の特長は以下のとおりだ。参考にしたもらいたイツアソニー。

 

 

 

①NAGAIMO

NAGAIMOは、中華系のスーパーでも、韓国系スーパーでも、フィリピン系スーパーでも売られているので、アジア系の人には一般的な食材のようだ(西洋系・ヒスパニック系・インド系のスーパーではお目にかからない)。15~20㎝ほどの長さで切られたものが、ラップされていたり、プラスチック容器に入れられたりして売られている。価格は1パウンド(455グラム)辺り6ドル程度と、そこまで高くないので手が出やすい。面白いことに商品名が日本語そのままの “NAGAIMO” であり、たいていの商品は “Product of Japan” との表記がある。少し安い中国産も見かける場合があるが、それでも表記は “NAGAIMO” だ。

 

 

②NAGAIMO事情

北米で“Product of Japan”の野菜を見ることは大変に珍しく、筆者は今のところ“NAGAIMO”以外に知らない。さっそく調べると何故か測量機器会社のサイトに詳しい記事を見ることができた。その記事によれば1999年の大豊作による相場の暴落を契機に輸出が始まり、日本では“太物”とされる規格外の価格が落ちる商品を、アジアの“健康・薬膳ブーム”に乗せて売り込み、成功を収めているのだという。2021年の北米への輸出量は2000トンを超えているというのだから、結構な成功である。産地の青森や北海道という寒冷で淋しいエリアが長芋栽培をきっかけに盛り上がりを見せているとのことだ。

 

 

③NAGAIMO

NAGAIMOの魅力は何といっても調理要らずなところである。切ればもう食べられる。筆者は3センチほどの厚さに切った長芋を、さらに皮の部分をそぎ落して8角形くらいにした後に、細く短冊に切る。あとは皿に載せ、ゆかりのふりかけを少しかけて馴染ませるのが良いように思う。最近は台湾産の黒豆醤油を垂らして濃厚な風味にして食べるのも良いように思う。温い燗酒と共に食べると幸せ度が増し、口は決してコミュニケーションのためにあるものではなく、旨いものを飲み食いするためにあるものだと再認識し、翌朝までしゃべることはない。

 

 

 

さて、何故にNAGAIMOの記事を測量会社のサイトで見るのかと読み進めると、この測量機器会社がスマート農業事業に参入していることが要因のようだ。衛星測位によって機械の位置を把握し、それによる自動操舵システムで、繊細な長芋を傷つけることなく収穫するのだという。様々なことが自動化されつつある。我々エセ30代独身日本式サラリーマンが要介護認定される頃には、ニンゲンは労働というおよそ非人間的な行為から解放され、旨いものを飲み食いする以外にはあまりすることが無くなっているかも知れない。


咪咪(ミー・ミー)

2025-02-16 07:38:45 | 食材

咪咪(ミー・ミー)とは、筆者が最近気に入っている中国産のスナック菓子である。2024年末、とある老舗米菓子会社のインド出身帰化人CEOが、インタビューで移民政策に肯定的な発言をしたことが話題となった。これを快く思わない人々によって、当該会社製品には悪評が流布され、さらには規模は不明ながら『不買運動』まで起きたのだという。筆者も移民政策にはやや慎重派であるため、不買運動する市民の心意気は応援したい。しかし不買運動に参加している人々は“ハッピーターン”や“柿の種”が食べられなくなって困ってはないだろうか、そんなときこそこの咪咪(ミー・ミー)を薦めたい。

 

 

このスナック菓子の概要は以下のとおりだ、参考にしてもらいたい賈秀全。

 

 

①咪咪(ミー・ミー)

咪咪(ミー・ミー)は、フォスター・シティとサン・マテオの境界に位置するマリーナ・スーパーマーケットで見つけた。土曜日のマリーナ・スーパーには若いメキシコ女レジ係がいる。ムチムチした体つきのその女の笑顔の対応が密かに嬉しく、覚えたてのスペイン語などで話しかけていたのだが、最近やけに不愛想になったことが筆者の心配事である。それはさておきマリーナ・スーパーの菓子類コーナーは、棚の下の方に大袋入りの菓子が並んでいる。こういった大家族用の大袋入り菓子は、筆者のようなエセ30代独身日本式サラリーマンには不向きなので、これまで無視をしていた。しかし件のメキシコ女のつれない態度から店内で下を向きがちになった筆者の目に、この咪咪(ミー・ミー)が止まった。

 

 

 

②咪咪(ミー・ミー)

というのもこの咪咪(ミー・ミー)は、24インチテレビのようなかたちの袋の中に、手のひらサイズの小袋が沢山詰まっているのが見えたからだ。これならば少しずつ食べることができるので一人暮らし向きであるし、万一不味かったとしても日本のお菓子に興味津々のヒスパニック系同僚に呉れてやればよいと思ったのだ。黄色い小さな袋には桃色の猫がギターを持ち、音符が流れ出ている漫画が描かれてポップだが、正面に白抜きで小さく“正宗”と堂々と書かれているところに、何だか密かなプライドを感じる。背景の菓子の写真を見るに、ベビースターラーメン風の菓子であることが想像できた。

 

 

 

③咪咪(ミー・ミー)

これがなかなか癖になる味で、筆者は嬉しくなって職場の仲間や出入りの業者に配って布教活動を行っているところである。彼らの評判も悪くない。プリッツを細切れにしたような形状の咪咪(ミー・ミー)は、ポリポリとした歯ごたえが小気味よく、塩見と味の素風のうま味パウダーがふんだんにかかった味も後を引き、到底一袋(20グラム入り)では飽き足らずにパクパクと食べ進めてしまう。筆者のデスクの脇のごみ箱には、咪咪(ミー・ミー)の黄色い袋がみるみるうちにたまってゆき、それを女性社員が白っぽい目で見ている。ちなみに蝦味を標榜しているが、甲殻類臭は皆無である。

 

 

商品ラベルによれば咪咪(ミー・ミー)は、新星食品工業公司による製品だが、どうやら大手企業ではないようで、ウェブサイトなどは見つけられない。それでも中国版ウィキペディアである“百度百科”を駆使したところ、広東省では90年以上愛される懐かしのお菓子なのだと言う。さて、当該米菓子会社CEOは、『移民をいくらでも受け入れろ!』と言っている訳ではないので、不買運動などの極端なリアクションは短絡的に思える。それに我々が国産製品を嗜好することは、移民需要増加に貢献していると言えなくもない。構造的に、“国産野菜”を育てるためには“外国産労働力”が必要になるという一面がある。日本中の皆が中国産野菜を食べていれば、移民受け入れる必要は軽減される。バランス感覚を持って世の中に参加していたいものです。